三太郎物語~泣いて笑ってケンカして~

2011/10/05(水)18:03

その頃の一太郎・・・(行く気あんのか!事件・後編)

一太郎(176)

そして別の日、一太郎が一応第一希望としている高校の学校説明会があった。 第一希望といっても、高校のことなど全く何も考えていない時に受けた塾のテストで、志望校を書かなかったために、「ここなんかいいんじゃない?」と参考までに記されていた学校・・・ 一太郎は行ったこともなければどこにあるか調べたこともないはずだが、「じゃあオレそこ」とずっと思ってきたらしい。 別に反対する理由はないけどね・・・ そこはうちからだと電車通学になるちょっと距離のあるところだし、私も見ておきたいと思い、学校説明会に一緒に行くことにした。 当日、説明会は9時半から。 うちからドアtoドアで1時間はかからないようだが、途中何かあってもいけないし、早く着いておきたいので、余裕を持って一時間半前の8時に家を出ることにした。 とうちゃんは仕事で10時ごろには家を出てしまう。 なので、私が帰ってくる昼過ぎまで、二、三太郎はお留守番。 お母さんは電話に出られないから、なんでも自分たちで決めてやってね、と言い聞かせる。 朝ごはんを用意して食べさせて、二、三太郎のお昼もお弁当を用意して、洗濯物を干して化粧してそれなりの服に着替えて、ぎりぎりで8時。 「8時になったよ~!出かけるよ~!」と一太郎に声をかけると、「ほえ~い・・・」と気の抜けた返事。 しかし、5分たっても部屋から出てくる気配がない。 「もう行くんだってば!!ねえ!!何やってんの?!」と聞くと・・・ 「あ、今着替えてるから。」 ・・・(°Д°)ハァ? アタシ8時に出るって言ったよね あんた7時過ぎに朝ごはん食べたよね で、なんでまだ準備できてないの アタシはあんたと8時に出かけるために、いくつのことやったと思ってんのよ ていうか、今日の説明会だって私が調べてやったんじゃん 自分じゃ何にもしないくせに と朝から怒鳴りまくるばなちょこ。 ひとしきり大声を上げ(ご近所の皆様ごめんなさいm(__)m)・・・ 「もういいや知らんあたしが受験するんじゃないし行くなら一人で行って来い」 と、よそ行きのきれいなおべべを脱ぎ捨て、ヨレヨレのパジャマ兼部屋着をもう一度着た。 「あほくさっ」と、台所にイスにどっかりと腰をおろし、「まだ間に合うだろ?駅まで送ろうか?」と心配するとうちゃんをも 「やってらんね~んだよっ!!」 と睨みつけるばなちょこ。 ようやく出かける準備をし、ボーっと立っている一太郎に、前日プリントアウトしておいたアクセスマップを投げつけた。 「一人で行って来いっ!!」 「ええ~・・・」 「行ける!」 「でも~・・・」 「うるせえ!!」 不安そうな顔をしながらも仕方なく玄関を出て行く一太郎。 地図があるんだし、分かんなかったら得意の「みんなお友達」作戦でその辺にいる誰かに聞けるだろう。 が、しばらくして戻ってきた一太郎。 「・・・ごめんなさい・・・やっぱり一緒に行って・・・」 「いやだねっ!!一人で行け!!」 「だってどういったらいいか分かんないよ・・・」 「〇〇駅から〇〇線だよ!!あとは地図を見ろ!!」 「・・・」 結局、私が見たって見なくったって、行くかどうかを決めるのは本人だからね。 ついていかなくってもいいじゃんね。 やっぱり甘やかしすぎてるだよね、私は。 朝早くいろんなことが終わったので思いがけずのんびりと半日を過ごしたばなちょこ 昼過ぎに一太郎がご機嫌で帰ってきた。(←なんかムカつく(~_~;)) 「間に合ったの?」 「それがさ、全然余裕思ってたより近い近い」 (↑ムカつく!) 「いやあ~、面白かったいいとこだったよやっぱここにしようかな~」 ・・・どこでもいいさ。 決めたんなら応援するだけ。 母として一生懸命やってる、どんなにあんたのためにやってるかっ、てことを一太郎に訴えたってしょうがないんだよね。 そうだよね。 一太郎にとっては迷惑かもね。 ・・・この事件から、一太郎とちょっと距離を置くようになったばなちょこ・・・ ていうか、放置、かも(^_^;)

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