SARASA日より 

2008/09/24(水)08:55

Into the Wild

映画鑑賞(17)

を見ました。 この映画は、『ダークナイト』の時に予告を見て、主演のエミール・ハーシュの「目」がとてもいいな・・・と感じ、見たいけど、映画館までは行かずに終わるなとおもっていたんですが・・・。 友人から見たい映画があるといわれ、聞いたらこの映画で、いそいそと見にいってきました。 あらすじなど、作品情報は こちら ⇒ 会場はほぼ満席でした。 とてもとても素晴らしかったです。感想を書くのはとても難しいです。 彼は幸せだったのか、最期に心の平安を得ることはできたのか・・・。 彼が最期に見たものはなんだったのか・・・・ずっとそんなことを考えています。 映画を見る前は、ちょっと青臭いイタイやつとか思ってしまった主人公の、悩みながら成長していく姿、その知性と深慮、それがゆえの脆さ、危うさ、優しさと強さに魅入られていきました。 家に帰って床についたら、いろんなシーンを思い出し、ただただ涙が溢れてきました。 感情が溢れすぎて、涙でしか気持ちを表す術がなかった。 この感覚は、ニューシネマ・パラダイスを見たときに似ていました。 上映時間は2時間半と長いです。 でも彼の旅路を共有するためにも、その長さが必要な映画です。 ひざは痛くなりましたが(笑)。 主演のエミールは本当に素晴らしかったです。台詞がものすごく少ないなかで、その人物として生き続けることで、命の輝きをスクリーンに刻み付ける。ストイックでありながら、生きる喜びを目に溢れさせる数々の表情。 友人はレオ様に時折似ているといい、私は今はなき、リバー・フェニックスの面影を見ました。 複雑な親子関係の暗部や、万人には理解しがたい主人公の行動への叩きから、両親も映像化には葛藤があったようで、映画化に10年もかかったそうです。 それでも愚かかもしれない青年の生き様を単純に美化することなく、愚かなまま温かいまなざしで映画全体を包み、輝いた人生をスクリーンに焼き付けたショーン・ペンにも脱帽です。 大変つらいけれども、ある意味語ることで浄化されるような映画になったのでは。 誠実な製作姿勢は、それだけで作品のクオリティを高めています(言葉だけは空虚・・・)。 正直半年分くらいの涙を使い果たしてしまって、頭の中も、心の中もこの映画のことでいっぱいで、イキガミに集中できないような精神的ダメージをうけたことを後悔してます。(1週間くらいは落ち込むので、イキガミ公開直前の今はなおさら見ることはおすすめしないよw) 今はどんな映画を見ても色あせてみえそう。稲垣吾郎さん風にいうなら、ようするにコトイチ。それどころかイマイチ(今までで一番)。 そして私はもう本当にこういう映画やドラマの見方はやめたいと思うんだけど、自然にこの純粋で、頑固にして潔癖で、ナイーブな苦悩する若者の姿を、どこか山田君に重ね合わせて映画を見てしまいました(エミールの背格好が山田君によく似ているのです・・・)。 頭でっかちになるなよ・・・。 許せば、愛せる・・・。 彼の言葉や、彼が送られた言葉を探して、原作を読んでみたいと思います。 Happiness is real only when shared. 荒野へ

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