隣の芝生が青く見える。

東京オリンピックが新型コロナウイルスによるパンデミックで延期された。これによりゴルフ競技の資格認定システムにどう影響するのか選手はもとよりゴルフファンも気になっていただろう。

以下、4月29日付けの
INTERNATIONAL GOLF FEDERATION（IGF）からの
メディアリリース全文を掲載する。


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東京 2020 オリンピック 1 年延期を受けて オリンピックゴルフ競技の資格期間を延長


スイス、ローザンヌ(2020年4月29日)

IGF国際ゴルフ連盟とIOC国際オリンピック委員は東京2020オリンピックの2021年の 新たな競技日程に合わせて、ゴルフ競技の資格認定システムの調整を行うと発表した。

1 年の延期をうけ、選手たちはオリンピックゴルフランキング(OGR)のポイントにより、 男子選手は 2021 年 6 月 21 日まで、また女子選手は 2021 年 6 月 28 日までポイントを 獲得することとなる。延期になる前は、資格認定期間は 2018 年 7 月 1 日に始まり今年の 6 月に終了の予定だった。ゴルフ競技には男子・女子ともに 60 選手が出場する予定。

OGR は、男子の場合は公式世界ゴルフランキング(OWGR) を、女子の場合は世界ゴルフ ランキング(WWGR)をもとに構成されている。3 月 20 日に OWGR と WWGR の両団体は コロナウィルス COVID-19 のパンデミックによりポイントの累積期間を延長することを 決定した。それぞれのランキングの再開時期についての発表は近々行われる予定だ。

IOCのオリンピック延期という決定に従い、IGFは2020年4月2日にオリンピック資格の 規定の見直しを発表し、それには最大2年の条件緩和と資格認定の締め切りの見直しが含 まれた。IGFは現在の資格認定システムのスケジュールを新しい日程に反映させ、その 改訂したバージョンをIOC資格特別委員会の承認を得るため提出した。

「IOCによる東京2020オリンピックの日程調整と選手たちの出場資格を最も公平に、且つ 公正にするための資格規定の調整とが図れたことで、新しいスケジュールに以前の資格認 定システムを適合させることができました。」とIGFエグゼクティブディレクターのアン ソニー・スキャンロン氏は述べた。「IOCが即座にこの変更を承認してくれ、重要事項と して正確な情報をここに提供できるのをうれしく思います。IGFは今後もIOCと東京2020 とともにゴルフやゴルファーに影響が出てくる事柄に対し、それらの問題を解決していく 必要な手立てを考えていくため尽力していきます。安全で公平にゴルフ競技を開催するた めに尽くし、オリンピックが2021年に開催される際には選手たちに最高のプレーをしても らえるよう努めていきます。」

OGRは以下のように計算される。それぞれの大会の出場選手のレベルによりランキング ポイントがどれくらい付加されるかが決定され、上位選手にポイントが与えられる。ポイ ントは各大会の順位結果をもとに選手たちに与えられ、出場選手のレベルが高いものに関 してはIGFが承認したポイント配分表に従って、より多くのポイントがつくことになる。

改訂されたことで、各選手のランキングポイントは複数年にわたり累積され、当初の 13 週間の期間に付与されたポイントはもともとの値の 100%で加重される。最初の 13 週間 後、ポイントは選手の記録から完全に消える前に、次の 91 週間は(ランキングが中断さ れていない期間)各週ごとに 1.1%減らされる。各選手は平均ポイント数によってランク 付けされる。平均ポイント数は獲得したランキングポイントの総数を、その期間内にプレ ーした大会の数で割ることによって決定される。女子の OGR の場合、最小約数は 35 大 会、男子の OGR の場合、最小約数は 40 大会、最大約数は 52 大会になる。

60 位タイの場合、次の基準で順番に決定する:

• 最新の 52 週間に獲得した公式世界ゴルフランキングのポイントの合計。 男子の場合、2021 年 6 月 21 日月曜日のオリンピックゴルフランキングで終わり、 女子の場合、2021 年 6 月 28 日月曜日のオリンピックゴルフランキングで終わる。

• 直近の 13 週間の間に獲得した公式世界ゴルフランキングのポイントの合計。 男子の場合、2021 年 6 月 21 日月曜日のオリンピックゴルフランキングで終わり、 女子の場合、2021 年 6 月 28 日月曜日のオリンピックゴルフランキングで終わる。

資格認定期間終了時の上位15選手がオリンピック出場となり、特定の国からは4選手が 出場。15位以下の場合、選手は世界ランキングをもとに出場資格が得られ、上位15位以内 に2人またはそれ以上の選手がいない国からは2選手が最大出場できる。開催国は5大陸の 地域のそれぞれの国と同様に出場枠が保証される。