2022/02/07(月)09:41
夢、目標、挫折
挫折って、
あまり記憶がない。
ぼくのように流されて生きている人間には、
挫折は縁がない。
夢があったり、
目標を決めてがんばっている人は、
それが実現しないときに、
挫折感を味わうことになる。
あるいは成果を期待してがんばったのに、
うまくいかなかったときもそうだと思う。
山梨へ来て1年とちょっとになる。
「今、こんなことやっています」
と話すと、
「それで大丈夫?」と心配してくれる人がけっこういる。
ぼくには何が心配なのか、意味がわからない。
つまり、
移住者の多くは、
農業で生計を立てるとか、
自然栽培に挑戦するとか、
古民家カフェをやるとか、
とても高尚な目標や意志をもっているようだ。
ぼくにも目標がないわけではないが、
非常にあやふやなもので、
Aという道も、
Bという道も、
流れ次第で、どちらでも構わないという部分もある。
だから、
Aが実現しなくても挫折感はない。
BでもCでも十分に満足だ。
「だから、何をやっても中途半端なんだ」と言われそうだが、
結果的に快適な方向に進んでいるのだからいいじゃないかというのが、
ぼくの考え方だ。
スポーツや事業で挫折した人のインタビューを読むと、
彼らは、
うまくいかなかった悔しさもあるけれども、
同じくらいの割合で、
ほっとしていると、よく話している。
自分で作り上げた枠。
これが目標であり夢。
だけど、
本当に自分がやるべきこと、やりたいこととイコールかというと、
そうとも言い切れない。
枠を窮屈に感じている人も多いはずだ。
そういう人は、
挫折という形で枠がはずれたときにほっとする。
この感覚を大切にすることだろうと思う。
挫折ではなく解放。
自由を得た。
目標や夢は大切だと思うけど、
こだわりすぎると、
道をどんどん狭くしてしまう。
可能性が失われていく。
この道を歩くと決めるよりも、
何となく、
「こっちへ行きたいな」と思う道を選んで、
その先に広がる景色を楽しみにしながら歩いていく方が好きだな。