沙羅日記

ついにいってきました。採卵～胚移殖
結果からいうと4日に1個だけ分割の5細胞でG2の卵を戻してきました。

はじめての病院だったので、とまどうことばかりでしたが、
なんとか移殖できたのでよかったです。
初めて5細胞を戻すことができました。（今までは良くて4分割）

さて新宿の某病院。
まず、びっくりさせられたのが受付嬢の対応。
評判が悪いとのことを聞いていたため、
質問するのが恐い恐い。
でも良く表情を観察してみると向こうの恐い表情は
どんな質問がくるか恐いって感じでした。
なので、自分がわかる回答にはいつも笑顔で回答してくれる方が多かったです。
わからない質問にはたどたどしく、私には聞かないでオーラが全開でした。
たとえば、不妊治療助成の申請手続きで、私のいる市では事前の申請も必要なのですが、
そのことを伝えても「治療後でないと申請用紙は受け取れません」の一点張り。
だから治療後はだめだと市の方から言われてますといってもだめ。
私は過去3回申請していて全て都合により（ただ面倒で忘れていただけですが）
事後での提出ですが、「今回だけですよ」といわれてました。
なので受付嬢に言われたとき、「じゃあ申請はできないということですね」
と諦めたふりをしましたが、心のなかで「事後でも市はうけとってくれたからいいもんねぇ」
と考えていました。

そうしてさあ帰ろうとおもって病院を出ると何度も携帯が鳴ってました。
初めは気づかなかったのですが、着信履歴をみると３，４回は鳴ってました。
病院の対応してくれた受付嬢からで、治療前でも事前の申請用紙も受け取れるとのこと。
他の人に聞いたらしい。あせっておりました。
もし何かあったらいろいろいろんな人からいわれるんだろうなぁ。大変だなぁ。

東京は私の実家があるのでD13（10/31）の診察から採卵（11/2）まで3日間実家にいました。
D13の診察では卵が２つあるという確認ができ、ホルモン値が意外に高かったようで
2日後D15で採卵となりました。
実家に帰り、母親にカミングアウトしました。
言うまですごくどきどきしていたのですが、
母親は「ああ、そうなんだ」くらいしかなく。治療の回数や費用について聞かれたりしましたが、
反対もべつになく、なんだか気が抜けました。
やっぱり、子供ができない悩みなんて母親にはあまりわからないかもしれない。
妊娠7ヶ月の姉も泊まりにきて大きなお腹を見せたり、
エコーの写真を５，６枚見せられたりして少し泣きそうになりました。
昔、姉には不妊治療をしているといったことがあるのですが、
忘れているのか、子供ができない人の気持ちがわからないのか
いっぱいいっぱい話されました。ちょっと何回も影で泣いちゃいました。
一緒に出産に必要なものを買いにいったりもしました。
ちょっとつらかった。
本当は3連休次の日をお休みにすれば5日間実家にいれたのですが、
採卵の日に実家をでることにしました。
なんだかブルーになってもう実家にくるのはやめようと思いました。

姉が食べすぎて横になっててお腹がじゃまで苦しい
思いをしているのをみて思わず、「そんなお腹を悩めるなんていいじゃん」
とぼそっというと近くで母親が「ひとそれぞれだから」と言ってなぐさめてくれました。
母親が今言える最善のこ言葉だったのかなと思います。
採卵の日、朝早くでることになりそのことを母に伝えた日の夜
「明日朝早いんだよね。少し早く起きて神社いこうか」
といわれました。
その神社は私が昔から行事があるたびに訪れる神社でした。
涙がでました。今度はうれしくて。
いろいろ考えたんだろうなぁ、母親なりに。
遠くでくらしている娘にしてあげれることは何か。
柿がいっぱい実家になっていて私が来たらたくさん食べさせようと考えていたらしいのですが、
私のカミングアウト後は柿は体を冷やすからと採卵日前日、当日は
柿をむかなかったです。
母は母なんですね。うれしいニュースを伝えられればいいな。


（その２へ続く）