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カテゴリ:BW,Bs関連
オシムの言葉、という私の好きな本があります。
木村元彦、という方のユーゴサッカー3部作の3つ目、 オシム監督について書かれた本です。 …私の仕事はサッカー監督ではありませんが、 ただ、仕事する上でいろいろ、参考になることもあって。 まぁ、本ってそういうもんですよね。 --- で、その本に書かれたエピソードを思い出してしまいました。 '90年イタリアW杯、 ユーゴスラビア代表監督を率いた時のオシムさんのエピソード。 (リンク先、グループDをご覧下さい) 当時は出場国24国、リーグ戦突破は16チームだったので、 出場32-通過16の、現在のレギュレーションよりは甘かったのですが。 この当時のユーゴは、現在は全て独立して分かれてしまった6つの共和国が 全て1つの国に属していた…けれど、民族主義が台頭してきた時代。 各共和国出身の選手達が集まったユーゴ代表、 当然、各共和国のマスコミは、自国の選手を使うよう、書きたてたそうです。 --- で、当時のユーゴ代表には、ゲームメーカーというか、ファンタジスタというか、 試合を作るタイプの選手が3名、異なる共和国出身でいたそうで。 ストイコビッチ(セルビア、現名古屋監督のピクシー) と、確か…今手元に本が無いので、思い出せないのですが、 サビチェビッチ(モンテネグロ)と プロシネチキ(クロアチア)だった気がします。 で、各共和国のマスコミが散々、自国選手を使え!! と書き立てるもんだから、 オシム監督はその通り、全員起用して、 そして、この大会優勝することになる、西ドイツに一蹴され1-4で敗北し、 記者会見で 「今日はマスコミの皆さんが言うとおりやりましたよ。 ゲームメーカー3人を同時起用すると、チームにならないでしょ? だから、今まで、同時起用してこなかったでしょう? チームが成り立たないとずっと、言ってきたでしょ? チームのために汗をかく、動く選手がいないと、サッカーにならないんですよ」 と実証して見せたというエピソードがあって。 で、2試合目からサビチェビッチを外して、 予選リーグ突破して、 ベスト16のピクシーがまばゆく輝いたスペイン撃破の試合 (伝説のFKと、 足元トラップでDFを通過させたゴールで2得点) ベスト8進出という結果に導いた、という話。 (サビチェビッチも、ちゃんと能力に応じた起用のされ方して、 ベスト8のアルゼンチン戦で前半のうちに1人退場となった試合、 途中出場し、1人でキープできる能力をいかんなく発揮して、 前線で獅子奮迅の働きをした、そうです。…海外サッカーは詳しくないので、全部本からの受け売り) --- あ、で、何でこんな話を思い出したかというと。 今日のBsの開幕戦のスタメン 何か、同じようなタイプの打撃が売りの選手ばっかり これでもか!!と並べましたね。 ラロッカ、ホセ、濱中と。 …カブレラ、ローズはいつものように、これに加えて固定されているわけで。 --- …これが、オシムさんのように 大石監督が 散々マスコミが「4外国人そろい踏み!!」と 書き立てたことに対する、 それではチームが成り立たないでしょ?という 実証であることを、期待しています。 上に書いた、オシムさんの例のように。 …確信犯で、そのつもりで今日起用したのであれば。 大石監督は、相当凄腕の監督やと思います。 --- やっぱり、サッカーで例えれば、地味でも汗かき役がいないと、サッカーにならないのと一緒で。 野球も、地味かも知らんけど、 粘ったり、右打ちできたり、当てに行ったり、つなぎのバッティングしたり、 守備範囲が広かったり、塁に出て走ったり、走るフリして揺さぶったり。 そういう選手がいないと、勝てる野球にならないですよね。 --- …昨年の機動力野球をチームに持ち込み叩き込んだ大石監督。 …本気ではない、と信じています、今日のスタメン選び、 まさかこのまま、今季戦ったりしないですよね?という意味です。 --- 結果論、負けたから言っていることも当然ありますが、 …やっぱり、ファンとしても昨年の後半のような 守備や、走塁を絡めた攻撃があって、それプラスHR攻勢、という野球の方が 観戦していて、いろんなことを味わえて、楽しいということを教えてもらいましたから。 …一輝君とか、シモヤマンとかを見たいですよ。 --- 追記:全く関係ない話ですが、 今日見たら、千葉マリン、ビジターインタ、復活してましたね。 球団の運営の方の英断に、拍手ですね。 …ビジター応援の客も、客なんだと認知してくれる姿勢を見せる球団というのは やはり好感持てますね。 Bsも、ずっとそうであって欲しいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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