VIAJE 1993 HABANA★TOKIO 1992 そもそもなんでキューバなのか、そこらへんからお話せねば 1992年。くそ寒い2月の日本武道館に大勢のキューバ人がやってきた。 一部ではすでに伝説的?なキャバレー・ショウのお仕事のためだ。 わたしの勤め先は九段にある。当時はコンビニエンスストアさえも「探さないと 見つからない」ような場所であった。そして大勢のキューバ人たちはこの唯一のコンビニの近くにあるホテルに宿泊していた。 ある日、このコンビニで買い物をしていたら、恐ろしく立体的な肉体をした姉さんと見たこともないような古いフレームの眼鏡をかけたおぢいさんが店内を見回してナニゴトか大声で喋っていた。 (おお、英語じゃないし。しかも随分早口だなあ) 買い物かごにはサンドイッチと牛乳。ありとあらゆるパン。 姉さんのほうはレジで会計を済ませると、いきなりそこでサンドイッチの包装をむいて食べ始めた。そしておもむろに店内をおぢいさんと歩く。 (そうか腹が減ってたのか!) そのうち姉さんはリラックスしたらしく、今度は店内で煙草に火をつけた。 (おいおいおい・・・それはどうしたもんかね) かいだことのない煙草のにおいが狭いコンビニに広がり、おでんのにおいと混じる。 バイトの店員くんは当惑しつつも無表情で店員の職務を遂行していた。 しかし、あまりに面白い光景を見すぎたためにわたしは自分の買い物が何だったか思い出せなくなってしまった。 このときはまだ、こんな姉さんやおぢいさんのような人々とやんごとない関わりをするとは予想していなかったのだった。 |
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