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ラメな毎日

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07/1/06【白鳥の湖】


2007年1月6日 【白鳥の湖】レニングラード国立バレエ
(於:東京国際フォーラム)

オデット/オディール: イリーナ・ペレン
ジークフリート: ミハイル・シヴァコフ

ロットバルト: マラト・シェミウノフ
王妃: ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師: アンドレイ・ブレグバーゼ
パ・ド・トロワ: エルビラ・ハビブリナ、アリョーナ・ヴィジェニナ、ドミトリー・ルダチェンコ
スペイン: オリガ・ポリョフコ、ナタリア・オシポワ、ヴィタリー・リャブコフ、アレクセイ・マラーホフ
ハンガリー(チャルダッシュ): エカテリーナ・ガルネツ、マクシム・ポドショーノフ
ポーランド(マズルカ): エレーナ・フィルソワ、タマラ・エフセーエワ、マリーナ・フィラトワ、オリガ・ラヴリネンコ、ミハイル・ヴェンシコフ、アントン・チェスノコフ、ニコライ・コリパエフ、イリヤ・アルヒプツォフ
大きい白鳥: エレーナ・フィルソワ(コシェレワの代役)、タチアナ・ミリツェワ、スヴェトラーナ・ロバノワ、ユリア・カミロワ
小さい白鳥: ヴィクトリア・シシコワ、ユリア・アヴェロチキ、エレーナ・ニキフォロワ、ナタリア・リィコワ
2羽の白鳥: スヴェトラーナ・ロバノワ(コシェレワの代役)、マリーナ・イリーナ

指揮: アンドレイ・アニハーノフ
管弦楽: レニングラード国立歌劇場管弦楽団



レニ国の白鳥一1発目。

マールイ_オデット&王子の衣装ペレンの白鳥ってどんなだろう。という興味より、シヴァの正統派王子が観たかったから。
眠りの花婿候補でマント姿&つば帽子の王子もえらい気に入ったけど、同じ白タイツ王子でもくるみより断然演技力が必要でダイコンだと台無しになる白鳥では、いかに?ペレンのバレエ・ブランに一抹の不安もあったけど踊り慣れてるはずだし相手はシヴァだから、「生徒ペレン」にはならないはず。

それが予想よりもはるかに満足。よかった、よかった。

まず、シヴァがかわいい----。
清々しく笑う顔には屈託がまったくなく、瞳にお星様きらきら。まるで柴犬のよう。ゴロを合わせたわけじゃないけど、シヴァが柴犬って、、、おやじギャグみたい (・_・;

一幕の衣装が特に映えてました。上は黒いベルベット調で下は白いタイツ。以前はまだまだ頼りない印象だったのに、肩~胸まわりがしっかりしてきていい感じ。
もちろんヅラではなく、カールした栗毛の襟足がちょっとだけ長くてそこがまた子犬っぽくてかわゆい。いかにも擦れてない、とっても素直そうな育ちのよいいい青年だー。

オデットを見る目が素直にトキめいてました。笑顔が自然だから余計にかわいいって。(こればっか) 憂鬱に曇る顔もかわ..(以下同文)。

嬉しそうに王妃の前で誓いを立てたとたん暗転してオディールが消え去っても、しばらく状況が飲み込めずに呆然としてました。もう一度むなしく指を突き立てて、「この、手がっ」ともう一方の手でハタキ落とすと一気に泣き顔に。あぁ、シヴァ、可哀相~~。

ペレンの白鳥。
全然感動しなかったらどうしようかと思ったけど、そんなことはなく、というか、不覚にも涙ぐんだ場面があって自分がびっくり。
ペレンって白鳥のヘッドギア(じゃなくて、なんていうの~?あれ)つけるとそら豆型の顔が強調されるのね。王子との出会い&戸惑いもちゃんと感情が入ってました。白鳥の女王という位の高さはあまり感じられなかったけど、何より能面ペレンじゃなかったし、海賊でも感じたけど踊りが大きくなった?
夜明けがきて王子のもとを去る時、何度も王子を見る悲しげな顔。ここでうるうるっと。だって、心が張り裂けそうーーという顔だったんだものー。(言い訳する必要もないけど)

マールイ 黒鳥衣装 オディールはメリハリのある踊りとチラ見目線で王子の気を捉える小悪魔風。悪女すぎず艶っぽさもあるので、シヴァの純真王子ならコローリと騙されるであろう。

そうそう、ペレンって大きく跳んでも足音がしないけど、そういうシューズなのか鍛錬の賜物なのか、どっちなのでしょう。マールイ ロットバルト衣装




マラトのロットバルトが最高にハマってました。いいよーマラト君、ナイス!と掛け声をかけたくなったほど。背があるからとても見栄えがしたし、踊りが冴えてました。脚、とくに膝下が細くて長い!
2幕はどこから見てもデーモン小暮でした。堂々たるマント姿も大層お似合いで、豪傑な笑い声が炸裂しそうな男爵閣下。マラト君のギョロ目がデーモン・ロットバルトにぴったりなんだな~。キャラクターそのものと踊りもキレてるので、観ててヒジョーに楽しかった。

ポリョフコとヴィジェニナは今日も大活躍。キャスト表以外にも、あ、ここにも登場。あら、今度はここにも。なんて忙しい。舞台裏はてんてこ舞いでしょう。

スペインのポリョフコとオシポワの背中がしなるしなる。白い衣装のアレクセイ・マラーホフが長身でバリッとしてて素敵でした。

パ・ド・トロワのルダコがちょっと...。ヴィジェニナともハビブリナともズレまくってて、思い切りもわるくて精彩がなかったなぁ。なんだろう。ひとつの振りの中で手と足が合ってないし、二人とあわせるタイミングも明らかに一拍ずれてるし。ポジション取りも悪いせいか、相手との距離が近すぎてヴィジェニナの踊りが寸詰まりになってしまったり。緊張して間合いが計れなかったのかしらん。目が虚ろぎみなので、もうちょっと自信をもって前を見据えて欲しいなぁ。誰かさんを見習ってね。

そういえばマールイ版は道化がいないのでした。ちょっとさみしい。
ラストは二人が湖に身を投じる悲劇バージョン。あれ?ラストはどっちだったっけ?と思ううちに二人は湖の中へ。あ。なるほど。運命には従うけど悪には屈せず、愛を貫いてともに死を選ぶ、ということで、ロットバルトとの対決はないんでした。(忘れてるなー)

今日はコシェレワが降板したので、フィルソワとロバノワが代役もこなして大忙しでした。コシェレワは前日のメドーラ初登板できっとお疲れだったのね。すぐに平然と代役をこなす皆さん、素敵です。

指揮はアニハーノフさん。ここ最近はアニハーノフさんの指揮姿も気になって見るのが忙しい。今日は一階後方席だったので余計に感じたのですが、国際フォーラムの音響って、上に抜けていくのね。会議場だから良くないとは思ってたけど、音が奥に広がらないので、遠くのお祭りが聞こえてくるようだった。特割チケットだったからしょうがないか。


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