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サラサラ日記

すべりこみアウト。12



すべりこみアウト。12

<おやすみ>

おやすみ
おやすみ
愛しい人
おやすみ
おやすみ
愛しい日と
おやすみ
おやすみ
いとおかし


<過去を捨て去る>

過去を捨て去るなんて
自分を捨て去ることと同義だった
今は過去を捨て去るなんて
とても出来ない
過去はもうそこらへんには転がってない
過去はすでに過去へと
常に姿を変えて、といってる言葉さえ過去へと
自分を捨て去ると身軽になれる
過去はあとからついてくる
過去は端から去っていく






<戻れない場所>

戻れない場所は
戻れないからこそ価値がある
戻れない場所という名前の
ステイタスを手に入れて
戻れない場所という引き出しに仕舞われる
戻れない
戻れない
戻れた日には、もう価値もなし


<一番会いたい人>

一番会いたい人は誰ですか。
一番会いたい人は誰ですか。

一番会いたい人は

一番会えない人。



<ラスト>

コレが最後と見切りをつける。
コレが最後。
コレこそ最後。
今度こそ。

気まぐれな言葉はキミを当惑させる
いっそ
いっそ
消えてしまいたい


<春の歌>


後悔ばかりしてきたけれど
一度くらいは大きな壁を乗り越えて
一度くらいは大きな川を飛び越えて
貴方に会いに行きたいなんて思ったりもしたけれど
こんなうつむいた私のままでもいいんだと
後ろ向きのまま前に歩く歩き方もあるんだと
そう認めてもらえたような
春の歌に後押しされた


<いつも私は>


いつだって私は
「それでいいんだよ」
と言われたくて走ってる
いつでも私は
「そのままでいいんだよ」
と言われたくてしゃべってる
いつも私は
「そのままのキミが好き」
と言われたくて見つめてる


<手紙の行き先>

春になったら手紙を書こうと
固く
固く
決めていたのに

キミの宛名を失くしてしまった

あんなに
大事に
大事に
持っていたのに

春は
失くすものが多すぎる


<昇華>

キミに伝える言葉が
なくなった

古い言葉は何も生まない
新しい言葉はベクトルが違う

キミに伝える言葉がなくなったこと
キミはきっと
喜んでくれるだろう




<有効期限>


どんなにか今目の前のことが
うまくいってるように思えても
いつまでも消えない小さな塊が残る

スムーズな流れの
その底のほうに
あるいは脇に
重くて黒くて小さな石が

明るい毎日を不安な気持ちで過ごす
忙しい毎日を怖い気持ちで過ごす

このままうまくいくのかな
いつかやっぱり足元をすくわれるのか
前はなかったこんな不安

ナントカナルサのおまじない
有効期限が切れたのか





<悲しみの深さ>

悲しみを内包してる人は
人生に深みが出るという

人生に深みなんかなくてもいいから
この悲しみを拭い去りたい



<染まりやすさ>

すぐに人の色に染まる。
染まるなんて真っ平と言いながら誰よりも強く染まる。
染まったのは自分なのにすぐに人のせいにする。
相手の色が微妙に変わるとまたそれに左右される。
左右されるのは真っ平と言いながら誰よりも素早く反応する。
反応したのは自分なのにすぐにうなだれ沈んで行く。
浮いて沈んで
軽く飛んで深く落ちていく。
このままどこまでいくのかな。
このままどこまでもいくのかな。



<見えない糸>

手繰り寄せられない見えない糸があって
そこにあることを時々目の端でチラッと確かめながら
毎日を生きていく。
時々キラリと光るそれは
頼みの綱であり
最後の砦だ。
けれども時々ふと
それはただの錯覚じゃないかと思うことがある。
そう思い始めるとどんどん崩れ始める足元の砂山。
見えない糸を信じてる私がいることを
あなたも遠くからちゃんと見ていて。


<本の中の風>

「海辺のカフカ」がこの手を離れて
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」が手元にある
読破したものと、挫折したもの。
この先もまた度々手に取るだろう
そしてどこかでまた投げ出すのだろう

どうしてもいつか読まなくてはならない
そのために ここから遠く離れなければ
遠く離れた見知らぬ懐かしい匂いの風の中で






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