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人生の楽しみは後半にあり!

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2026年05月19日
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昨日は朝からなんだかぼんやりしている。
寝不足のときの寝起きの状態がずっと続いている感じだ。
前の夜は11時ごろに布団に入って朝5時半ごろまで寝ていたから、
決して寝不足ではない。

2回トイレに起きたから、
睡眠の質は良くないかもしれない。

昨日は父親の命日。
2018年に亡くなったから、
丸8年になる。
「どんな人だった?」と聞かれたら、
真っ先に出るのが、
「器用な人だった」

頑固者で、
生きるのは不器用だったかもしれないが、
手先の器用さは天下一品だった。

自作農の八人兄弟の四男として生まれたが、
兄たちが若くして亡くなったり、
養子に出されたりして、
跡継ぎになった。

不思議なのは、
四男なのに「愼一郎」と名付けられたこと。
父が生まれたころには優秀な長男がいた。
祖父も長男を跡継ぎにするつもりだっただろうし、
長男もそのつもりだったはずだ。
しかし、
長男は戦死し、
幼いころに亡くなった次男、
親せきに養子に出された三男と、
結局、父に長男としての役割が託されたのだ。
「一郎」という名がつけられた通りの人生になった。
ちなみに、
弟も小学生のころに感電事故で亡くなった。
あとは、
姉が2人、妹が1人。
今は全員鬼籍に入っている。

父はコメ作りも上手だったらしい。
農業が好きではなかった祖父の代わりに、
15歳から一人前以上の働きをした。

古い学生服を着て牛で田んぼをすいている写真が残っている。

ぼくが小学校に入ってから、
農業だけでは食べていけなくなって、
日雇いの仕事にも出た。
一時、
小さな工場に勤めていたこともあったが、
長いものには巻かれろという生き方ができなくて、
上司と喧嘩をして辞めたこともあった。
サラリーマンという生き方ができなかった父だったが、
面白いことに、
息子であるぼくには自分の好きではない道を求めた。





結局、
ぼくも勤め人は続かなかった。
孫であるぼくの娘たちも、
会社に勤めるという道は選んでいない。

父の遺伝子の影響かもしれない。



会社を辞めた父は、
生活のために仕事を探した。
人に指図されて働くのは嫌だった。
そんなとき、
知り合いのつてで始めたのがブロック工事の仕事だった。
これが性に合っていたのだろう。
手先の器用さを存分に発揮することができた。

教えてもらわなくても、
親方がやるのを見ているだけで、
一流の職人並みの仕事をやってのけた。

親方も自由にやらせてくれたようだ。

父の仕事ぶりを見た人から、
「うちのもやってほしい」と依頼されるようになる。

とにかく、
一所懸命に取り組む姿、
ていねいな仕事が評価されたのだと思う。
もちろん、仕上がりも良かったのだろう。

我が家の近辺のブロック塀は、
ほとんどが父の手によるものだ。

父は独立することを決めて、
母を助手に忙しく飛び回っていた。
そのおかげで、
ぼくは大学にも行かせてもらえた。

大学生のころ、
夏休みが終わって下宿先に帰るとき、
駅まで車で送ってくれた父が自慢げに言った。

「あそこの塀は、俺が作ったんや。その隣もや」

大げさに聞こえるかもしれないが、
ぼくの人生を決めるひと言だった。

ぼくには、
自分の仕事に誇りをもっている父が輝いて見えた。
うらやましかった。
ぼくが親になったとき、
子どもに父と同じような輝きを見せたいと思った、
大切な瞬間だった。

父とは違って、
ぼくは不器用だ。
図画工作はずっと2だった。

ぼくには父と同じ道は歩めない。
自分には何ができるだろうか?

大学時代も、
短かったサラリーマン時代も、
あのときの父のひと言、姿が頭から離れなかった。



幸い、28歳のときに文章を書くという仕事と出会い、
40年以上続けている。

学校の成績こそ、まあまあ良かったけれども、
これがしたいというものも見つからず、
これならという特技もないのに、
30冊もの著書を出せて、
ぼくは大満足だ。

「お父さんは本を書いている」
娘たちも誇りに思ってくれている。

あのときの父のひと言は、
ぼくの人生に大きな影響を与えてくれた。

お墓へ行き、
「ありがとう」と伝えてきた。

お花を代えて、
まわりに竹のチップをまいて雑草が生えないようにしてきた。

大した親孝行はできなかったが、
おかげさまで楽しい70年を過ごさせてもらった。
これからも、
もうひと花咲かせるべく、
あれこれチャレンジしていくつもりだ。

きっと、
あちらの世界から応援してくれるはず.

「お父さん、おじいちゃんに似てきた」と娘たちに言われる今日この頃だ。

合掌。














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Last updated  2026年05月19日 14時08分50秒
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