2004/12/18(土)22:01
藤田一咲さんにインタビュウ・その2「初めて撮った写真について、きかせてください。」
写真は小さいころからよく撮っていたけれど、これがよく思い出せない。
実は、ぼくが子どもの頃はまだボルタ判というかなり小さなフィルム
(現代の普通のフィルムをひとまわり以上小さくした感じのもの)
が流通していて、ぼくのカメラはそのフィルムを使っていた。フィルムが小さいということは、カメラも小さい。
子どもだったせいもあるけれど、手ぶれはしょっちゅうだった。
だからいっぱい写真を撮っていたけれど、ほとんどボケていた。
だから何が写っていたのか、何を撮っていたのか、今はわからない。
ぼけていても、ブレていてもそれでよかったんだ。
撮ってるってことがよかったんだ。
一番最初に撮ったものが何かは、今となってはもう、わからない。
けれど、子どもの頃撮っていたものは、当たり前だけど自分のまわりにあるものだった。
学校の友だち、特に女の子。それに花や猫。
みんな自分の目の高さで撮ってるけれど、身長が低いから
イヌやヒマワリがぼくより大きく撮れてたりしたっけ。
女の子たちはみんな笑ってる。ぼけてはいるけれど。
ぼくが今でも普段、撮ってるものは、あの頃とほとんど
変わらないんだね。さすがに写真はぼけていないけれど。