カテゴリ:マナー・ルール関連
先日、ある競技でのことです。
ティショットを明らかにOBにしてしまったプレーヤーが、打ち直しをしようとポケットからボールを取り出してから、わたしの顔を見て言いました。 「あのー、明らかにOBのときも暫定球って言わなくちゃいけないんですか?」 はあ。 そうきたか、 しかも試合のときに… さらにマーカーじゃなくて キャディに聞くとは。。 振り返るとマーカーさん他、同伴競技者たちはティイングランドから降りていた… まず、「暫定球」とは、 … 規則27-2 暫定球 27-2 a 処 置 球がウォーターハザードの外で紛失したかも知れない場合やアウトオブバウンズであるかも知れない場合には、時間節約のため、プレーヤーは規則27-1に従って暫定的に別の球をプレーすることができる。 プレーヤーは、暫定球をプレーする意思をマッチプレーでは相手、ストロークプレーではマーカーか同伴競技者に前もって伝えなければならず、また、プレーヤーやパートナーが初めの球を探しに出かける前に、暫定球をプレーしなければならない。 それをしないでプレーヤーが別の球をプレーしたときは、その球は暫定球ではなく、ストロークと距離の罰(規則27-1)のもとにインプレーの球となる。なお、初めの球は紛失球となる。 … 「暫定球をプレーする意思をマッチプレーでは相手、ストロークプレーではマーカーか同伴競技者に前もって伝えなければならず」とあります。つまり、「暫定球」を打つ場合は暫定球を打つ(プレーする)意思を伝えなければならない…。が、OBのときは? … 規則27-1 b アウトオブバウンズの球 球がアウトオブバウンズであった場合、プレーヤーは初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで、1打の罰のもとに、球をプレーしなければならない(規則20-5参照)。 … 言わなくていい。 規則のどこにもOBのときは「暫定球」を言うようには書いてありません。OBの処置は、「一打罰で元の場所から打ち直し」です。 もしも「暫定球」を言わなくても、打った球がインプレーになるので、問題にはなりません。念のために「暫定球」と言っておくことが多いのは事実ですが、 OBが目に見えてOBだと確実にわかっていれば、「暫定球」は言わなくてもいいと思いますが、もしかして、OBに飛んで行ったはずのボールがフェアウェイの真ん中にあった、とかややこしい状況を防ぎたいのであれば、「暫定球」の宣言をしていたほうがいいでしょう。 わたしが遭遇したときのOBの状況は、プレーヤーがドライバーをミスショットして50ヤードほど先のOBに確実に入ってしまったことが確認されていました。どうにも何か、木に当たって跳ね返ってくることも考えられない状況でした。 …ということは、わたしは今まで(過去のキャディ業務の中で)OBを打ってから「暫定球打ちます」というお客さんを普通だと思い、「暫定球じゃないけどさ!残念球だけどさ!」と怒りをちらつかせながら打ち直しをするお客さんを見て、とりあえず言っておけば?…と思っていたんですが、 いまさらですよ、いまさら! いまさら、確実なOBのときに「暫定球」宣言をする必要がないと言うことに気付かされたわけです。(。-_-。) ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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