OSK『新撰組』観てきました。
OSK日本歌劇団『新撰組狂奏曲コンチェルト』近鉄アート館の公演がぶじおわりました。昨年の今頃は、同じくはやみ甲先生の作・演出・振付の『三銃士ラセコンド』堪能しましたね。『三銃士』ではアトス役の楊琳さんが土方歳三(楊琳さんは、知的でクールな役がとても映えますね!)、アンヌ王妃の千咲えみさんが愛らしくひょうきんな先斗町の芸妓・梅若さん。どちらもはまり役でした。それにしても楊琳さん、年末年始の『円卓の騎士』主演につづき3月の『新撰組』主演、間をおかず『春のおどり』開演と文字通りたてつづけ、休む間もない感じですが、どうか大事無く全うしていただきたいと祈願します。キャスト10数名のすくない人数でミュージカルを構成するのは大変だなと頭がさがりますが、おかげで観る側は、演じるみなさまと距離が近く劇や舞台のうつくしさをじっくり鑑賞できるたのしみがあります。ブロマイド画像右端、沖田総司に扮する虹架路万さん。『血風録』や『燃えよ剣』のイメージとやや異なる、からりとドライでちゃきちゃきしたべらんめえ調の若者を好演されました。外見も、舞台とはいえ金髪ロングヘアの沖田総司・・・その昔、昭和50年代のNHK人形劇『真田十勇士』のやはり金髪ロンゲの『猿飛佐助』をふと思い出しました(あの辻村ジュサブロー氏の人形美も、当時としては、いえ今みても、ひじょうに斬新だった)。猿飛佐助と、背後に美しいくの一、夢影。おそらく、歌劇おとめのみなさんは、形式上、男役・娘役と分かれていてもじつはどちらも自在に演じられるのでしょうね。虹架路万さん、小顔で華奢なので娘役もいけそうと思ったら、実際に最初は娘役に分別されたのをとちゅうで男役に転向されたのだそうです。ギムナジウムとか、少年役もとてもあいそうですね。・・・たとえばコメディータッチのミステリーで、桐生麻耶さんの明智探偵(そして二十面相、一人二役で)、虹架路万さんの小林少年、朝香櫻子さんの妖艶な「黒蜥蜴(とかげ)」・・・ なんて、妄想するだけでたのしくなってきます(ワクワク)。劇場出入り口で、顔見世とファンサービスに立つ若手ジェンヌさん。未来のトップスター、名コンビでしょうか。人気ブログランキングにほんブログ村