カテゴリ:その他
ずっと観たかった「パフューム ある人殺しの物語」観ました。DVDで。
ササロック的にはやはりこれはミステリではないと思いつつ、しかし、これほどまでにラストがどうなるのか想像がつかない、というか、オープニングから当然のごとく考えていたらストと違う方向へ物語が進んだとき、ものすごい戦慄を覚えたわけですよ。 すげぇ~。 予想を裏切るどんでん返しは、まさにミステリにつながる大きなファクターやがな、ということで、ここで書いてみました。 正直ね、こういう作品を作りたかったのよ。カラヴァッジオをモデルにして、デレク・ジャーマンとはまた別の角度からね、狂気の天才を描いてみたかったわけです。 しかしまあ、やられた。 途中の、あのグルヌイユに関わる人々の末路の描き方といい、行為に至るまでの過程といい、連続的に続く事件の描き方といい、犬の伏線といい、狙われた赤毛の令嬢に感じるサスペンスといい、あの崇高にして想像を絶するどんでん返しとその表現といい、そしてあのラストといい、、、 一途で不純のなさすぎる感性の発露をとりあえず狂気と呼ぶなら、 これ以上美しい狂気の物語は見たことが無い、というくらいに、壮絶。すごい。ううむ、と唸るしかないわけです。 まあ、ササロックはあれを狂気と思ってはないんだけどさ。 無知で無垢で純粋な魂の結晶だよね。うん。 自分の欲望を叶えるために自分を犠牲にするなんぞは当たり前のことでさ、別に大したことじゃないんだけど、魂のこもった芸術にはやはり、他人の犠牲すら必要なのではないかと思う今日この頃なのです。 まあ、サスペンスよりの異常心理モノという一般に認められた分類にも入るかもしれないけど、もう、ジャンルは「芸術」でいいじゃん、と思う一作。 ちなみにラストはね、グルムイユがパリの門に入った段階で解りました(遅い) 原作先に読んでたら、原作ではもうちょっと早く解ったかもしれないけどね。 そうそう、ミステリ好きの皆様、投票にもご協力してね!(ちなみに現在『ネヌウェンラーの密室』がダントツです) →【アンケート投票ページへ】 *********ササロックの他のブログとHP*********** 【 マイナーズ 】 http://ameblo.jp/sasaki6/ 【 動物好きブログ 】 http://myu.st/blog/sasaki6/ 【 カッテにシナモノ 】 http://blue.ap.teacup.com/sasaki6/ 【 デキゴトロジック 】 http://blogs.yahoo.co.jp/sassasix 【 ホームページ 】 http://www.geocities.jp/ex_impression/ ********************* お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月05日 23時24分59秒
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