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今日もgood-day

宝塚日生公演「オクラホマ」観劇録

  宝塚日生月組公演 オクラホマ 観劇録

前楽の月組日生公演「オクラホマ」を観て参りました。日生劇場は宝塚劇場よりも千人ほど収容人数が少なく、銀橋がもちろんありませんから舞台がとても近く感じられます。

今回は超良席でほとんどオペラグラスなしでOKということで充分に堪能しました。

劇場へ足を入れたとき、私の後ろからあの「植田紳爾先生」が入ってこられ何と斜め前の席に座られました。

さて、開幕です。
舞台上から生のオーケストラの演奏が・・・これはうれしいですね。
オーケストラ陣が舞台に居るので、ますます舞台が客席に近いです。

曲が本当にいい意味で古い!!昔のよきアメリカの西部曲という感じです。そこに、主演の「轟悠さん」登場☆
あれれ?歌のはじめ、声がひっくり返ってしまい、疲れがでたのかしらとファンとしては少々心配しましたが、その後はさすがの巧みな演技と歌を披露してくれました。

1943年ブロードウェイミュージカルとして初演。宝塚では1969年、1984年に演じられたようです。私はどちらも未見です。22年ぶりの再演ということで、やはり、セリフに「古さ」や「男尊女卑」を感じられました。

内容としてはとても簡単で大農場のお嬢さんローリー(城咲あい)とカウボーイ(轟悠)が相思相愛なのにお互い何かと言い合ってしまう。そこに現れた農場で働くジャッド(霧矢大夢)がカーリーと、ローリーをめぐって対決。
ここの場面は暗いのだが結局は明るいアメリカ西部のお話としてめでたしめでたしで終わる。

一幕目はカーリーがローリーに「ランチボックス慈善会」へ誘おうと「屋根に飾りのついた馬車で迎えにくるよ」明るく歌を歌う。皆にすかれている好青年という役をちょっとすねてみたり、エヘッと言う態度だったり好演していました。
ローリーの農場で働く一癖あるジェッド。とっても暗く陰険な役で、キリヤンちょっと可哀相かなぁと思いました。出番も少なかったし。

農場主のエラーおばさん(越乃リュウ)がとってもいい役でした。またおばさん甥のウィル(青樹泉)やお茶目なアニー(夢咲ねね)、行商人アリ(研ルイス)が脇をよく固めていました。

一幕目はこの人物関係を引き伸ばしている感じがしました。
カーリーとローリーが仲直りの後、ジェッドの部屋にカーリーが行くのですが、初めから「ジェッドが死んだら皆に悲しんでもらえるだろう」・・・と歌い、あくまで暗いシーン。おまけにジェッドまで「俺が死んだら・・」と歌う。ちょっとここの場面はわかりにくかった。

2幕目 ランチボックスの慈善会でのシーン。
ローリーのランチボックスをめぐり、カーリーとジェッドが競い合う。
結局、カーリーが勝ちジェッドが「ただじゃむまない」と言い残して去ってしまう。
その後、カーリーとローリーの結婚式の場面。
そこにジェッドがやってきてカーリーと争い、ジェッドは自分が持っていたナイフで自分の胸を誤って刺してしまい死亡する。ここの二人の乱闘シーンがあまりにあっけなく私などはあれ?いつの間にジェッドが倒れたの?と思ってしまった。

カーリーの正当防衛の裁判がその場で行われ、二人は新婚旅行に出かけるというシーンでめでたしめでたし。幕が下りた。

その後少しショーがありました。
いやぁもうかっこいいのなんのって。私は男役の「黒燕尾服のダンス」が好きなのですが、もう一つ「帽子を斜めにかぶったスーツ姿のダンスシーン」も大好きで、今回このシーンがあり、大満足でした。
轟さんのスーツと帽子姿は「凱旋門のラヴック」を彷彿させてくれドキドキメロメロでした。

また、男役が黒のカウボーイ姿で踊るシーンもかっこよかった。やっぱりお芝居ばかりではなく、ショーがあったほうが宝塚らしく華やかでいいですね。

今回の月組は学年が若い生徒さんが多いので全体的にフレッシュな感じ。若いジェンヌさんたちは活躍の場としてよい機会だったでしょう。

今回ローリー役は「城咲あいさん」
歌も上手で細くて演技もいいのですが・・・う~んお化粧かな?お顔が、眉も目も鼻も真ん丸に見えました(ゴメン)

アニー役の夢咲ねねさんもスター候補生だと思うのですが、「ノートは言えない」の歌は地声で歌っていると思うのですがちょっと苦しい。裏声の方がきれいだったなぁ。キャラが濃すぎて、セリフも同じ女性として理解しがたいセリフの数々とあまりのお茶目ぶりでちょっと敬遠。もちろん役なのですが・・(それだけ上手と言う事なんでしょうが)

ガーディ(美鳳あや)は甲高い声が多くて耳障りでした。
以前、「風と共に去りぬ」でスカーレット役を演じた白羽ゆりさんもこの時は、甲高い声で耳に残ったのですが今はとってもきれいな声でセリフをいい立派なトップ娘役となっています。
まぁ役柄と言うのもあるんでしょうが気になりました。

普通の公演ではなかなか目立たない(?)ジェンヌさん達も一人一人がとても輝いていたと思います。

前楽とあって、いったん降りた幕もアンコールの声に答えて再度上り轟さんからは「投げキッス」も・・・私しっかり受け取りましたよ☆

そしてオーケストラの方たちもノリノリで、そういう姿を見られたのもよかったです。

そうそうもう一つ思い出した。
カーリー役で出演されている時の轟さんの口紅は薄いピンクだったのに、ショーでは真っ赤な口紅。
城咲あいちゃんとのデュエットダンス後、すぐにまたカーリーの姿で舞台に出てくるのですが、その時の口紅はやっぱり薄いピンク色。それもくるいもなくきれいに描かれていました。すごい!!
あっという間に衣装替えと口紅まで・・・プロの姿を見ました。


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