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2007年07月03日
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カテゴリ:映画鑑賞
この監督の映画は必ず見るという人がいるとするならば、それは、私とだんなにとってのデビット・フィンチャー


この監督といえば、世間的には『セブン』が有名なわけですが(もちろんこれも人間やめたくなるほど憂鬱な傑作ですが・・・)、私とだんなが監督にほれ込んだのは、その次の『ゲーム』



ショーン・ペンがすごい!


『ゲーム』は前情報も一切なく、深夜のテレビ放送で偶然二人で見ました。もう見始めたら、眠気なんてどっかにすっ飛んでしまって、アドレナリン放出しまくりで、あれほど面白い映画はみたことがないんじゃないかってくらい面白かった(ショーン・ペン最高!!)そんなわけで一気に監督の大ファンになってしまい、続けて、『ファイト・クラブ』そして『パニック・ルーム』を見ました。


『ファイト・クラブ』は、なぜかその直前に見た映画が黒澤清監督の『ドッペルゲンガー』だったので(どんな選択や!)、途中でもううんざりしてしまい、なんとなく見る前にオチを知ってしまっていたので、まっさらな状態で見たゲームのような感じ方はできず。


『パニック・ルーム』にいたっては、主演のジョディ・フォスターのファンと言うこともあり、期待していたのですが、後半のあまりに陳腐なハリウッド映画と化した大味な出来に、デビットどうした!!!!と言いたくてたまらなかったわけです。


そんなわけで、トホホのパニック・ルーム以来やっとのことで公開される新作ゾディアックを劇場でみようと、だんなと私のテンションは上がりまくっていたのですが・・・。


なんと公開時間、2時間37分!最近2時間の壁にさえ悩まされている私にとって、これを見に行くのはかなりの勇気を必要とするもので、DVDにするかしないか散々迷った挙句、映画の日1000円ということで、1000円なら損もあるまいと見に行ってきました。



暗号解読のサイコスリラーみたいなものを期待していっただんなは、あまりの地味さとカタルシスのなさに退屈したらしく、パニック・ルームのほうが面白かったとのたまってました。げ!!!なんと6点つけました。


でも私は最高に面白かった。

完璧な世界観、決して弛緩しない演出、無駄が一切ないカット。そして役者の鬼気迫る演技。レベル高すぎ!!!



結果、157分間、一瞬たりとも退屈することなく、物語に酔わせていただきました。



監督はやはり天才だと・・・。あれだけの情報をテンポを持って提示し続け、なおかつドラマ性をもたせ、人間の果てしない欲望とその闇をドラマとして描けるというのはすごい!!!


私とは相性が悪いおすぎが、今年No.1の映画といってましたが、珍しく意見が一致(笑)。もちろん、1回見て全部わからないところとかあるのですが、役者、脚本、映像、編集どれをとっても超一流。


裏切られても、裏切られても映画を見るのは、こういう1作に出会うためだなぁ・・・

ここをああしたら、あそこをこうしたらなんて素人の突っ込み不要。口をさしはさむような余地ゼロ。才能に毛穴全開(爆)!


至福の時でした。


ある特定の人を犯人と信じてのめりこんでいく男たちの姿は、こうして「冤罪」が生み出されるのかと薄ら寒くもあり、同時に「状況証拠」だけでは、心象は黒でも罪を問えない現実の壁や筆跡鑑定の恣意性などが現在の問題と通じる部分もあり。非常に見ごたえがあります。


また猟奇的な殺人犯にとって一番つらいのは、自分の罪によって作り上げた勲章を忘れ去られることというのは、宮部みゆきが「模倣犯」でも提示した視点でしたが、ここでも逆の視点から、事件に魅せられ、事件を追うものこそが、実は犯人と共犯関係に陥っており、それを見守りつつける観客が実は、こうした犯人を生み出し続けているのだろうと考えさせられます。


最後、この殺人事件の魅力に翻弄され、自分の目で闇を覗こうとする主人公の姿は、映画を夢中で見ている自分の姿を鏡に映されているようでもあり、戦慄を覚えました。


才能に興奮する幸せを久しぶりに味あわせてもらいました!



こういう映画で駒になれることは、本当に役者冥利につきるでしょう。

ロバート・ダウニーJrは恐ろしく魅惑的であり、ジェイク・ギレンホールのラストの目が頭から離れません。マーク・ラファロ初めて見たけど、一番時代の空気を演じきっていました。



山田君にもこういう才能を持つ監督と出会ってほしいです。





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最終更新日  2007年07月03日 20時03分40秒
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