想定外の巨大地震で思うこと
東海沖で大地震の発生が予想されるということで巨額を投じて地震を予想しようとしてきた。でも3月11日の巨大地震と津波が私たちのおろかさを一掃した。 そもそもあすの天気の予想に巨額なスーパーコンピューターを使ってもはずれることが少なくない。長期予報でも然りだ。それが何百年単位で発生が予想されている巨大地震を予想することじたい簡単ではないはずだ。私たちの知恵、科学を過信していた。自然は想定外のかたまりだ。地球が誕生して46億年たっている。宇宙の誕生は100億年前といわれている。何もないところからチリが集まり地球という塊ができたこと、太陽系、たくさんの恒星、惑星が誕生。これも信じられない。 今回の地震メカニズムも三段階の地殻破壊による1分から2分間の長く強い揺れ、震源地というより震源帯と表現したほうが妥当な現象。私たちは地震を予想しようという考えは捨てなければ防災は強化されない。防潮堤が存在しなかった地域の住民がたくさん助かったという現実は捨てがたい。