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北海道のアウトドア!

鹿と露天とランタンと

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 昨年の初夏に、北海道は十勝にある鹿追町の秘湯を訪ねた。

よく、人には不思議な顔をされるのだが、私の趣味は「焚き火」。十勝の雄大な自然の中で、思い切り炎を舞い上げ、満天の星と話をしてみたかった。

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ここ鹿追の町は、アウトドアーを愛する者の楽園である。せせらぎに包まれた原生の森。キョトンとした顔で私達を観察するエゾ鹿。また、家族連れで楽しめるイベントが町をあげて行われている。

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私の一番の場所。それは、「公設・然別峡野営場」だ。市街から然別湖に向かい、七色の湯「菅野温泉」方向へ十五分、利用料金も大人が二百五十円、子どもは百五十円と信じられない値段の上に、共同流し台から、無料の焚き火材までも用意してある。中でも、キャンプ場の一番奥には、「鹿の湯」という天然温泉を完備しているのだからたまらない。


「鹿の湯」は、せせらぎの脇に設けられた天然温泉。キャンパーが、湯治を兼ねて訪れるほどの人気である。もちろん混浴で、脱衣場も板子一枚ではあるが、やや熱めの御湯に浸かり、熱った身体を冷やすのはたやすく、岩を一跨ぎで、深さ十五センチほどの清流が待ち受ける。いやはや、最高の秘湯である。


酒飲みの悪友と二人、焚き火を挟んでの人生談義。降り注ぐような星空を見上げ、北海道ワインを煽りながら「コールマンの140ワット」燃料ランタンを片手に、ゆるりと温泉に向かうのである。もちろん漆黒の闇に灯りなどあるはずもなく、ランタンの優しき炎は遠くからも確認可能である。

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「ご一緒してもよろしいでしょうか?」乾電池の照明しか持ち合わせない、俄かキャンパーたちが、これをチャンスと続いてくる。清流で冷やしたビールを、ランタンの照らしにグビッと!見知らぬ同志、夜空の座談会は、いつまでも秘湯の湯気に揺れていた。



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星と空と愛の物語。私の作品「つながり」でお別れします。バイバイ。




つ な が り




野を駈ける馬でさえ

ふるさとをかえりみる

立ち止まることを知る


あなたの瞳の向こう側

そこにある悲しみに

辿りつきたいと思う


流れる川と満天の光り

焚きつける温もりに


君よいま立ち止まって


なにも欲しがらない人

愛と悲しみを背負う肩

その身をいとわないで


愛はこの川のように流れ

いまここにある悲しみは

遠く未来へ辿りつく


あなたの頬をこの胸へ

瞳の向こうの悲しみを


僕の身体に流しこんで


森よ 川よ 炎よ

ここに命を与えて


静かにしずかに

立ち止まるつながりへ






松尾多聞


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