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サラサラ日記

すべりこみアウト。 5



<ひとごと>

これはひとごと、と置いておくのも
大丈夫ですか、と声かけるのも
手伝いましょう、と手を差し伸べるのも
違いますよ、と示唆するのも
お尻を叩いて叱咤激励するのも
いろんなやり方を選べる。
ひとごとだけど、明日は我が身。
一寸先は闇。
足元固めるのも手。
助け合うのも生きる道。
遠くからその絵を眺め物思いに耽ろう。
そして何か動きを起こそう。


<いい気になろう!>

待ってる。と
楽しみにしてる。と
また来たい。と
やめられない止まらない。と
言われていい気になるなよ。
いやいや。
言われて言われて水をジャバジャバかけてもらって
どんどんいい気になろう!
いい気になって
いい木になろう!


<疑いもせず>

疑いもせず色々なことを信じるのは危険なことだ。
自分で見たり聞いたり触ったりもせずに信じるなんて。
疑いもせずに色々なことを信じられるのはシアワセなことだ。
あのこともこのこともあの人もこの人も掛け値なく信じられるなんて。
疑いもせずにこの道を。
疑いもせずに歩き通せるなんて。



<夜の街>

夜の街が好きでした。
冷えた空気と車の音が。
夜道を歩くと心が冴える。
夜道を歩くと見えてくる。
色々なものがそぎ落とされて
必要なものだけが少し残る。


<かきくけこ>

かぼちゃの種を蒔きました。
木登り名人現れて
来る日も来る日も大慌て。
毛虫の子供が這い出でて
こんちはさよならまたあした。



<雷おばけ>

雷が鳴ると時間が止まる。
その刹那違う世界へと飛んでいく。
我に返るとあの湿り気がもうそこに。
薄暗く心くすぐる楽しい世界。
夕暮れは私の好きな時間。
いつでもそこに行けるから。
いつでも雷が待っているから。


<扉を開く>

そこのけそこのけお馬が通る。
振り向き振り向き娘が通る。
初めてだらけのその未知道は
心くすぐる冒険の道。
ちいさな胸に果てのないきらきら光る勇気を持って
そこのけそこのけ娘の行く道。どんな道。



<道草>

天道虫が足元を横切る。
蟻がせわしなくちょこまかと動く。
カーキャリアが車の積み下ろしをしてる。
濃さを増す影がワニ地獄だったり蛇地獄になったり。
あらゆるものが息子の足を止めさせる。
私は散歩日和なお天気に助けられていつまででも待ってる。


<春の手紙>

涙の粒がぽろぽろと
零れ落ちるほどシアワセな気持ち。
何度も取り出しては読み返す小さな手紙。
繰り返すメロディと心の中の揺るぎなきもの。
いつかなくしてしまうから
いつか遠く離れてしまうから
それだからこそ光る宝物。


<目線>

背筋を伸ばすと遠くが見える。
遠くを見ると背筋が伸びる。



<ほんとにききたいこと>

ほんとに聞きたいことでもないことを次から次へと尋ねてしまう。
ほんとに知りたいのは別のこと。
ほんとに知りたいことは口に出せずに
ほんとに聞きたいことでもないことを尋ねて君の答えを待っている。
でも時折その聞きたくも知りたくもない答えの中に面白さが隠れてる。
君はそんなことを考えていたのかい? 僕の知らないうちに。
どうでもいい質問の中に未知の君を引き出す意外な鍵が眠ってる。
どうでもいい答えの中に君さえ知らない君が眠ってる。


<まちぶせ>

一瞬見つけた気になって、後を追うが見失う。
後姿はくっきりと何かをたたえて走り去る。
もう先回りはできないよ。
あの時までは君の目線をいつまででも追えたけど。
どこかに引かれた境界線を
いつのまにかに踏み越えた。


<永遠の青空>

このまま消えてしまうまで。
青空の果てまで。
風が運んできた香りの思い出に連れ去られよう。
あの川岸まで。
自転車の車輪に追いつけない。
立ち止まってくれたのは夕暮れの気まぐれ。
言葉のかけらを抱きしめて。
このまま消えてしまうまで。
青空の果てまで。


<女のタイムテーブル>

たとえば。
洗濯機を回しながらやかんを火にかけお米を研ぐ。(子供に研ぎ方を見せる)
炊飯器のスイッチを入れてお湯が沸いたら麦茶パック投入。
みそ汁を作り始めて大根を湯がいてる間に洗濯物を干す。
干し終わって、麦茶パック取り出す。(目が近いよとテレビ見てる子に声かける)
お風呂の掃除をしながらお茶を飲むためにお茶っ葉を蒸らす。
蒸らす間にみそ汁の仕上げ。
急須にお湯を注いでもうしばらく待つ。
その間にお風呂にお湯を張る。
そうしながらお茶をお湯飲みへ。(子供のたわいない質問に答える)
お茶を飲みつつパソコンを眺め、時計を見て慌ててお風呂の湯を止める。

というような一連のバラバラなことを女は苦もなくこなし
男にはそれは無理らしい。
終わりを起点に。重ねては、ずらし。あっちの長さをこっちにあてはめ。
というような女の時間の流れを男は知っているのだろうか。


<キセキ>

一人で生きていくことに何の迷いも怖れもないとき

進むべき道がただこの一つだと信じられるとき

信じられる唯一の人が隣を歩くとき



<恐れ多くも隣の人は>

恐れ多くも隣の人はワタクシを傷つけることの出来る唯一の人でした。
恐れ多くもこのワタクシはそれを許せるただ一人の人間でした。



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