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サラサラ日記

すべりこみアウト。 14



すべりこみアウト。14


『種』

小さな種を蒔きました

とても楽しみに

水をやり肥料もやり

大事に大事に育てて

しばらく待っていましたが

なかなか芽が出ません

そのうちに待ちくたびれて

お花屋さんで目に付いた

大きなひまわりを買ってきて飾りました

ひまわりは大きく育って

毎日をとても明るく照らしてくれました

そうしてる間に

小さな花の小さな芽は静かに現れていて

知らないうちに

少しずつ少しずつ育っていました

ひまわりの葉っぱの陰で

確かに小さい白い花を咲かせていました

それに気づいたとき

もうその花のすぐ傍には

小さな新しい命の種が



ひまわりの大らかな明るさと

白い小花のささやかな愛らしさ





『理由』

僕たちは
全う出来なかったところを
いつも
いつまででも
見つめている

なぜ出来なかったのか

いくつも
いくつも
理由を探し続ける

「それならばしょうがなかった」
「それはもうあきらめるしか手はない」

そう思えて
納得できて
やっと一歩を踏み出すのに
しっくりくるただ一つの理由を




『一度だけ』

僕らの間には
それまで何一つ
確かなものがなかったけれど

一度だけ

一度だけだけど
神様の計らいがあったね

今なら
そう思える




『水底の朝』

肌寒い冷たい空気の中で
透明なメロディを流し続ける

済んだ音の中に身を沈めると
優しく苦しい風に包まれる

朝焼けも窓ガラスのきらめきも見ないで
言葉もなく水の底へと沈み続ける

いつまでも
いつまでも
この中にいたいけど

いつまでも
いつまでも
抜け出せないままでいたいけど




『最後の一日』


本当の本当に最後の最後ってときは
気が抜けるほどあっけなく過ぎるものですね
ジリジリと待ち構えていても
時はいつだって容赦なく同じ速度で
そして何ということもなくサッと軽い身のこなしで


いつか懐かしく思い出しもするでしょうが
いつか思いがけず忘れ去ってしまうものなのかもしれません



『奇跡』

テレビで
奇跡を
見た

テレビで見る奇跡は
一見 嘘みたいだけれど

その奇跡は
本物だったので

涙がこぼれた

世界中で
涙は
こぼれるだろう

奇跡は

涙で
出来てるのかもしれないので

僕の涙も
無駄にはならないかもしれない

僕に
奇跡は訪れなくても




『いつか きっと』

変なクセ

変なクセのある
この僕

変なクセのある
この僕とつながった君

変なクセのある
この僕とつながった君の人生

変なクセのある
この僕とつながった君の人生の行く先

いつか
きっと
報われますように

僕の
命が

尽きても






『ありがとう』

僕の歪んだこの線を
そっとしておいてくれて

ありがとう

僕の余分なこのマチを
見過ごしてくれて

ありがとう

時々 僕に
そんな線やマチがあるよと
気付かせてくれて

ありがとう

僕も知ってはいるが

知ってはいても
治せないこのクセを
見守ってくれて

ありがとう





『いつかどこかで』

いつかどこかで
あなたに会った気がする

もしくは

いつかどこかで
あなたに会える気がする

あなたの言葉を受け取るたびに
いつも僕は
そう思う

そう思わずにいられない




『きっと そこに』

きっと僕は君の中に
何も見出せなかったのではなくて

きっと僕は君のそこに
新たな光を見出したんだと思う

僕のこの
冷たい掌が
君の光を消してしまわぬように

そっと
そっと
遠ざかることしか
僕には出来なかった



『優しさを武器に』

本当に優しい人は
優しさを武器には出来ない



『響かない』

どんな手段を使っても
君の心に響かない
通り過ぎた秒針は
休む間もなく時を刻む
君の中に僕はなく
僕の中に明日はない


『雪』

音もなく
雪のように降り積もり
固く閉ざした土の上
温い新芽が眠りゆく
朝の日差しに照らされて
明日を夢見て空仰ぎ
最後の力に熱注ぐ

雪は溶け
雪は融け
雪は解け


『つながり』

今思えば
つながりを求めて彷徨った

つながりなんて
一瞬の

永遠に


『足跡』

君の足跡をたどりたい
ずっと
ずっと
たどっていけば

僕にたどり着かなかった訳が
そこにあるような


『願い』

願いは一つ
願いは一つ

と唱えるうちに
願いは
数え切れないほどに

強欲の
貧弱さ



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