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ラメな毎日

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06/12/03【ヴィシニョーワのすべて】



2006年12月3日 【ヴィシニョーワのすべて】マリインスキ-・バレエ
(於:フェスティバル・ホール)


シンデレラ(第二幕/40分)
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:アレクセイ・ラトマンスキー
シンデレラ: ディアナ・ヴィシニョーワ
王子: イーゴリ・コールプ
継母: エカテリーナ・コンダウーロワ
フディシカ(義姉): タチヤーナ・バジートワ
クプィシカ(義姉): (テリョーシキナの代役)
ダンス教師: エカテリーナ・オスモールキナ、イスロム・バイムラードフ

バヤデルカ(第二幕/40分)
音楽:レオン・ミンクス
改定振付: ウラジーミル・ポノマリョーフ、ワフタング・チャプキアニ
ニキヤ: ディアナ・ヴィシニョーワ
ソロル: レオニード・サラファーノフ
ガムザッティ: エカテリーナ・オスモールキナ(テリョーシキナの代役)
ドゥグマンタ(藩主): ピョートル・スタシューナス
大僧正: ウラジーミル・ポノマリョーフ
トロラグワ(戦士): アンドレイ・ヤーコヴレフ
舞姫たち: イリーナ・ゴールプ、オレシア・ノーヴィコワ、ヤハ・セーリナ、スヴェトラーナ・イワノーワ
グラン・パ・クラシック: クセーニャ・オストレイコーフスカヤ、ダリア・スホルーコワ、ヴィクトリア・クテーポワ、エカテリーナ・コンダウーロワ、ドミートリー・プィハチョーフ、アレクサンドル・クリーモフ
金の仏像: ウラジーミル・シクリャローフ
インドの踊り: ガリーナ・ラスマーノワ、イスロム・バイムラードフ、グリゴリー・ポポフ

ルビー(20分)
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:ジョージ・バランシン
ディアナ・ヴィシニョーワ、アンドリアン・ファジェーエフ、ソフィヤ・グーメロワ、アレクセイ・ニェドヴィーガ、アントン・ピーモノフ、マクシム・フレプトーフ、フェドール・ムラショーフ

指揮: アレクサンドル・ポリャニチコ
管弦楽: マリインスキー歌劇場管弦楽団



大阪は遠い...。

寝坊したのでアセッた。いやー、もう諦めようか、ってな時間に起きちゃったのでどーしようかと思ったけど、『乗り換え案内』はほんと便利。最寄り駅に3分前に着く計算をはじき出してくれたので頑張って行ってきました。

ぎりぎりでも行く。成せば成る。

会場は空席が目立ってなんかちと淋しかったなー。ロパートキナ・ガラも結構空席があったそうで。もったいない。

感想は、えー、『ヴィシ・すべ』なのに、「コールプーーー!!」

よかったー。コールプの髪型がお猿さんじゃなくて。適度にかっこよく、適度にワルな感じが良い良い。お髭も素敵じゃないの~。なにせコールプを見たのが去年の『ルジ・すべ』の妖しい「ばらの精」と特殊な「白鳥」だったもんで、すっかり悩まし系くねりがインプットされていたのね。ヴィシとの眠りの映像もなんだか腰がくねってたので。

今日は、かっこいい、と思いましたです。『シンデレラ』の王子役で上下白い衣装だから見た目いかにも王子。(顔を除く) 
王子なのに一癖ありそうで、不真面目そうに見える。女好きのようでもあり、気品よりもワイルドな魅力があってヤンキーぽい。

が、しかし。
シンデレラのヴィシが登場すると、とってもやさしくサポートして頼りがいがあるというか、お任せしたくなっちゃうというか。別にラブラブ光線を熱烈に送ってるわけじゃないけど、シンデレラが愛しくて丁寧に大切に扱ってる感じが優雅でやわらかい。あ。やっぱり高貴なお人なのね。それにヤワじゃないのがいい。

二人で立ったまま左右にゆ~らゆら揺れながら、シンデレラの手を握りたくて(と見えた)ビミョーに手をずらして触れたか触れないかドキドキしてるコールプの顔がいじらしいっ。

それに気づかないのか、ぱっと離れて踊るシンデレラは夢見る天真爛漫。かわいくて、つかまえておきたくなる初々しさ。

コールプとヴィシのパートナーシップが良かったので、全部コールプが良かったなー、なんて。

『バヤデルカ』のサラファーノフ@ソロルは、どうみてもまだ14歳くらいのお子様政略結婚なのでストーリーに身が入らず。キミ、本当に戦士?幼児体形なのがどうしても...。悩みや苦悩はさほど感じられなかったなー。ヴィシが肉感的だから、釣り合いがとれんだろう。そう、ヴィシが誘惑してたみたいになっちゃうのよ。ボクには濃すぎて逃げてきました、みたいな。ガムザッティ(テリョーシキナ→オスモールキナに変更)も気が強そうだから尻に敷かれるのは目に見えてるけど。

さすがに若いのとテクに自信があるだけあって、ほぉ~と感嘆するとこもあったけど、もうちょっと肩幅があるといいのにね。なで肩かと思ったけど、肩がないらしい。頭でっかちに見えるのは貧弱な体つきと肩なしのせいかと思われ...。

金の仏像役のシクリャローフは、写真で見ると幼いのに美男子な上に体格もよくいいカラダしてました。金を塗りたくっても美男子だとわかるのはすごい。幼な顔をメイクでキリっと仕上げてるのかな?

『ルビー』のファジェーエフはなにしろ屈託がない。きれいめと言うべきか、クセがなさすぎというべきか。ヴィシが濃いキャラなのでこれくらいが中和されていいのかしらん。もうちょっと絡みつく粘りがあるといいような...。視線もいたってノーマル。楽しく踊ってとても健全なイメージ。

コ-ルプとだったらどんなだったかな。片栗粉を足さなくても粘着質でヴィシと独特の世界をつくってズドーンと来たような気がする。世界バレエ・フェスで腹の底に来たダイヤモンドみたいに、他とは違う異質な重力を感じたかったのよね。ヴィシだから。(ヴィシはいいのよ。でもパートナーによってパワーアップすると思うので)

◇◇◇


ヴィシはそりゃーかわいかった。ヴィシでシンデレラとロメ&ジュリ全幕を是非とも見たい。キラキラしいお姫さまのヴィシは見ているだけで楽しい気分になる。どっちも相手役はコールプで!コールプ最高!




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