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Cafe  Worldillia

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こんな雨の中

こんな雨の中


 ポルノグラフィティ、「サボテン」の管理人妄想ストーリー。
乱文・お目汚し本当にすみません。許して下さい。
それでも読んでやろうという優しい方、ありがとうございます。
もし良ければ管理人まで感想等お願いします。


「私…あなたに愛されてる自信が無いの」
彼女は出て行った。



冷たい雨が降っていた。




「愛される」って何だ?

僕は彼女のことを「愛して」いなかった?

じゃあ、この胸の痛みは何なんだよ…。




君があんなにも悲しい眼をするなんて 思ってもいなかった


真っ直ぐに見られなかった


今 君を追いかけても何も言えないかもしれない

そんな悲しい眼 見られない






「恋人」だから

そばにいる

「恋人」だから

わかってくれてる

言わなくたって 伝わるだろう?


そう思っていたのに…。






付き合いだして間もない頃

彼女に花をプレゼントしようと思った

何かあったわけではないけれど 急に衝動に駆られて。

君が欲しがったのは 鉢に入った小さなサボテン

きれいな花だってたくさんあったのに 何故って聞いたら、



―サボテンって 長生きなんだって

            ずっと一緒に 居られるでしょ?―




彼女の日課は サボテンに水をやる事だった

彼女が僕の元から去る前も 彼女はサボテンに水をやっていた




窓を開け 空を仰ぐ

雨は降り続いている




僕は その背中をいつも見ていたはずなのに

なぜ彼女の気持ちに 気付いてあげる事ができなかったのだろう


彼女のあんなにも淋しげな背中を

抱きしめることさえしなかった




教えてくれよ サボテン

お前はいつも彼女の顔を見ていただろう?

教えてくれよ 降り続く雨

お前のせいで 彼女の涙が落ちる音も聞こえない






サボテンを買ったころ

水をやる背中はあんなにも幸せそうだったのに




用も無いのに電話したり

週末の度に二人で出掛けたり

二人で居ることだけで

あんなに幸せだった日々





何処に忘れてきたんだろう








君が大切にしていたサボテン

そっと触れてみる

柔らかいトゲは ゆっくりと 

僕の心に 刺さっていく








やっと解った 君の心




言わなきゃ 伝わらない事だって

あったんだよな?






今なら見れるよ  君の瞳

そして言うんだ

大切な言葉



一緒に居よう

これからもずっと。


END





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