すっかりご無沙汰...
ほぼ一ヶ月ぶりの更新です。サボリすぎです。いろいろと忙しかったけど、そろそろ書くか。と思ったら先週パソコンがダウンしてしまい、しばし使えませんでした。使えなくなると不便なものです。書きたいこともあったけど、なんか時間が経ってしまいました。なので、まとめてざっと。クラシカ・ジャパンで見た特集「マリア・カラスの肖像」。今年はカラスの没後30年なのですねー。オペラ好きの人は知ってて当然のことなのでしょうけれど、断片的にしか知らなかったのでとても興味深いものでした。愛と孤独と、情念と才能に彩られたマリア・カラスの短く深い生涯。深みのある歌声にまず魅了されてしまいました。番組では64年にコヴェント・ガーデンで上演された「トスカ」を主に解説しながら進むので、すっかり「トスカ」が観たくなってしまいました。解説も結構面白かったです。64年の「トスカ」を演出したゼッフィレッリは、どうやってカラスとこの舞台を創って(演出)していったかを熱っぽく語っていました。オナシスとのことも語ってました。カラスがオナシスとの子を産んでいたとは知りませんでした。産まれてすぐに亡くなったそうですが。トスカが追い詰められてスカルピオを殺してしまう心境を、「わからなくないわ。わたしも時々(殺意を)感じるもの。」とカラスが言ったとか。テノール歌手のプラシド・ドミンゴが劇場の椅子に座って、声の乗せ方による役の心情なんかを身振り手振りで話すのですが、さすがオペラ歌手、まるで歌うようにしゃべるのです。彼の歌声もちょっと聴きたくなりました。本人も言っていましたが、カラスと共演できなくて本当に残念でした。オペラ歌手にも声の衰えは残酷にやってくるんですね...。オナシスと出会ったことで、歌わないカナリアになったカラス、歌に情熱を注いでいなかった時間が与えたダメージは大きかったのでしょうか。64年は引退1年前なので絶頂期とはいかない時期のはずですが、映像からも歌声からも情感があふれていて圧倒的でした。幸せな恋愛をしていたら、トスカの様々な感情は表現できなかったかもしれないな。カラスは畏れや無力さ、嘆き、歓喜、動揺、罪悪感、懇願なんかを言葉のフレーズごとに巧みに表現してしまう。絶頂期といわれる時期の歌声も聴いてみなくては...。(また散財の道か...)65年に引退したあと、興行主のアラン・シーヴライトに「アラン、カラスは死んでしまったの」と言った言葉が印象的。「Grand Opera」という雑誌をつい購入してしまいました。(だってマリア・カラスの特集があったんだもーん)それにも64年のトスカについて興味深いことが書かれておりました。それゆえつい買ってしまったのですが。--(以下抜粋)--『40を越したカラスは6年前の彼女ほど美しくないし、身軽でもない。それでも彼女にしか表現できなかった歌と演技の妙味は、やはりここにもある。たとえば、カヴァラドッシ(トスカの恋人)が意識を失ったと聞いて彼女は思わず「人殺し!Assassino!」と絶叫し、次の瞬間スカルピアの冷酷な目つきに怯み、「彼に会わせてVoglio vederlo」と弱々しく嘆願する。そのきめ細やかな表現の移り変わりが、生身の女そのものだ。』『他のソプラノはこのパッセージにこれほどのコントラストをつけず、たとえばミレッラ・フレーニは「人殺し!」と「彼に会わせて」を同じ毅然とした口調でうたっているが、それだとトスカが≪フィデリオ≫のレオノーレ並みの女丈夫になってしまい、ドラマの根幹が崩れる。』--オペラにはあまり嵌りたくないけど(なんたってチケット代が高すぎる)、トスカだけは観てみたい、と思わせるに十分な魅力的な作品です。この間はコジョカルの「真夏~」がありましたね。すべて平日なので見にいけなかったけど、素晴らしかったようでなにより。コジョカル、かわいかっただろうな~。ダンマガを買うついでに、DDDも買ってしまいました。いつも立ち読みなのに買ってしまったのは、ひとえにニーナ・アナシアシヴィリのインタビューと、キトリの弾けるような写真からエネルギーが溢れていたから。ニーナの言葉は明快で、力強い意思が感じられます。-- (以下引用) --『舞台芸術に携わる人は、この芸術に自分の人生を捧げるべき。そうでなければこの分野を極めることはできないと思います。』『私はいつもこの仕事へ畏れを感じているわ。』--あたたかい人柄、それに太陽のように人の心を照らすパワーには、いつでも賞賛の拍手を贈りたくなりました。セゾン・カード会員優待で、レニングラード国立バレエ「白鳥の湖」が激安!...って、日にち見たら1/12(草刈タミーゲスト)。だってS席13000円→6500円。A席11000円→4500円。B席9000円→3000円ですよ!? まだ日にちもあるのにこれだけ下がるって、タミーの立場は...。最近買ったCD。【CD】五嶋龍 / Ryu Goto <2005/8/3>天才ヴァイオリニストと言われる五嶋龍くん。2005年録音で当時17歳。果たしてその音は...。17歳じゃないよ、これは。ちょっとこれはねー、、、惚れました。これ買うまでは、「ごしま りゅう」くんかと思ってた大ばか者です。反省。ついにピアノを買ってしまいました~♪先に買って強制的に部屋の整理をする、追い詰められてなんとかする、逆算法で無理やりいらないものを処分しました。成せば成る...。最近の電子ピアノは音のサンプリングが素晴らしく、鍵盤のタッチも本物みたい。これで忘れていたピアノの勘を取り戻し、そのうち習いに行きたいな~。今は昔弾いていた曲を練習中。新国の「椿姫」が今日初日ですね。今頃熱演が繰り広げられているのねー。6日に観にいきますが、仕事が無事定時で終わるかどうか、かなーり微妙。久しぶりのバレエだから楽しみ~。(^-^)