こんな日がくるとは。
息子がある日拾ってきたカエルくん。元気に我が家の玄関で生きてます。毎日、玄関周りで捕まえたコオロギやバッタやクモなどをせっせと虫かごに投入してあげている息子。時々、水の交換と、意外と大きいカエルくんのうんちを片づけて虫かごをきれいにしてあげています。ちっちゃくて静かなカエルくんですが生餌を投入されると目にもとまらぬ速さでシュパッと獲物を捕まえにジャンプをします。しかし、命中率が意外と低い(笑)失敗してもめげずに何度も何度もトライして次に見たときはカエルくん以外いなくなってるので何とかしていつかは食べる、という感じ。この間も自分の体の半分はあるかという大きめの獲物を息子がダメ元で投入してみたところあまりの動きと大きさにカエル君の方が怯えていました。「さすがに、これは無理か」と笑う息子。怯えてせわしなく動き回るカエルくんがもう少し落ち着いたら外に出してあげよう。と時間がたってから見てみると、いません。ん?いないな、とカエルくんを見ると何か口にくわえている様子。ん?食べたの?ともう少し顔を近づけてみると口の端から何か、細いものが二本、爪楊枝のように突き出てる。・・・食べたんだ。あんな大きなものを。私は虫全般が全く触れないので餌をあげることが出来ないのですがある日、息子が「クモがいた!」と叫んでリビングに飛び込んできたのでびっくりしていると小さめの空き瓶を手に取り「これこれ」と持っていきます。ん? 瓶なんてどうするの?と思っていたら壁に飛び移った小さなハエトリクモくんめがけてそぉっとビンを被せると、なんとクモくん、自分からひょいっと瓶の奥の方へ飛び込んでくれます。えっ、そういう習性があるのね!それなら私もできる!嬉しくなった私は息子のいない時間にハエトリクモくんを見つけては狂喜乱舞して瓶を取りに行き、クモくんごめんねと捕まえて、手のひらで蓋をしていそいそとカエルくんの元へ。そして虫かごを開けるとエイッと投入。カエルくん、反応よくビューン!と飛んでいきます。取れません(笑)それでも根気強く見つめていると10回目くらいでやっと成功してもぐもぐ食べてくれました。ハエトリクモくんに恨みはないけど私にも出来ることがあって、ひそかに嬉しい。こんな日がくるとは思ってもいませんでした。いよいよ寒さが迫ってきたつい先日とうとう息子は大枚はたいてカエルくん用のパネルヒーターを買ってきておりました。愛だね、愛。