牙獣種牙獣種大きな牙を持った哺乳類型モンスターの総称で、生物学的な分類ではないため猪型や猿型など、様々な生物を含んでいる。 同族内でのグループを形成するなど社会性を持ち、群れのリーダーの指示で活動するブランゴなど、極めて知能の高い種族もいる。 ブルファンゴ (偶蹄目 ファンゴ科) 猪のようなモンスター。繁殖力と適応力が高く、広い範囲に生息している。 攻撃的な性格で、ハンターを見つけると突進してくる。突進の攻撃力自体はそう高くないが、突き飛ばされて体勢を崩されるため、複数に囲まれたり大型モンスターとの戦闘中に襲われると非常に厄介。体格はさまざまで、ドスファンゴより大きい個体もいる。 ドスファンゴ(偶蹄目 ファンゴ科) 別名:大猪(おおいのしし)。 密林や沼地などに生息するブルファンゴのリーダー。背中や頭部の毛は白く、牙が大きく発達しているため、通常のブルファンゴと区別できる。この牙は現実にいる象の牙と同じく人間の利き手のような差があり、良く使用される側の牙が磨り減って短くなるため、牙の長さは左右非対称になっている。 突進後の方向転換がブルファンゴに比べて素早く、隙が少ない。 また、間合いを詰められると牙を振り回し、ハンターを弾き飛ばす。 コンガ(尖爪目 堅歯亜目 鈍牙上科 コンガ科) 太った猿のような姿のモンスター。桃色の毛皮を持ち、頭頂部の毛は緑や黄色の交じり合った極彩色。密林や沼地などに生息する。 キノコが好きな種族として知られ、ハンターがキノコを所持していると、それを目当てに出現することがある。 ナワバリ意識があり、侵入者には立ち上がり身体を震わせる威嚇行動をする。 放屁で攻撃をしてくることがあり、攻撃を受けると屁の臭いが体やアイテムに残る。その間は口に入れるタイプのアイテムが使用不能となるが、一定時間の経過や消臭玉の使用で解消される。 ババコンガ(尖爪目 堅歯亜目 鈍牙上科 コンガ科) 別名:桃毛獣(ももげじゅう)。 基本的にはコンガと同種だが、群れのボスとなり頭頂部の毛を木の実や草の汁でまとめ上げ、自らがボスであることを主張するようになった個体をババコンガと呼ぶ。ボス格だけに体も通常のコンガより大きく、爪も長く発達している。 オマキザルのように尾で物を掴むことができ、キノコや鉱石、骨などを持ち歩いていることがある。 コンガ同様放屁で攻撃の他に、自分のフンを尻尾で掴んで投げつけることもある。また、毒テングダケ、マヒダケ、ニトロダケなどを食べ、その成分と体内の酵素を利用して毒や麻痺、炎のブレスを吐く。ただし、生肉系の罠に含まれる毒素は調合の際に変質しているため、体内で分解できずに状態異常に陥ってしまう。 角質状の腹を膨らませ、仁王立ち状態になることがある。その場合、腹部への攻撃は弾かれてしまう。 ひとたび食料を目にするとハンターとの戦闘中でも食べ始めるなど、かなり食欲旺盛である。 MHP2Gでは緑色の体毛をした亜種が登場し、同時に三つのフンを投げつけるなど、原種を上回る能力を持っている。 テーマ曲「密林の無法者」(MH2~MHP2) 「密林の無法者」は、密林での狩猟時に大型モンスターと遭遇した際の汎用BGMとしても使用されている(MHP2)。 ブランゴ (尖爪目 堅歯亜目 鋭牙上科 ブランゴ科) 雪山に生息する白色の毛並みの牙獣種。コンガ同様に猿型の生物だが、こちらは細身の体型でマンドリルのように鮮やかな色合いの顔が特徴。 組織的意識が高く、群れになって前後左右に軽快に飛び回り獲物の狩りを行う。また、リーダーのドドブランゴから召集があれば即座に駆けつける。 ドドブランゴ (尖爪目 堅歯亜目 鋭牙上科 ブランゴ科) 別名:雪獅子(ゆきじし)。 雪山に生息する牙獣種ブランゴのリーダー。 口腔に収まりきらないほどの大きな牙と、長い髭を持ち、水色の頭頂部が大きく突き出しているなど、通常のブランゴとは外見上も違いが多い。その大きな牙は群れの長の象徴であり、これを失うことは権威の失墜を意味する。 群れに対して強い統率力を持ち、雄たけびによってブランゴを呼び寄せるが、前述の理由により、牙を破壊されると呼び寄せることができなくなり、ハンターの耳を塞がせる効果も無くなる。 俊敏性と跳躍力に優れる。雪塊を投げて攻撃したり、雪の中を潜って奇襲を仕掛けてくる。また、ブレスを吐くこともある。このブレスはギアノスの氷液同様に、「雪だるま」の効果を持つ。 MHP2Gでは、砂漠に生息する赤茶色の体毛をした亜種が登場する。主に巨大な岩を投げつける攻撃や、砂を猛烈な勢いで吹き付けハンターの目をくらます攻撃を使う。単独で行動し、子分のブランゴを呼ばない。また、砂漠の気候に適応した結果、原種とは正反対に、熱に強く、冷気に弱い。 テーマ曲「白い闇の住人」(MH2~MHP2) 「白い闇の住人」は、雪山での狩猟時に大型モンスターと遭遇した際の汎用BGMとしても使用されている(MHP2)。 ラージャン 別名:金獅子(きんじし)。 普段は毛並みが黒色だが、怒り状態になると黄金色が混じって逆立ち、背中に短い扇型の飾り毛が現れる。頭の両脇には角が二本あり、犬歯も発達した威圧的な風貌を持つ。攻撃パターンも力まかせのものが多く、怒り時の攻撃力は非常に強力。また、その口からはビーム状、球状2種類の雷属性ブレスを吐くことができる。怒り時のビーム状ブレスは太さが増す。 「超攻撃的生物」と呼ばれるほどの凶暴性を持つ。そのためラージャンを見て生き延びた者は稀で情報が少なく、その生態は謎が多かった。「黒い身体だった」「金色の身体だった」「輝く翼で空を飛んでいた」等、目撃情報が一定せず錯綜していたため、一時期は分類不能な生物として、古龍種を担当する研究者が調査を行っていた。MHP2の頃には情報が整理され、そのような特徴を持つ牙獣種という位置付けがされている。 MHP2Gでは、常に怒り状態の極めて凶暴な個体が存在する。この個体は、怒り状態からもう一段階上の怒り状態が存在し、全身が電撃に包まれ手が付けられないほどの攻撃力を発揮する。 その巨大な猿のような風貌と、「怒り状態で体毛が黄金となって逆立つ」「もう一段階上の怒り状態になると全身にスパークを纏う」「自ら苛酷な環境に行く」「尻尾を切断すると怒り状態にならなくなる」などの特徴が、漫画「ドラゴンボール」に登場するサイヤ人を思わせることから「サイヤ人」「悟空」「ベジータ 」といった通称が生まれた。 テーマ曲「黄金の鬣」(MH2~MHP2) |