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北海道のアウトドア!

生きがいの村

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ここ札幌に「庶民の味方」の居酒屋さんがある。


「第三もっきりセンター」だ!


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札幌市中央区南大通東1丁目中小路西向きのお店。番人の狸が男の慕情をかきたてる。

ネクタイをしめて飲んでいるお客は,私を含めてほんのわずか。ネクタイを頭に巻いて「グダ」を撒く客の方がおおいかも。いいところです。午後3時には、もう!たいへん!酔っ払いがワンサカ。

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「いいかげんに帰りなさい!」

って、割烹着のおばちゃん達に叱られて、肩を落として帰るヨッパがたくさん。私は学生時代からお世話になっているんです。大好きなお店。

食べ物は最高に美味しいのよ。お勧めは「マグロの山かけ」250円だったけ。

私は、どんなに飲んでも、3千円以上支払った記憶があまりありません。庶民の味方という意味がお分かりますよね。

私はそこである出会いをしました。

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いつも話しかけてくるAさん。「優しい紳士」がいました。

いつか2人はお互いに自己紹介を交わし、私は福祉ボランティアをライフワークにしていることを熱く語りました。

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Aさんは、札幌で事務所を構える立派な一級建築士でした。

建物の話。夢の町。理想の仕事。熱きハートで語るのです。

そのAさんが、ある日、大分年下の私に相談を持ちかけてきたのです。悩んでいました。

「多聞ちゃん。俺、、、最近は老人施設や障がい者施設の設計を頑張っているんだ。でも、どんなにプレゼンしても採用されないのよ。最高の設計なのに悔しくって。。。なにがいけないのかなぁ。」

時はまさに、障がい者、高齢者福祉に関する法令が猫の目のように改正を続ける時代。

話を聞いて見ると、彼は施設の設計をするにあたり、職員や施設利用者の利便性に重きを置き、快適で美しい施設を目指していました。

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「それじゃーダメだよなぁーーっ先生。」

私は笑顔で(自分の事ではないので)刹那に答えました。先生は憤慨もしないで、年下の私にすがるように聞きました。

「したら、どんな設計をしたらいいか?頼む!教えてくれ!君にダメもとで聞いてやるよ。」

私は、びっくりしました。あまりにも真剣な先生の「少年の目」を拝見して姿勢を正さずにはおれなかった。そして、ネクタイを頭に巻きなおして自分の信ずるところを真剣に話しました。

「先生!生きる事の哲学を考えてください。」

「どうして人は生きていけるの?利用者も同じ。」

「先生!人は自己実現のために生きているよ。先生。先生もそうでしょ。」

「人は社会的な生き物です。だからいつも、どんな小さなことでも社会の中で自分の存在感を示したいよ。」

「私達も同じですよね。だから先生も僕もがんばっているよ。」

「ご老人と障がい者は別ですか?同じですね。」

「僕は自己実現っていう人間の命題を付加された建物でなければいけないと思います。」

「自己実現とは、人のために生きること。」

「人のために生きる事は、自分に感謝できること。」

「それは、まぎれもなく労働なのです。」

「労働とは自分の力量を発揮して対価をいただくことです。」

「どんな形でもいい。赤字になっても社会保障があるよ。」

「人が人を動かして、そして慣れていただくこと。」

「何でもいい。症状に合わせて何かをやっていただける施設。」

「それが理想の建物であり、施設ではなく村なのです。」

「先生も私も生きています。」

「そして、必ず認めていただきたいよ。」

「言葉でもお金でもいい。充実感でも、達成感でも、対価がほしいよ。」

「みんな同じだよ!分け隔てなく、おんなじだよ。。」



もう。。。そこまで言って、、、したたか酔った私は大粒の涙を流していました。そして先生も。。。

「そか、そうだったんだ。利便性ではなく生きがいなんだな。」

「昔のふるさとがそうだったなぁ。年寄り大事にしたもんなぁ。。。」


一級建築士の先生は、障がい者のできる多様な仕事を考えてくれるようになりました。そして、老人には畑をつくり作業場を構築してくれました。「利用者の主体性」を促したのです。

彼の施設は、最高の「生きがいの村」になりました。いま、売れっ子になったんですよ。

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生きること。それは人生を、過ちを、昇華すること。

そう、流れる時間とは、何よりも美しいものなんだ。

昇華。それは自己の実現過程でもあるんだね。

今日は私の「僕が歌う詩」でお別れです。バイバイ!

BGMつき「僕が歌う詩」で楽しんでくださいね。←クリック

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「僕が歌う詩」




僕の全ては夜を駆け巡っていた


焼きつけられた映画のフィルム

映像が一瞬で替わって行く想い


心の内側で塊たちが叫んでいる

力強く繊細な声で呼んでいる

「ここから早く出してください」


言葉をどうしても作れなかった


虹に憧れて

海を聞いて

空に涙して

炎に語って

人に触れて


そっと感動すべき時の中で

大きな呼吸を吐き出した瞬間

心は彩られた発露を投げ出す

魂の詩を織り成していくんだ


めくり忘れた暦のよう

僕の想い出は魂となって生きていた

流れていく時間の中で無垢な純白に


忘れない君のこと

愛することは生きている証

だから

想い出は美しく輝くべきもの


僕たちはまだ魂が繋がっているんだ

そして救われる時を望んでいたんだね


悲しい時が昇華される僕たちの命

なんて素敵なことだろう


僕の全体は長い夜に駆け巡る

深い夜に魂を吐き出すために

そして今日も詠いつづけている






松尾多聞

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