胃カメラ狂想曲。さて、ご報告です。 まずですね。 記憶がありません。 いや。 のどを痺れさすゼリー状の麻酔を飲んだのも 痛い筋注をされたのも でっかい静注されたのもしっかり覚えています。 そしてやおらでかくて長い黒い管を口に突っ込まれたのも。 そして先生があぁだこぉだとわかりやすくご説明下さったのも。 でもね。 記憶がないんです。 麻酔ゼリーはのど飴シロップのようなトロトロで 「これを3分間、のどの奥に溜めてください。3分経ったら 飲んでもいいです。ガラガラ~っとうがいするようにね」 と言い残し出て行く体格のいい看護婦さん。 はい。3分間ですね。のどの奥までですね。ガラガラ~ですね。 ガラガラ~・・・ガラッ・・・・ウゲッ・・できません。そんな器用なこと。 もうそれでなくても嘔吐しやすい性質なのに。 麻酔ゼリーだけでオエオエなったじゃないですか! それでも「口の中でいくら効いてもしょうがないんです。のどの奥に効かないと」 という看護婦さんのお言葉に尤もだと我慢を決め 涙目でオエオエのど飴を、いや麻酔ゼリーを頑張っていると 華奢なベテラン看護婦らしき人が冷静な顔で現れ 「我慢しないで飲み込んでも吐いてもいいんですよ」との優しいお言葉。 う~ん、あなたが天使に見える。 それを励みにやっぱりオエオエ頑張った甲斐があったのか 麻酔は自分の中指と人差し指をのどの奥に2本いっぺんに突っ込んでも ビクともしないくらいしっかり効いてくれてました。 さて、それから痛い筋注。 これは胃腸の動きを抑えるため。 痛い。でもそれだけ。 最後に静注。 これはいわゆる鎮静剤。 よくERとかシカゴホープとかで暴れて言うこと聞かない患者に ブスッと刺してすぐ大人しく寝てしまいますが 「いくらなんでもあんなにすぐに効く訳ないよね?」と思っていました。 するとさっきの天使の看護婦さんがでっかい注射をブスッと刺しつつ 「どうですか?効いてきましたか?」と聞くではないですか。 「は?そんなにすぐ効くんですか???」 とかなんとか聞いてるその間に効いてきました。ふわぁぁぁ~っと頭が。 うわぁ、ほんとだぁ。き、効いてる~。(夢の中) もうあとはされるがまま。 いや一応受け答えはちゃんとしてるんです。 色々説明受けて、おぉなるほどなぁと納得もしてる。 最後まで意識は明瞭。 ・・・のつもり。 一通りコトが済みますと、 「ではあとで説明しなおします。今の説明は覚えておられないでしょうから」 ははははは。わかってますよ。ちゃんと覚えてますって。 なにをおっしゃいますやら。まったくもう、先生ったら! ZZZZZZZZZZZ 一時間半、爆睡。 ZZZZZZZZZZZZZZ で、起きてぼんやり頭で写真つきの説明。 よ~くわかりました。 要するに「急性胃炎」で特に問題なしですな。 はい。胃薬を飲む、と。はいはい。 は?この写真撮るときにそんなこと言いましたっけ? へ?あれもこれも今初めて聞くんですが。 あ?言ったことばかり? ぞぞぞぞぞぉぉぉぉぉ~~~~。 鎮静剤。侮りがたし。怖すぎる。 しかも時間を置けば置くほどに記憶が飛んでいってます。 これ書く前に覚えてたことももう忘れてるもの。 すごいなぁ。何されても覚えてないだろうなぁ。怖いなぁ。 でもそのぼ~~~~~~~~~~っとしてる間は本当に気持ちがよかったす。 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|