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カテゴリ:バレエ
愛してやまないバレエ・ダンサー、ファルフ・ルジマトフ。
ルジのクラシックを見ることができなくなって早何年。 この状態に慣れていくのかと、慣れていくんだろうかと思っていたのだけど、なんだか最近ちょくちょく大きな喪失感を感じていることに気づく。 ルジの舞台で何度も陶酔していたあの感覚を随分と体験していない。もうあんな魂持ってかれそうなことってないんだろうか。全身が震えるような感動って味わえないんだろうか。あの舞台は何だったんだろうか。 ルジで刷り込みされた記憶は今は本当に貴重。あれを超える舞台に出会えると思えず、バレエ鑑賞から遠ざかってしまう。どうしても観たいという意欲が沸き上がらない。 どうしたらいいんでしょうねぇ。観たい想いが募ってくるのに今後ほぼ見られないであろうとわかっているのってツライ。 そんなことをここ何日か度々感じていたのですが・・ ルジを初めて知った「ジゼル」を一緒に観た友人と、急にルジの話で盛り上がり、ひとしきりルジの魅力について語ってしまった。ここ最近抱えていた想いをわかってくれる、どころか激しく同意して熱く語る友人。。もう、どんなに嬉しかったか。 ルジの素晴らしさをどんなに言葉にしても、目にしてみないことには伝わらない。でも一度感銘を受ければ、どうにかして、自分が目にしたこの世のものとも思えぬ素晴らしさを表現したくなる。ところが自分の経験値を超えているので、言葉にできないもどかしさも加わって次第に熱く語ってしまう。。 初めて観た「ジゼル」は本当に衝撃的で、この時ルジに出会ったのは幸運だったとしか言いようがない。幕が降りても涙が止まらず呆然としたことは今も鮮明に覚えている。バレエの本当の魅力をみせてくれたルジ。 ルジは多くのファンがこうして身悶えていることは知っているだろうか。今情熱を傾けるものがクラシックでないとしても、クラシックの様式が彼の本質であり一番輝かせることは誰もが認めるところだと思うので、全幕とは言わないから、どうか、どうかクラシックバレエを踊る姿をまた魅せてほしいと願う日々です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年06月21日 11時03分18秒
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