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カテゴリ:観劇・OSKとか
今年の3月は、大丸心斎橋劇場にて 『三銃士』『巴里のアメリカ人』 とつづけて、OSK日本歌劇団のミュージカルが上演されました。 春の至福(^^)。 年間通しての大イベントはもちろん『春のおどり』『夏のおどり』でしょうが、 下半期にミュージカルの話題作を何本かもってくるのが ここ最近のOSKの定番のようです。 ガーシュインの名曲にのって、 明るく楽しい『巴里のアメリカ人』は、桐生麻耶さん主演。 ・・・戦後まもないパリ、 画家をめざすアメリカ人青年ジェリーも親友でピアニストのアダムも、 貧しくとも明るく、明日の巨匠を夢見て未来のためだけにがんばっている。
長身でやや日本人離れした彫りの深い面立ち、 魅力的な低音と定評あるダンス で、男役スターのお手本のような 桐生さんだけは見分けがつきます。 (おはずかしいことに、歌劇独特のメイクで 役名以外はどなたがどなたかいまだによくわかりません(^^;・・・。)
(春にふさわしい、ハートフル・コメディー)
第二次大戦が終わってよろこびにみちたパリ。 (主人公のジェリーは、連合国軍としてパリ解放に加わり、 パリの魅力にひかれて退役後も滞在して画家になることをめざし日夜奮闘中。) 香水店で働くリズ、その美しさはまわりの人たちを魅了するが、 彼女もまた戦争によって経験したつらい過去からぬけだそうとして日々葛藤していた・・・ みたいな。 花の都パリに惹かれるアメリカ人の若者たち、 しかしパリっ子は、自由の国アメリカへの憧憬と好奇心を おさえられずにいる。 画家修業にはげむジェリーのまわりには、きょうも 「ジェリー、英語教えて♪」 と少年少女たちがあつまり、 ボードヴィルのスター、アンリは 「アメリカ公演が決まった!!」とはしゃいでいる。 (歴史と伝統のヨーロッパに対する新進国アメリカの、羨望とプライド?) ジェリーに惹かれて パトロンになりそうな 戦後成金の娘でバツイチのアメリカ人女性、ミロ、 招かれてそのゴージャスな暮らしぶりに驚いたジェリーが ジェリー「君のパパはどんな仕事してるの?」 ミロ「『オイル』よ」 ジェリー、納得して「なるほど『石油』だね」 ミロ、オイルの小瓶を手にして「日やけオイルよ?」 (意外なオチに目が点になるジェリー) ・・・なかなかにウィットがあり、好きなシーン。 ちなみに、ミロに扮する朝香櫻子さんの1950年代ふうファッションは、 オードリーヘプバーンのようでとても素敵でした。 (対照的に、香水店のお得意様のマダムは戦前を思わせるような、かっちりした直線的なスーツ。 リズ役の城月れいさんは、いかにもダンスのステップに魅惑のドレープを描くサーキュラースカート。)
カップルで、家族で、友人と、 親しい人といっしょにみるのにぴったりな、春らしい作品でした。 おかげで重度の花粉症もち(苦笑)のわが身も心いやされました。ありがとうございます。 人気ブログランキング にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.07.31 09:19:00
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