さんせべりあ。の ぽよぽよ日記

2006/11/14(火)14:21

今更ながら、『僕の歩く道』第五話 感想。(超長文)

テレビ/映画/ラジオ(1240)

『とにかく、今でも輝明さんは、あなたの事をとても信頼してると思いますよ。』 「テルのせいでしょ。」「テルのせいでしょ。」「テルのせいでしょ。」 「僕を怒っちゃダメ。」「僕を怒っちゃダメ。」「僕を怒っちゃダメ。」 約束の時間を過ぎても現れない都古を待っていた輝明が、強いパニックを起こした。 混乱して辛い過去の記憶を思い出し、その時の感情に陥ることがあるのだそうです。 「テルのせいでしょ。」は、第1話の最後に都古が、不倫相手にイラついて、 輝明の失敗を責めてしまった場面での言葉でした。 「あの時の私の言葉が、テルの心の中にずっと残ってたんですよね。 それだけテルを深く傷つけたって事ですか?」 都古が、精神科医の堀田に聞きます。 その事には直接答えていませんが、堀田は↑(冒頭)の言葉で、都古の罪の意識を和らげたのでした。 そして、その信頼がとても強いという事実も同時に伝えています。 都古が輝明の事を負担に思っていないか心配した輝明の母、里江もまた、 「そういうことだってあるのよ。私だってそうだもの。輝明にあたって後悔した事、何度もある。」と言い、 都古を呼び出して、 「重荷になってない?」と、 「いつまでも頼ってられるとは思ってないからね。」と、言うのでした。 『絶対』的な信頼を得る事は、人間にとって、とても嬉しい事であり、 またそういう人間でありたいと願う事でもあるのだけれど、 実際に、一点の曇りもない『絶対』的な信頼を寄せられる対象となってしまった場合、 その人物は、とても大きなものを背負い込むことになる。 そして、その人物は、特別に選ばれた人なのではなくて、 実は、ものすごく弱かったり、自己中心的だったりする、ごくごく普通のただの『人』。 とても一人では背負いきれない。 たくさんの人に支えてもらってやっと歩いていけるんだと思うの。 だから、途中で降りちゃう人もいるのだろうな。 普通、『絶対』的信頼関係といえば、幼児期・少年期の「子と母」だと思う。 「テルと母」もそうだし、世の子供は本来、皆そうだと思う。 子供をもうけるという事は、『絶対』的な信頼を引き受ける『覚悟』がいる事だと思うのです。 それは、大昔からそんな大仰な事もなしに、普段の生活の中で、 父や母、祖母や祖父、周りの人たちから自然に教わっていたのではないかな? そして、引き受けることになる『人』は、完璧などではない普通の『人』だという事も、 皆わかっていて、いろいろおせっかいを焼いて、支えあって来たのじゃないかな? 現代はどうかな。 背負うものが一人ないしは二人に集中してしまってるのではないでしょうか。 そして、『覚悟』もないままに親になってしまった『人』も多いのでしょうね。 (かく言う私もその一人です。) その分、いろいろ問題も多く起こったり、悲しいことも起こったりするのじゃないかな? でも、『覚悟』って、後からでも出来るんじゃないかな。 もがいてもがいて、いっぱい失敗して、 でも、『必要』とされてる、また自分も『必要』としていることに気付けた時から。 いつも凛としている里江さんですが、「輝明にあたったこともある」と言う言葉で、 やはり普通の『人』として、いろいろな過去失敗を重ね、 苦労と葛藤の上得た『覚悟』なのだな、と少し安心しました。 「テルと都古」の関係は、とても不思議。 親子でもないし、恋愛感情でもない(勝手に周りが自分の学習範囲内で判断しているだけだけど。ここで、感心したのは、里江さんはそれについて何も言っていないところ。それに、テルくんが状況の変化に対応できるか聞かれても、「なんとも言えないわね」とか「わからないけれど」と言っているの。これは、いい加減な気持ちじゃないと思うの。決め付けたくないんじゃないかな。というか、決め付けられないという事を知っているんだと思う)。 でも、ただの幼馴染の範囲を超えていると思う。 どうして都古ちゃんは、『絶対』的な信頼を得る事になったんだろう。 そこに、『秘密』が隠されてると思うのだけれどな。 『僕が代わりに笑ってあげる。』 「結婚はいいこと」なのに、泣いている都古の代わりに笑顔を作る輝明。 これは、小さい頃、都古がいじめられた輝明に言った 「私が代わりに怒ってあげる。」と言う言葉が、輝明の心に深く残っていた事を 確かに知らしめてくれた。 先の堀田先生の言葉が証明されたのだ。 良かった。 心を深く傷つけたことも確かだけど、 いい思い出もちゃんと残っている。 それを確認できた。 私も、たくさん失敗したの。 ホントにたくさん傷つけた。 私もまた傷ついた。 残ってると思ってる。とっても不安だった。 だけど、いい思い出も残ってる。きっと、きっと。 救われる。。。 悩める母は、『覚悟』した後も不安にさいなまれている人、多いと思う。 堀田先生の言葉、こういう言葉に助けられる。 『あなたのこと、とても信頼してると思いますよ。』 さて、さて、今日は、午後からフジTVや関西TVで、 第5話までのダイジェストと第6話の見所のSP番組があるそうですね。 うらやましい。。。 我が東海TVは、ありません。 嫌だぁぁ。観たいよ~。 第5話のラストの笑顔は、難しかったろうと思います。 澄み切った瞳に、慈愛のような神々しさと無機質な感じもする怖さを 同時に感じ、自分でも処理できない思いにあふれました。 凄いなあ~、草なぎさん。 今晩の放送も波乱がありそうで、気になります~。。。 ☆『僕の歩く道』第六話「失踪!悲しき夕焼け」 今晩10時~☆

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