テーマ:数学(315)
カテゴリ:大学入試数学の問題
整数a、b、cに対し次の条件を考える
。 (*)a≧b≧0かつa^2-b^2=c (1)c=24、25、26それぞれの場合に条件(*)をみたす整数の組(a,b)をすべて求めよ。 (2)pは3以上の素数、nは正の整数、c=4p^(2n)とする。このとき、条件(*)をみたす整数の組(a,b)をすべて求めよ。 (注) a^2→a×a b^2→b×b 正の→0より大きい 2n→2×n 4p^(2n)→4と「pを2n個掛け合わせた数」の積 ![]() にほんブログ村 和と差の積が2乗の差となること(南山中学校女子部2024年算数第1問(4)の解答・解説を参照)を利用すると、約数のペアを考えるだけの問題になります。 その際、偶奇性を利用すると簡単に処理できます。 偶奇性を利用する問題は中学入試でも昔からよく出されています(神戸女学院中学部2003年算数第2問、南山中学校女子部2025年算数第7問など)。 (1)の3問と(2)で同じことを繰り返し問うているだけで、簡単な問題です。 小学生の場合、(2)の指数の処理が若干難しいかもしれませんが。 名大の受験生のレベルを考慮すると、pを単に素数とし、2とそれ以外の素数の場合分けをせずに解いたら減点するような問題でもよかったような気がします。 素数の問題では、2(唯一の偶数)と3(唯一の3の倍数)に常に注意を払うべきであって、中学入試でもそういうことが問われていますからね(南山中学校女子部2022年算数第4問(2))。 南女の好きそうな論点がちりばめられた問題なので、南女の受験生は、少なくとも(1)ぐらいはさっと解けるようにしておいた方がいいでしょうね。 因みに、a2-b2=2026を満たす(a,b)はありません。 詳しくは、下記ページで。 名古屋大学2025年理系数学第2問・文系数学第2問(問題) 名古屋大学2025年理系数学第2問・文系数学第2問(解答・解説) 中学受験算数プロ家庭教師の生徒募集について 中学受験算数プロ家庭教師のお申込み・ご相談 中学受験算数の参考書・問題集 中学受験の参考書・問題集の書評 大阪・京都・神戸の中学受験プロ家庭教師なら、プロ家庭教師のPTへ ![]() もっと考え抜く数学 ~学コンの発展問題に挑戦~ [ 東京出版編集部 ] ![]() 考え抜く数学 ~学コンに挑戦~ 学コンに挑戦 (大学への数学) [ 東京出版編集部 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年03月10日 12時55分21秒
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