SARASA日より 

2006/10/09(月)00:00

山田孝之X東野圭吾

手紙(14)

連休で時間ができたので、更新(笑)。 10月5日の舞台挨拶のおかげで、6日は朝から大騒ぎでしたね。 ハプニング大賞ではこんな笑顔も見れちゃったし。 で、改めて舞台挨拶ですが、惚れ直しました。  役者山田孝之に(笑)。 舞台挨拶やインタビューの無器用な言葉から零れ落ちてくる 彼の作品の本質をえぐりとる、野性的な嗅覚、鋭敏な感受性。 役をつくるのではなく、生きるという感覚。尊敬の一言しかないです。 しびれました。 それにしても白夜行のときから思っていたのですが、 山田君と東野圭吾さん、似てませんか? 顔が似てるというよりも、かもしだす雰囲気。 とらえどころがなくて、つかみ所がなくて、ぬぼーとしていながら(笑)、 鋭さと毒を隠し持っているところ。 役や作品に関しては饒舌なのに、自分をアピールすることにはとことん興味がなさそうなところ (でも実はすごいプライドが高そうなところとか)。 印象論にすぎないけど(それに東野さんのがずっと大人だけど)。 でも山田の舞台挨拶でのコメントも言葉こそ違え、東野さんと非常に近かったし。 山田君の 「とにかくなんか、何を思ってとか、何を伝えたいっていうよりもこういう現実があるんだっていうことを知ってもらいたいというか、知って人は再認識するというか、そういう感じです」、 と 東野さんの 「小説を書いている時、自分の中にメッセージなどはなく、この問題を僕自身が どう考えたらいいか考えながら書いた。答えを出そうとは思わないで、何かを感じてもらえればいいと思う」 というコメントがシンクロしていて、ちょっと鳥肌ものでした。 映画版「手紙」は泣かせる映画というより、まさに色んな想いを感じさせる映画。 決して完璧ではないけれど、見た後に、直貴と剛志の人生を感じ、考えて考えて、 心に残っていく作品になっているから、私は大好きなんだと思います。 ラジカルで、役作りの上で気をつけたことを聞かれた山田君は、 と相変わらずの身振り手ぶりつきで、熱く語ってました。 原作ファンで試写を見た人のコメントで、「原作の雰囲気がそのまま」という褒め言葉があるんですけど、やっぱりそれは山田孝之が直貴の雰囲気をどうだすかということをかなり緻密に考え抜いているからですね。恐れ入りました。 もうね、こういう才能のすごさをびしびし感じることがあるから、泥沼にさらにずぶずぶとはまり込んでいくんでしょう。顔ももちろん今では好きだけど、絶対才能に惚れてるんだよな。 舞台挨拶もね、ハラハラしすぎてしっかりしろと言いたくなるところもあるけれど(笑)、 まだまだ尖がってる時期なのかなと微笑ましく思います。 ぶっちゃけ、「俺より作品見てくれよ」と思っているから、 必要以上に宣伝したり、語りたくないんだと思うんです。 22歳、まだまだそんな感じがいいよ。 最近そういう人いないから、誤解されやすいけど、そのまんまがいいよ。 「手紙見てください」と言葉でアピールできなくても、 深く頭を下げるあたりが実に憎いね、お前さん。 うつむいてるんじゃなくて、頭を深々と下げております。 だ・か・ら、いろんな意味で世慣れて、丸くなるのは30過ぎくらいでいいよ。 これからもどんどん、私をハラハラさせて、揺さぶってちょーだい!

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