2018/11/09(金)08:42
子宮の移植の記事を読んだ。治療は本人が納得して覚悟して受けるかが大事だ
新聞に子宮移植のことが出ていた。
先天的に子宮がなかったり、病気や事故で子宮を摘出した人で、
赤ちゃんが産みたいというときに、
親や姉妹の子宮を移植して、
あらかじめ受精させておいた卵子を戻し、
出産が終われば、子宮は摘出してしまうのだそうだ。
医学は、すごいところまできているのだなと思う。
やがては、
全部の内臓をだれかのものと取り替えても生きていけるようになるのではないか。
提供者というのは、健康な人で、
もう赤ちゃんは産まないからということなのだろうが、
手術で摘出となると、大きな負担もあるだろうし、簡単な選択ではないと思う。
そんな記事を、故障した機械の部品を取り換えるような発想でいいのだろうか。
ぼくは、そう思いながら読んだ。
ただ、そこは個人の価値観もあるだろうから、
本人と提供者が納得すれば、そこに口をはさむ余地はないと思う。
子宮は、胎児が育つための袋のように思われているが、
このごろは、子宮内細菌がいることがわかって、
その細菌たちは、腸内細菌のような働きをしているという話を聞いたことがある。
腸内細菌は、食べた物を分解するばかりではなく、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質を作るための前駆体を産生しているそうだ。
よく「腸で考える」というけれども、
思考のもとを腸で作っているということだろう。
女性は子宮で考えるという言い方もある。
子宮内細菌が、思考につながる物質を作り出しているのかもしれない。
きっと、子宮はただの袋ではなくて、もっと何か重大な役割があるのではないだろうかとも思ったりする。
ただ、大腸を全摘しても、小腸がその肩代わりをするということらしいので、
なくなったからと言って、
すぐに問題が出るわけではないようだが。
ぼくは、肉体ばかりではなく、心とか魂とか死後の世界、輪廻といったことまで含めて医療を考える「ホリスティック医学」に共鳴している。
でも、
医療も多様化でいいと思う。
西洋医学でないと信じないという人がいても、それはそれでいいことで、この治療でないとダメだということではなくて、自分が納得することが大切だと思う。
これでダメならあきらめるくらいの覚悟をもたないと。
そのためには、自分で情報を集め、勉強もしないといけない。
医学のことは難しいから、
信頼できる専門家と親しくなっておくことも大事だな。
絶対に治る方法もなければ絶対に治らない方法もないというのが医療だ。
だれもが病気になるから。
一人ひとりが自分はどうするのか、健康なときから考えておく必要があると思う。