CASA DE SATCH UMINO

2004/07/07(水)20:04

OLD&NEW@庄内(7)

移動する話(27)

早起きしなきゃ、なんて言わなくなって勝手に目がさめてしまうのだった。一応、朝風呂の野望とともに目覚ましをAM6:00にセットしておいた。しかし、今回もわたしのほうが先回り。 コーヒー用のお湯をわかしてる最中にRED GARLAND のSATINDOLLがふいに鳴った、有線放送モダンジャズチャンネルで目覚ましになるかどうかは謎なんだがそういう設定ができるのだった。Ellingtonの超有名なこのテーマをききながら、「・・・・そーゆーことなら、黙って何もしないで帰るわけにゃいかないな!」と超個人的な決心をする。 AM10:00に友人が迎えにくるので、それまでにあれこれ済ませておかねばならない。コーヒーのみつつあと240分どうして使うか考える。朝飯して手荷物送る準備してうだうだして。そうすると、やっぱり朝風呂は削除やむなしとなる。うーむ、残念なり。 昨日となりにある薬局の酒売り場で見付けた秋田のコメ焼酎BLACKSTONEが気になっていたのだった。 ついでに、フロントで買った梱包用ダンボール箱があまりに大きくて、本と酒と服だけではスカスカなのだ。どうしましょ。 じゃあ、もう一本買おう。それだけの理由。 荷造りしといて10:00開店、それっと一瓶購入して通用口からホテルに戻って(店とホテルはつながっている)でりゃっと梱包してチェックアウト。それならよさそうだ。 珍しくホテルの朝食などを試す気になった。 よくある前払いのビュッフェ・スタイル。 目の前で若いコックが作ってくれたばかりのプレーン・オムレツの皿を受け取ってその他あれこれも盛って着席。朝からたいへん立派な内容になった。(オムレツ実演つきビュッフェはハバナのHOTEL VEDADO以来。ただしハバナのはOPTIONALなメニュウらしくっていくらか払って焼いてもらうのだった。卵、貴重だからねぇ) 大体ひとまわり食べてから、コーヒーで締めかな、とおかわりを取りにいったらやたらとうまそうなおにぎりまで並んでる。しまった、ここまで来てコメ食べてない。あろーことか、デザートはわかめのまぜごはんおにぎりになった。めしのあんばい★★★★★。(あ、ミシュラン的評価でね。) コメを腹に入れるとどうでもよく落ち着いてしまう、これは事実。 部屋に戻ったらあとは時間の逆算だけ。 時間になったら酒を買う、朝から。 まるで中毒患者のようだが、その場であけるわけじゃないしさ。 で、開店前の店にいったらもう待ってる人がたくさんいるの。 いや、酒を買いたい人ってわけじゃないのだけど。 そこは最近できたらしい大型量販店とちょっとした専門店が入った施設で、確かにひろびろとして気持ちがいい。冷房完備だし。 でも、こういう「大きな入れ物」が町の商店街をさびしくするんだよね。量販店は雇用を生むけれど、その影に犠牲になってるものもあるわけで。地元の小売商店たちはやっぱりこういうお店にないものを打ち出してかなきゃ、共生は難しいんだろう。 そう考えると「山王通り商店街」はがんばってるなぁ、と思う。 そこでしか買えないもの、味わえないものって何だろうって真剣に考えてるんだろうな。よそもんのわたしがちょっと通りがかっただけでも誰かにしゃべりたくなるようなとこなら、きっと大丈夫(なはず)。 10:00開店でドアがあいて、わらわらと人が吸い込まれていく。 その一部になって件の酒の売り場に行き、一本買って部屋に戻り梱包して送り状書いてチェックアウトして・・・10:15。 ホテルの前にはもう友人&8歳女児がクルマで待ってた。 よく寝たのか、女児も元気そうだ。 入り口をぐるっとまわるとき、ホテルの敷地内に小さな鳥居が見えた。彼女は「ちっちゃいねぇ」と。実は彼女のうちの近くには巨大かつ真っ赤な鳥居が聳え立っていて毎日それを眺めているのだった。 ゆえに「ちっちゃいねぇ」発言。 朝からわたしも調子づいて「そうだよぇ、この鳥居も毎日お水と 肥料やってたらあんたんちの近くのみたいにおっきくなるんだよ」などと駄法螺を吹いてしまう。 「・・・そうなんだぁ」と女児。 つきあいがいいのか、まともにくれてるのか。 「おいおい、また真に受けるからよしてくれぃ」友人・彼女の父の「指導」が入る。爆笑。そうか、後者だったのか。それはいい。これからの道中が楽しみになってきた。 3人は加茂水族館へ向かう。 晴れすぎずいい天気。

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