2023/10/23(月)19:19
太宰の『新ハムレット』。
青空文庫で、全文が読めます。上演もされているんですね!youtubeにあげてくださっているのを拝見しましたが、いや面白い!演じるみなさまの巧みな語り口に、げらげら笑わせていただきました😂😂🤣🤣。
どこがどう面白い?と聞かれるとぎゃくに困りますが・・・
このおもしろさは落語だなあと思いました。
・・・落語というのは、文章で読むと
登場人物をひたすら小馬鹿にする内容で
なんじゃこりゃあ😵😵
となるらしいのですが、噺家さんの軽妙な話術にのせられるとげらげら🤣🤣😆😂大笑いがとまらなくなってしまう、その感覚に通じるなと。
といっても、何人もの登場人物が亡くなってるし、ユーモラスとニヒリズムが混在しているさまは、やはり太宰。
『小人閑居して不善をなす』を地でゆくような、懐かしい昭和のホームドラマ、家庭内悲喜劇を観ているごときくすぐったさ(発表されたのも昭和16年)。このハムレットは、『斜陽名家の、ひねくれたアホぼん😷』にしかみえない、若き日の太宰ご自身を投影しているとされるのもうなずける。
インテリだけど頭でっかちで甘ったれた反抗的な若者を取り巻く、周囲のドタバタ悲喜劇(とはいっても、じつはハムレットがいようがいまいがみなそれぞれ思うところあって逡巡している、それをみぬいているハムレットはいっそういじけるという悪循環🙄)。
シェイクスピアの原作通りなのは、クローディアスの先王暗殺?のみで、実はその場面を目撃していたことをポローニアスに仄めかされたクローディアスは動転のあまりポローニアスを殺し、先王が亡くなった原因を聞きポローニアス刺殺を覗き見てしまったガ―トルード王妃は錯乱して入水自殺、さらにノルウェー軍がデンマーク領に攻め込み戦争が始まる(ハムレットがずっとうじうじしているあいだに)。動画とは別バージョンですが最近も舞台上演されているようで、これは、再演されたら拝見したいなあ😍。衣装デザインもおもしろい🥰。パクリ、パロディ、戯作。
表現はさまざまですが面白いものは面白い、つまらないものはつまらない。そして面白いものならば偽作・戯作とわずたくさん拝見したいです。
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