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カテゴリ:旅・ぐるめ
先日、喫茶店の『京都コーヒー』の文字に惹かれて、久し振りに喫茶店でモーニングセットを食べてみた。
モーニングセットといえば、名古屋が、コーヒー一杯の値段でモーニングセットを出す事で有名であるが、愛知県全域、岐阜市内近辺の喫茶店において、もはや、これは当たり前になってきているようである。 (そういえば、姫路の喫茶店で、紅茶一杯を注文しただけなのに、サービスで豪勢なモーニングセットが付いてきた事があったけど・・・もはや、これって全国区?) その店は、今風のおしゃれなカフェ・・・とはお世辞にも言いがたく、30年前の喫茶店を彷彿させつような昔風の佇まいで、おじさんたちが何人か集っていたのに、ちょっとたじろいでしまった。 しかし、気を取り直し、早速、モーニングセットを頼んだところ、出てきたのは、コーヒー、厚切りトースト半切れと、ゆでたまご、バナナ半分、そして、何故か、小粒のあられとピーナッツに、お茶であった・・・。 実を言うと、もうちょっと豪華なものを期待していたので、「あれ?」って言う気もしないでもなかったけれど、食べてみると、トーストのパンがふわふわで、シナモンの香りと砂糖の甘さが何とも言えずに美味しい!それに、バナナも程よく冷たくて食べやすいし、卵もいいものを使っている・・・。 それに、最後に出されてきた日本茶が口直しにもよく、何故かしら、ほっと落ち着く・・・。朝なので、量もこのくらいで丁度良い感じがした。さすが、メニューからして、名古屋風のモーニングはあなどれない・・・と、妙に感心してしまった。 そして、なんと言っても、極めつけはコーヒーである。 実を言うと、私はコーヒーはほとんど飲まない・・・。 それは、コーヒーを飲んだ後に、口の中にまとわりつくようなベタベタ感が、何とも言えず気持悪くて飲めなかったのであるが、ここのコーヒーだけは、何故か不思議と、「飲んでみたい!」と思ってしまった。 その結果は、大当たり! カップを口に運んだ時に漂う豊かな香りと、それに反して、飲み口のさらりとした感じは、今まで飲んできたコーヒーにはなかった味わいであった・・・。 マスターの入れ方が熟練されたものであることはもちろんのことであるだろうが、さすがは、京都のコーヒー豆を取り寄せて使っているだけの事はある。 京都にコーヒーとは、ちょっとミスマッチな組み合わせのような気がするが、新幹線のホームに小川珈琲の大きな看板が掲げてあるようにに、意外や意外、京都はコーヒーの美味しい街としても有名なのである。(小川珈琲の他に、イノダコーヒーなども有名!) きっと、豆の選び方から煎り方も職人が丁寧に行い、コーヒーを入れる手順などにも、京都人らしい独特のこだわりがあるのだろう・・・。 田舎町で、こんなに美味しい京都のコーヒーを味わえるとは思っていなかったので、密かに感激した。そして、それと共に、発想豊かな名古屋人が生んだ、お値打ちで美味しいモーニングセットに舌鼓を打ち、朝の短時間で、名古屋と京都の2つの街の、隠された素晴らしさを堪能し、気持の良い一日を過ごす事が出来たのは言うまでもない・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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