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カテゴリ:Oの人生論
米の収穫も半分くらい終わっただろうか。
うちも3反ほどの田んぼがある。 2反半は父親の代からの知り合いに任せてあり、 半反は自分で作るつもりだったが、 なかなか手が回らず、 放置してあって、 雑草をヤギたちのエサにしているという状態だ。 三女が農業をやりたいと鈴鹿に戻ってきたので、 来年はチャレンジしてみたいと思っている。 稲刈り、脱穀というと、 ぼくが子どものころは秋の風物詩だったが、 今は暑い夏にあわただしくやられている。 大きなコンバインを使って、 一気にやってしまう。 今は専業で米を作っている人は少ない。 多くの農家は、 本業はサラリーマン。 休みの日に農業をする。 だから、 盆休みに合わせて収穫ができるような段取りで、 品種を選んだり、田植えの時期を決めたりしている。 ここ数年、夏の暑さは尋常ではない。 昔みたいに肉体を酷使して作業をしていては体を壊してしまう。 機械化はやむをえないのだが、 農業機械は安いものではない。 いい車を新車で買うくらいの出費が必要だ。 天気の悪い日にコンバインを田んぼに入れようものなら、 泥だらけになってしまう。 自分で洗えればいいが、 業者に頼まないとできないような状態になることも多いらしい。 そんなときには、 何十万もの出費になってしまうそうだ。 この間、農家の人に聞いてびっくりした。 どこの農家にもトラクターやコンバイン、田植え機がある。 乾燥機もいるし、 全部そろえたら1000万円くらい楽にいるのではないか。 しまっておく倉庫も必要だ。 それでいて、 収入はどうかと言えば、 去年の米価は高くてありがたかったが、 ことしは下落ときている。 とても採算が合わない。 農業をしているのは50代以上ばかり。 口をそろえて言う。 「自分の代で田んぼはおしまいや」 親がやっていたら仕方なく自分もやっているというのが本音だ。 畑もそう。 「ニンジン、スーパーでいくらで売ってる。 安いもんや。 汗水たらして作らんでも、買うたらええんや」 とりあえず、 自分のところで食べる分だけは作っておこうかという流れになっている。 「農業は大事や」 ぼくなんかは偉そうに言うけれども、 実際にやってみると、 畝を作るだけでも汗だくになる。 雑草の管理もため息が出る。 それでうまくいくかと言えば、 自分の家で食べるほどもできなかったりする。 報いられない仕事だ。 モチベーションはどんどん下がっていく。 ただ、 農業が好きだという人もいる。 うちの村にも一人いて、 こいつは隣村の人までが、 「もう田んぼができないのでやってくれないか」と頼みにくる。 ぼくよりも3歳年下だが、 子どものときから農作業が好きで、 コメ作りをさせたら、 たぶん彼以上にできる人は少ないと思う。 彼は慣行栽培だが、 少し離れたところには本気で自然栽培に取り組んでいる人もいる。 彼も根底には、 農業が好き。農業こそ自分の表現手段だと思って取り組んでいる。 有機栽培で野菜を育てている人もいる。 やさしい女性で、 気の合う仲間と一緒に広い畑でおいしい野菜を作り、 全国の有名なレストランから注文が入っている。 できたらぼくは、 農薬や化学肥料を使わない農業を応援したいけれども、 あまり制約をせずに、 まずは農業の好きな人にスポットが当たるように仕向けていかないとと思う。 農家ではなくても、 農作業をしたいという人もいる。 近所の人のところへ、 月に一度くらいやってくる親戚がいる。 50代のサラリーマン。 彼は、 田んぼや畑、山の仕事が大好き。 汗だくになっての作業を楽しんでいるのだ。 農作業に嫌気が差している農家は、 そういう人に、 楽しみの場を提供すればいいのだ。 我が村は、 「農業なんかやってられない」という農家が100パーセントに近い。 農業をやりたい人がいれば、 手伝ってもらえばいい。 農家の人たちは、 自分がこんなに嫌々やっているのだから、 みんなそうだと思いがち。 そうではなくて、 汗や泥にまみれて働きたい人もいるのだ。 そこに目をつけて、 上手に仕掛けていくと、 何かが起こってくるはずだ。 ウインウインの関係は、 面白いエネルギーを産み出すから。 まずは、 農家の皆様、 米の収穫作業、お疲れ様です。 熊本や千葉の農家の人はどうなのだろう? 何の力にもなれないけれども、 希望を失わないでください。 農業というのは、 大変ですが、 誇れる仕事だと思います。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026年08月16日 17時06分14秒
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