ベンジャミン・バトン
(*゚▽゚)/ウイッス!仕事があひゃひゃで、ブログ更新どころか、エロコメントへの対処もできずに、しばしコメ停止にしてましたが、ようやく落ち着きました。で、映画みました。上映時間が長い映画が大嫌いな私です。大好きなフィンチャー監督の映画ですが、167分という上映時間が、どうにも映画館への足取りを躊躇させてました(「ゾディアック」よりさらに10分長くなってるって、どんだけ!!)。だって、ほぼ3時間だし・・・。でも、上映時間を知らなかった友達に誘われて、重い腰を上げてみてきました・・・。本当に素晴らしい映画でした。昨日の夜も、「Into the Wild」の時と同じで、布団に入ってからもさめざめと泣いていました。哀しいとか、切ないとかそういうのじゃなくて、胸がいっぱいで、言葉にできない気持ちが溢れて、気がつくと目から大量の液体がしたたり落ちているのです・・・。今も、この文章を書きながら、予告編をみながら、それだけで胸がいっぱいです。人間が生まれて、死んでいく。その中で誰と出会い、誰と愛し合い、永遠に続くものはあるのか。姿は変わっても・・・魂は結びついていることはできるのか・・・。形ないものを、こぼれていく時間の砂の一粒一粒の輝きを、掬い取って見せてくれるような映画です。「年をとるごとに外見が若返っていく男の話」という設定以外どんな話かよくわからないまま見て、いい意味でとても裏切られたので、ぜひぜひ今見たい映画がないと思っている人に(私もこれが今年初の映画館での鑑賞でしたw)、映画館に足を運んでほしいです。若い人にはもしかしたら、まだよくわからない部分もあると思うけど、それぞれの世代にとってなんらかのメッセージを残してくれる作品だと思います。フィンチャー監督の映像がとても好きです。光と影。煙やもやでつくりだされるゆらぎ。過去の時代設定からは、匂いたつ過去の香り、逆回転映像・・・。時間の流れを完全にコントロールする、映像の魔術師です。彼のまなざしは残酷で、そしてどこまでも温かい。ブラッド・ピットは若返ったシーンでは、圧倒的に美しく、それを残酷なままの視線で凝視し、切り取った監督にも、その監督の視線を受け止め、刹那の無常さに身をささげたピット氏にも脱帽。さらにケイト・ブランシェットの全世代にわたる演技の素晴らしささといったら、圧巻です。ティルダ・スウィントンも素晴らしいです。本物の『女優』です。ベンジャミンをタイトルに関していますが、むしろ女性賛歌の映画ともいえるかな。是非大人の女性にみて欲しい映画です。「ベンジャミン・バトン」は松竹系映画館でも上映中。私は銀座の丸の内ピカデリー?の大きなスクリーンでみたのですが、松竹系ですからもちろん、「鴨川ホルモー」の予告大画面でみてきました!!!大画面で見る最後の凡ちゃんの「ゲロンチョリー」のインパクトったらなかった(爆)。来週のレディースデーは是非、バトンでホルモー。絶賛おすすめです!!