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カテゴリ:白夜行
ずーっと続いていた子役のシーンからのドラマ開始がようやくなくなって、山田・綾瀬のドラマになったと実感。ストーリーを進めるための第8話。あまり盛り上がるところはなかった。っと思って油断してたら最後にやられた。
亮司の人生が終末に向かっていく。 そのあまりのやりきれなさに、また嗚咽。 今日のMVP 山田&綾瀬 今回の綾瀬はるかは完全に雪穂だ。嘘泣き、嘘泣き、嘘泣き。コワー。 表情の使い分け、高宮をうざそうにするとことなど秀逸! そして亮司だけに見せる優しい微笑み。 この女の中に潜む二面性を、下品にならずにみせているのはすごい。 そして山田君。先週は大活躍だった山田君だが、今回はちょっとおとなしかったような。それでも、最後のR&Yを見つめて初めて嬉し涙を流す背中。そしてその画にかぶるナレーション。体の底から涙と一緒に搾り出すような声に、魂が震えた。 以下レビュー。 <かりそめの幸せ> 雪穂が与えてくれた平穏な太陽の下での明るい生活に幸せを感じる亮司。 たとえ別人として生きていても、たとえ雪穂と手をつないで歩けない 別々の人生でも。 雪穂は売春のような結婚を早く金をふんだくることで終わらせたいと願う。だから分からなくなった、あなたがこれ以上何を求めているのか。 何を望んでいるのか。 「金だけじゃない私がいる」夫婦ならば性生活を続けることもその中には含まれる。いつまでも愛のない男に抱かれ続けなければならない生活に嫌気が差していたのだろう。 それを聞いてちょっとうれしそうな笑顔を見せる亮司が愛しい。 <泥に咲いた花の夢> 思惑通りに離婚で店舗とお金?をふんだくった雪穂。 亮司は高宮の雪穂への憐憫を聞き、自分のために結婚と離婚をさせたこと に痛みを感じる。 「俺がやらしたようなもんだよな…。」 このシーンは、4話で、亮司が図書館に全然来なくなってしまったことを 谷口から聞かされた雪穂が、「全部捨てさせたんだよな。。。私」とつぶやいたシーンと重なりました。あのころ亮司ばかりが雪穂のために献身的に尽くす姿に、もう亮司は雪穂にだまされているんじゃないかと疑念を深めていたけれど、いまや雪穂こそが亮司のために手段を選ばない。お返し。 世間になんと思われたって構わない。あのころから雪穂の夢は一つ。 『そしたら太陽の下一緒に歩けたりして。』 『そんな事いってたときもあったな。』 『ねっ。』 亮司はすでにあきらめた夢。雪穂は決してあきらめていない。でも雪穂はまだ亮司に自分の考えを明かさない。なぜ急いで離婚したのか。なぜ店を出し、店を自分のものにしたかったのか。それが雪穂のやり方。手に入れるまで、実際に実現するまでは口にする事はしない。 『やっぱり・・・もう一度 亮と太陽の下歩くんだよ・・・ 』 『そんな・・・夢みたいな事・・・』 『夢かな・・・?夢なのかな・・・?…亮』 けれど、新しいロゴに彩られた看板を目にしたとき、亮司には分かった。太陽の下二人で歩くのは不可能な夢じゃないことだって。少なくとも雪穂はそう信じてるって。そのために体張って闘って前に進んでるって。 なぜなら亮司が切り抜いた太陽の切り絵の下では、R(亮司)が手をつないでいたから(&)Y(雪穂)と。 R&Yと太陽に込められた決意と愛情そして絆。 <生へのベクトル、死へのベクトル> 雪穂と亮司のベクトルは子どものころにすでに違った方向に向かって進んでいた。泥の中に花を咲かせてくれた亮司のために一度死のうとして生き残った雪穂。だからどこまでも生きてやろう、そういう決意をもって突き進むしかなかった。その後の亮司は、泥の中に花を咲かせてくれた雪穂のために死のうという方向へ、方向へと向かうしかなかった。自分のために命をかけてくれた人。それに報いるには…。 俺は幸せだった。死んでもいいと思った。 1話で雪穂は手紙で告白している。自分を陵辱し、支配する父親を殺してくれた亮司に「生まれてきてよかった。もう十分だって思った。」と。亮司もこのとき同じ気持ちになっていたのかもしれない。罪を重ねるだけの日々、何のために生まれてきたのかも分からない人生。でもそんな泥のような人生の中に雪穂は花を咲かせてくれた。もう十分だって思った。 ずっと生きていたい。だけど、何時死んでもいいと。 無償の愛。周りをどれだけ傷つけても守りたかった人。守りたかった愛。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんにちは!TBありがとうございます。
「今日のだめだめさん」のコーナー、ハラかかえて笑いました。大笑い!佐藤さん、ホントぶくぶく太ってましたよね。だって、あごがないってカンジでしたもんね。 「白夜行」、来週はどうなるんでしょうね??楽しみです。 (2006年03月03日 16時14分29秒)
こんにちは!
佐藤さん 確かにもうちょっと○○てって感じですかね(^^ゞ どうも思い出せないんですが何かのドラマで見かけました。 その頃はもっとスタイルよかったですけどね(^^;) (2006年03月03日 17時25分22秒)
コメントがダブっちゃいました。
申し訳ありません。削除お願いしますm(_ _)m (2006年03月03日 17時27分57秒)
ピンクのさるすべりさん。コメントありがとうございます。佐藤さんは別の意味で説得力がでちゃいましたよね。トホホ。
来週からは、亮司と典子が接近ですよね。少しはそこで安らぎを得てほしいなぁとおもいます。 Nobさん、厳しかったですね。佐藤さん自体は好きな女優さんです。演技もうまいし。だから元の綺麗な 佐藤さんに戻ってーって感じです。 Nobさん >コメントがダブっちゃいました。 >申し訳ありません。削除お願いしますm(_ _)m ----- (2006年03月04日 09時26分54秒)
こんにちは
<亮司と雪穂の生と死のベクトル> なるほど~と凄く腑に落ちました。確かに雪穂には執念があるけれど、亮司には雪穂以外の執着がかなり低いですもんね。 向かっているところは同じなはずなのに、知らず知らず逆に進んでるのが悲しいです(> <) 佐藤さん・・・すっかり逞しく・・・肝っ玉姉さんて感じですよね。ストーカーなんか、素手でふん捕まえて説教しそうです。 (2006年03月04日 11時35分54秒)
こんにちは。
8話、良かったですよね。 「いつまでも生きたいと思った。 いつ死んでもかまわないと思った。」 ここで号泣でした… このドラマ、本当すごいです。 (2006年03月04日 17時29分44秒)
山葵さん、コメントありがとうございます。
亮司は生命力が衰えてますよね。 生気がない。 >向かっているところは同じなはずなのに、知らず知らず逆に進んでるのが悲しいです(> <) 原作のイメージをこわさずにここまで表現できているってすごいなって思います。せめて地獄で結ばれてほしいなんて気がしてます。 >佐藤さん・・・すっかり逞しく・・・肝っ玉姉さんて感じですよね。ストーカーなんか、素手でふん捕まえて説教しそうです。 素手って(爆)!高宮君に頼んでもあんま頼りになりそうもなそうですけどね。 塩谷・佐藤コンビは画面を見るのがきつかったので、来週から西田さん登場で素直にうれしいです。 (2006年03月06日 10時00分24秒)
椿 桜さん、コメントありがとうございます。
私は白夜行で涙を流したのは1話だけなんですよ。 6話と8話はもう涙を超えてしまって、なんだかわからない胸の痛みをとりあえず叫び、嗚咽する状態です。 山田君が本当に消えてしまいそうなのが心配でもあります。 >こんにちは。 >8話、良かったですよね。 >「いつまでも生きたいと思った。 >いつ死んでもかまわないと思った。」 >ここで号泣でした… >このドラマ、本当すごいです。 ----- (2006年03月06日 10時02分58秒)
こんばんは、レンタルで、8話を借りて見ているたぬきじじいです。
2年ぶりに、見た感想は、二人が若いってことかな。ぐいぐいひきこまれますね。 山田くんのナレーションは、すごい絶品ですね。このナレーションは、 最後のサンタのつぶやき・・走馬灯のようにかけめぐる二人の過去を フラッシュバックしながら・・・・。とこう、考えています。 アイマイな記憶で、僕の記憶違いは、雪穂が結婚してから2年たっていること。 高宮をはめていく雪穂と亮司 「こんばんね」 不妊治療の話をしましょ こんばんね 高宮の彼女をはめて、追求をのがれ、離婚へもちこむ。 みにくいといえば、いいのだろうか。 >「金だけじゃない私がいる」夫婦ならば性生活を続けることもその中には含まれる。いつまでも愛のない男に抱かれ続けなければならない生活に嫌気が差していたのだろう。 >それを聞いてちょっとうれしそうな笑顔を見せる亮司が愛しい。 MVPは、雪穂・・たしかに しかし、随所に見せる山田くんの受けの演技も すばらしい。 高宮の「金しかないのか」のセリフも良かったですね。ボンボンで、2年間も がまんする。よく、我慢しました。昔の彼女のアドバイスを素直に雪穂に 話す高宮・・・闇を知らないとても、普通の男・・・いい演技でした。 その2につづく (2008年04月07日 22時29分31秒)
>亮司はすでにあきらめた夢。雪穂は決してあきらめていない。でも雪穂はまだ亮司に自分の考えを明かさない。なぜ急いで離婚したのか。なぜ店を出し、店を自分のものにしたかったのか。それが雪穂のやり方。手に入れるまで、実際に実現するまでは口にする事はしない。
>『やっぱり・・・もう一度 亮と太陽の下歩くんだよ・・・ 』 『そんな・・・夢みたいな事・・・』 『夢かな・・・?夢なのかな・・・?…亮』 夢を持って、生きる糧とする雪穂、現実をみつめ、雪穂を守るために、犯罪を 犯しつづける亮司・・・時効のない白夜の世界・・・そこにいる亮司 悲しい物語 9話への伏線・・幽霊となのる女性との再会・・ 全体的に、ものたりなく感じていた8話でした。 笹垣が二人を追いつづけるたための根拠として、太陽の男が依頼する? エリコの暴行事件を調べるのは、太陽の男のすることだろうか。 その疑問はありました。 レンタルで借りたということは、9話まで、見たので、どうしても、8話より、 9話のほうがすばらしいので、8話の感想は、ここまで ではでは (2008年04月07日 22時30分41秒)
たぬじいさん
>レンタルで、8話を借りて見ているたぬきじじいです。 借りちゃいましたか(笑)。 >2年ぶりに、見た感想は、二人が若いってことかな。ぐいぐいひきこまれますね。 私もこの間ちらっと5話を見たんですが、最初の感想は「若い!」でした。 >山田くんのナレーションは、すごい絶品ですね。 この作品は彼の声のよさが生きてますよね~。 演技にこの声を後からかぶせたとは思えないほど、感情がこもってますよね・・・。 >フラッシュバックしながら・・・・。とこう、考えています。 その通り。それ以外にはありえない作りですよね。 >よく、我慢しました。昔の彼女のアドバイスを素直>に雪穂に話す高宮・・・ こういうのって、女にしたら一番神経逆なでするんですよ(笑)。素直ゆえの鈍感さ。素直ならいいってもんじゃねぇ(笑)!!!雪穂も2年良く耐えました・・・。 >闇を知らないとても、普通の男・・・いい演技でした。 苦労知らずのボンの雰囲気よく出てましたよね。 (2008年04月08日 20時52分24秒)
たぬじいさん
>全体的に、ものたりなく感じていた8話でした。 最後の最後に山田君にがつんとやられました。 >笹垣が二人を追いつづけるたための根拠として、太陽の男が依頼する? 太陽の意味っていろいろありますよね。すべてを焼き尽くすみたいに・・。 >エリコの暴行事件を調べるのは、太陽の男のすることだろうか。その疑問はありました。 私は原作で脳内補完しつつ見てたので大丈夫でした。 9話お待ちしております! (2008年04月08日 21時02分56秒) |
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