秋葉原の殺人事件は境界性人格障害では?
関東地方で多発している無差別殺人は境界性人格障害でないかと思われます。ひとつ以上の人格が見られます。最近多くなっている疾患です。これを犯罪だと割り切っていればたいへんなことになります。疾患、病気ですから、病因があります。この病因をきちんと治療する方向にしないとこのような事件はどんどん増えてきます。境界性人格障害の特徴のひとつとしてささいなことで顔を真っ赤にし怒りだすことです。今回の事件も何かささいなことでこの世の中がいやになったこと。自分自身が生きている感覚がなくなったと思い、大事件という刺激を得ることにより自分が生きている存在を自覚する。自覚したいという欲望にかられます。 病因は2歳から3歳の親の虐待といわれています。これは暴力によるものだけでなく、精神的、性的虐待もあるようです。 きれやすい人が多いのですが、犯人の親も団塊世代の親です。こどもの育て方がきちんとできるかどうかです。司法は処罰するところですが、おそらくこの事件は人格障害が立証されても死刑になるでしょう。刑務所に入れるのでなく、まずは再犯を防ぐ目的で医療刑務所できちんとカウンセリングする必要があります。ただ、このケースがもし未遂で懲役10年で模範囚であった場合、再犯の可能性がきわめて高いと思います。未遂でなくても傷害事件では執行猶予になるわけです。精神科医や臨床心理士が人手不足になっています。犯罪を起こさないまでも境界性人格障害がたくさんいます。この人たちが自分が病気なんだと病院で治療を受ければよいのですが、自覚がなかったり周囲から指摘されても病院を受診しなかったりすることが多いです。問題は本人の人権もあり簡単でありません。政府が無策ではこのような事件は今後もうなぎのぼりに増えてゆくでしょう。