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北海道のアウトドア!

「男泣き」人生の一葉

数あるスポーツの中で、最も過酷で苦しいものの一つに数えられる競技が、ノルディックスキー「距離競技50キロ走」だと確信しているわたしです。

何故ならわたしも、学生時代は、この競技の選手だったのです。

細長く頼りないスキーと、かかとの上がる靴を履いて、山間を登り谷を下り平均時速は30キロを優に超えて雪上の50キロメートルを駆け抜けます。

極限の競技!

選手達は

自分への挑戦のため。

会社の繁栄のため。

母校の名誉のため。

家族の生活のため。


様々な立場で、責任と、思いを背負って遥かな道のりへと命がけで旅立ちます。

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私は、ジャンプもする複合の選手でしたが、代わる者のいない点取り合戦。私はこの競技に参加する事になりました。

そして全日本選手権、わたしは45キロを過ぎたあたりから、徐々に体に力が入らなくなりました。

バンフライ(追い抜きの合図)・・屈辱の追い抜きに遭遇してしまい。自分の入賞が消えたことを知らされるのです。

幻と現実の判別が出来ない状態ながらゴールしていました。最後の3キロは記憶にないのです。

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悔しかった!責任を果たせない自分が本当に悔しかった。

そして自分を責めました。

宿泊所となっていたホテルに帰った時は、今までお世話になったメーカーの人達、先輩、、、、顔を見ることなどできません。

熱くこみ上げてきて疲れた体を引きずりながら、トイに走り込みました。

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一つ空いていたドアーに逃げ込み、涙して、嗚咽こらえている、その時でした。

静寂の中で押し殺したような嗚咽が幾つも聞こえてきました。膝を叩く音、頭を掻き毟る音。泣けずにうめく声。同じ気持ちの顔の見えない仲間がいたのです。

「この1年、みんなも今日の為にがんばっていたんだ・・・」もう、滝のような涙を自分の意思では止めることなど出来ませんでした。

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それから何年経たったことでしょう。いま、私は思うのです。

勝負とは数少ない勝者と大多数の敗者を生み出すことでロマンを演出します。しかし、そのプロセスは可能性を一にした挑戦者のものだと感じています。わたしは今になって思います。言い訳では決してありません。

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人生を大樹に例えることが出来るのならば、暗いトイレで「男泣き」した時間は、大樹の一葉にすぎません。葉を知らぬ者は大樹を語る資格がないからです。

大樹は未だ成長を続けて枝葉を伸ばしていることでしょう。何故なら、その時の一葉が本当の涙を吸収して幹に養分として送っていたからです。

勝った負けたと大切な自分に「組」を作る若者達。君達は、人生の誠をしりません。

顔も知らない壁に隔てられた同志に今でも乾杯を贈っている多聞です。

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仲間と飲んで、眩しい太陽のもと。ヘロヘロ

の多聞です。これから漁師さんにお酒を誘いに

いくところ。人生なんてそんなに悪いものじゃ

ないんです。

一回ね、後悔して、泣いて、そして、自分にね

もう一度戻ったら髪の毛を梳(と)かすような

ものだと、感じることが出来る未来がね、必ず

訪れます。

もっと、心に勇気と希望を持ってくださいね。

命までも取られませんよ。大丈夫なんですよ!

今日は私のそんな作品「夕涼み」でお別れです。

画像をクリックしてくださいね。

月があなたに笑いかけてくれますよ。



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作画・詩作/松尾多聞




「 夕 涼 み 」




別れるのが辛いなら

出逢いさえ悲しいよ

月の縁側ぼんやりと

濡れた髪を梳かせた



生きたことを照らしては

生きることもかんがえる

別れがせまりからんでも



今宵の月はいとゆかし

つげの櫛はしなやかに

梳かしながした夕涼み






(みなさんの感想を待っています。多聞)




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