CASA DE SATCH UMINO

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• 本日も腫れ～

  昨日に引き続き、順調に腫れております。右頬の下あたりがもやーっと腫脹してるのですが、見た目は虫歯で思い切り化膿して腫れたときと変わんないな。（↑いやはや、これは辛い。まず眠れません。今回のは爆睡ですが）本日またもや消毒だ。おでかけついでに神保町「上海朝市」でおかゆでもいただこーかな。画像は手術受ける前に「ごほうびの前借り」してしまったwaxed cottonのコート。（日本で買うと馬鹿高い。のでそういうことはいたしません。）さっすがに満員通勤電車でデビュウさせる勇気は起きない匂いがいたします。昔の小学校の木の床にかけるワックスに近いかな。昨日手術するときに来て行った（午前９時台）がガラ空きの三人がけで隣に座ったにいちゃんが咳き込んでたぜ。苦笑。（某有名オークション・サイトで”妻がwaxの臭いに耐えられないというので、やっと憧れのbarbour jacketのオーナーになったけど泣く泣く出品します・・などというコメントを見つけてもらい泣きしそうでした。何も云わずに放置しといてくれるウチの家人にゃ感謝っす）まあ、時間かけて馴染ませていきたいところです。歯根もwaxed cottonも。

  Dec 15, 2007

• 人口歯根を入れてみる

  ここ半年のうーむどうしよう案件のひとつ、臼歯のインプラント。やってきちゃいましたぜ！さっき。現場に緊張感はただよってましたが、あたしは口あけてる意外にできることないんだよね。安定剤を２錠もらって飲んだらふにゃふにゃしてしまふ。麻酔はときどき切れそうな気配（いつもそーなので困るぜ）、長時間だから切れることもありますとドクがいうので遠慮なくお代わり希望して。ドリルで穴あけるときの音やあごに伝わる微妙な振動が心地よい（爆）。いえ、ああいう振動ってふだんはなかなか感じられないもんだし。ドリル音の絶対音などを耳で探しながらぼんやりしているうちに、何かボルトのようなものを回してる様子。（いろいろ飛び散るので顔面には不織布がかぶさってんの）そのうちああ縫ってるな、という糸の感触がして「はーい、ワタかんでくださーい」あれ、という間に終了。２時間もかからなかったのは意外。実は手術中におなかがすいたらどうしよう・・・などと心配していたのよね。安定剤がふらふらと効いたまま電車で帰宅。ああ、でも何か食べなきゃ、噛まなくてよさげなもの。というわけで多根果実店のシュークリームとブラジル産mangoをごほうびにしたのだ。買いながらふにゃふにゃしてたら果実店のおかみさんに心配されてしまう。帰宅後、糸がびしばしくっついてる右側を避けてシュークリームううー。旨。元気なときよりしみるぜ。もちろん元気になったらもっと堅いもんいただきますのよ！それにしても、これって、ひょっとしてダメな歯槽骨と歯の始末をするときより気分はいいかもしれんよ。

  Dec 14, 2007

• 一場面

  ジェームス・ディーンの大きなポスターが壁に貼られた、８人で満席になりそうなカウンターだけのコーヒー屋の、奥の席に頬杖をついている女の子がかけている。コーヒー屋の「ママ」はその子の話をなんとなく親身に聞いている。入り口には白ペンキでOPENと書かれたギターケース。さっき通りすがった、こんな帰り道の風景にクラクラする。ここが今が本当に２００７年なのだろうかと。何かそれは勘違いなんじゃないか。そういう陸奥A子ちっくな一場面が平気で繰り広げられるような町に、（いや1970年代から変化していないというのか・・）あたしは住んでいるのでした。昨日も昨日で「二駅先」の駅たんけんをしたら、駅前の酒屋で「樽平」（山形内陸部の酒なり）を発見。そこのおかみさんと酒と酒粕の話で盛り上がっているうちに、「ちょっとさっき甘酒つくったんだけど。息子が飲みたいっていうから。のんでいく？」といきなり甘酒の鍋ごと店にもってきて、コップについでふるまわれた。精米歩合かなり低いうえに絞りすぎてないぜーたくな「粕」。むー、よくわからん展開だけれどおいしかった甘酒。（もちろんお買いものもしたのだよ。）じゃあ、変わったものはなんなのかなあ。

  Dec 12, 2007

• さいきん寒くてうれしかったのは、

  生ハムもどきを作っていたからなのでした。１１月の３連休あたりに仕込んで、末ごろから外に干して。カラスに狙われそうとかイロイロ気になることはありますが。ダンボール箱を「ハム干し小屋」のつもりにして、ふたを半分しめて外から見えないようにして。放置すること１０日+@。さすがに表面ががっちりしてきたので、ひとつ取り出してみた。で、まあ、こんなあんばいです。いけますぜ、割と。仕込みというか腐敗だの雑菌対策はどうなんだろう、と半信半疑でやり。（１０年前にエストニアで買っためちゃくちゃきついウォッカにハーブを漬け込んだ液体で表面を何度も拭くとかなんかいろいろ。）人間の喉鼻あたりにはきつい冬になってますが、（ああこれでハムがかわくんだわ）と思うとこんな気候でもわくわくするのでした。日本国では冬しかできなそうな遊びだし～。あともう一回くらい仕込んでみよーかと思ふ。

  Dec 10, 2007

• ときどき見（させられる？）夢

  　　神保町「大島書店」店頭特価本の色合いは市場カラーに近いのだった。ハバナの町でぶらぶらしていて、また細い路地なんかに入って、そこで「はて、今日は何日かな」などとちょっと考えて左腕のvectorを見れば、その日付は帰りの航空券に印字されてる日付だったりする。で、「ああやばい。あっちも行かなくちゃこっちも」などと考えながら、大抵向かっているのは市場。いつ目撃した市場かはわからない。時により市場の場所は変わり、翌年には違う目的で使われて様変わりしたりもするから。だから「どの通りのいつの時期の市場」も記憶にあるだけ。どうもそういう「場所」でうろうろしているらしいのだけは、わかる。市場に向かう途中で知らない路地に入ったり、誰かに声かけられてどこかの家に呼ばれたり、見たこともない道に出てしまい、あてずっぽうに歩いたり、しているうちにやはりどこだかわからなくなり。それでも確かにキューバの島の中にいるという自覚だけははっきりしている。つうわけで、自宅でこんな出来事をつらつら書いているということは。「現在」「ここ」と思われる「場所」に意識をもってきたってぇことです。ただいまー。

  Dec 9, 2007

• 

  というわけで、出ているのだ「書肆アクセスという本屋があった」

  書肆アクセスという本屋があった既に世の中に流通しはじめているようです。あたしんちにも一冊届きました（原稿書きの参加賞）。早速ぱらぱらとめくる。ううう、行間から切ない気配が濃厚に来る。今はそうなんだろうけれど、なんかの「形」になって残ってるっていうのは後になって効いてくるもんなんだろうなと思う。今はそれを待ちたい気持ち。ともかく。編集・製作に関わった方々、発送してくださった方々、それから書肆アクセスのみなさん。ありがとうございました！！！

  Dec 8, 2007

• 寒くなってから聴きたくなる

  Thelonious Monkのリバーサイドだのプレステージ録音の箱物がうちにある。ここには”in progress"も入っている。ぎらぎらっとした音のパッセージを何度も弾いて試しているところとか、（頭に浮かんだものが果たして本当にイメージしているところのものなのかを何度も試したりするのはたいへんよくわかる行動なのでした）思い通りにいかなくてがーんと弾いて終わりにしちゃうテイクとか。それでできあがった、何度も「よいもの」の採集を試みた末のアルバム。ここにはたのしい孤独があるぜ、とMonk先生は録音の端々で云っているのであった。ほんとうは、明けるかどうかのぎりぎりの夜明けをみながら布団から出ずにそのままぢっとして聴くとかがよいのだけれど。本日はでかい蕪をすとんすとん切りながらも耳はMonkが格闘しているスタジオの中。うんざりするよなニュースを地上波で確認するよりもましな時間の使い方。写真、関連はないっす。確か２年前の今頃居た場所ヘルシンキの宿の風呂。（ここの浴室のタイルには床暖房が入ってた。）「千のナイフ」ごっこができそうでしょ。

  Dec 4, 2007

• Billinghamを救済する

  最近さる町のリサイクル屋でみつけた馬鹿でかいカメラバッグ。それがなんとBillingham。美品なうえに純正間仕切りまでついていちまんえんに結構おつりが来る値段。おいおい、いいのかよと誰とも無くききたくなってしまふ。うーむ。確かに550というモデルは普段もつにゃあでっかすぎ。いわゆるovernigntbagって感じのサイズ。これ手放した人って一体？いやにきれいで使用感も薄い。地面にどかっとほっぽらかしたりもされてないみたい。「雑誌の記事でどっかのえらい写真家がいいぜって云ってたから買ってみたが手に入れただけで気が済んでしまった」というタイプのオーナー像が浮かぶ。おかねはあるしひまもある、そういう暮らしぶりの人。フィルム以外の写真機材はほとんど中古屋で買ってるあたしとはどうも、違う行動をなさるかたらしいのだけは確か。しかしねえ。これ。いや買おうかなと思うほうも悩む。これに機材満載にするほど自分は機材なんか持ち歩かないじゃないか。どんなにレンズ試したって結局CanonFD55mmF1.4のノーマルなレンズに戻ってしまう。じゃあ、どう使うんだよ？でもやっぱりそのお値段なら一回傍に置いて旅に連れてみたいねえ。というわけで、二日考えてやっぱり。中南米マガジンのインタビュウなんかの撮影で、こんだけ大げさなバッグを下げて現れといて実は中には・「すめはち」一個とか（一台という質量ではないので、あれは）。そういうシャレを楽しむのも面白そうだ。（いや一応ちゃんとインタビュウの時はきっちり勝負カメラを使います。←念のため一応～）あの機材用の間仕切りはピクニックにも使えそうだなあ。ハーフサイズのワイン瓶が納まりそうだし。うちに来たからにゃあ、我流で使わせていただきますぜ。ふっふっふ。「canonF1をかばんの底でごろんごろんさせずに持ち歩ける旅行かばん」くらいの位置づけですか。ストレートな使い方したって。ハッセルブラッド入れて持つ前には筋トレ要ですな。というわけで、救済なのでした。・「すめはち」→「SMENA8」のこと。ロシアもといソビエトのカメラ。プラスティックのボデーに意外とよい味のレンズが付いている。マニュアルな動作がお約束。製造年代によってアガリの色合いが微妙にはっきり？違ったりする。

  Dec 4, 2007

• 川越でみつけた天国

  年末から正月にかけて料理を（通常時よりさらに）しまくる筈なので、川越へ醤油を買いにいった。いや、他にもお目当てはあったんだけど。目標の醤油を入手し、八丁味噌味のソフトクリーム（！）なんぞを寒いのになめながらぶらぶらする。「ぶらぶらしながらそこらでおやつを買って歩きながら食べたり、お店を冷やかしたりして楽しむ」のが正しい川越における（ビジターの）過ごし方、だろうなと思う。（月～金曜日はここらへんはおばちゃんグループの牙城と化す。休日はおばちゃんたちの来訪が難しいのか歩きやすいのだ。芋の菓子だの布小物だの、おばちゃんのハートわしづかみ商品が並んでるしね。川越好きってのはわからんでもないっす。）はんぱじゃない酒売ってるのにふつーに商いしている（ように見せてる）酒屋さんとか川越行ったらいつも寄らずに帰れない甘味処とか、うーんいやまだほんの一部しかこの町については知らない。それでもじゅうぶん堪能してしまふ。なんというかね。押し付けがましくないけれどなんとなく懐の広いとこが好きだ。古い町にありがちな、妙なプライドみたいなのも嗅覚に届かない。暗くなってからみつけた看板には「お食事もできます　天国」とあった。いいなあ。そういう天国。あとあとまで面倒見のよい天国って。

  Dec 2, 2007

• やたらと豊作

  梅雨時に植えたとうがらしが今頃まだがんばっております。そろそろたくさんぶら下げておくのも気の毒そうなので、赤々としたものだけ摘みました。それにしてもずいぶんなってやがるぜ。でもまだ青いのもやたらとぶら下がってるし、枝葉をもいだトマトの実もまだ成長中。ねぎの皮だのコーヒー滓、もいだ枝葉はむろん、ブロッコリーの枝とかちょっと放置しちゃったダシとかがんがん与えてる。（そんなもんやってよいかどうかは知らぬが、枯れないから大丈夫なんでせう。）１２月の露地ものトマトっつうのもなかなかよいもんかも。

  Dec 1, 2007

• シャッターがおりている

  歯医者の予約の時間まで寒い神保町をうろうろ。「書肆アクセス」のシャッターがおりている。また九段下では「中村パテー商会」のシャッターもおりている。実は同じ週に「いつもお世話になっていた場所」がへいてんしてしまったのだった。これはもう彷徨わざるをえない。わかっていたことなのに。自分の頭の中ではそういうふうに地図ができあがっていて、脱いだコートをかけるハンガーだのフックみたいに、そこにないとやたらと不便なのだった。これからどこにコートをかけたらいいのか？そうか、脱がずに歩き回ってればいいのだな。何か見つかるまで。どうせ寒いんだし。慣れるかな？忘れるかな？（わかりません。）東京堂で珍しく新刊の平積みを観察。尾形亀之助の評伝が面白そうだった。これは後日買いだなあ。久生十蘭が戦中に南方で兵隊していたときの日記というのもよさそうだ。とにかく今は「書肆アクセス」も「中村パテー商会」もない国で暮らしている。冷たい風の中、専大前交差点で信号待ちしていると、インド料理屋のカレー煮るにおいがやたらとぬくぬくと鼻を刺激するのであった。目の前をFJ1200と書かれた妙に四角いオートバイが通過していった。Life goes on。

  Nov 29, 2007

• 一駅先へ

  いつも降りる駅のひとつ先で下車してみる。一駅先なだけなのに、ちがう町がちょっとだけ開ける。本屋にパン屋。なぜか100均が数軒。よさげな飲み屋。珈琲屋。おお、銀塩取り扱いのラボがまだばんばん営業しているじゃないか！末永く繁栄されることを祈念してKODAKのISO400３本組を一箱買う。少し歩くとあれ？見覚えのある住宅街へ出る。こないだDenbyの食器を買いに来た雑貨屋さんの近所みたい。（ここではあまり語っていないが、Denbyのうつわはなかなかいいのだ。北米系通販で気になっていた折、ご近所で売ってるのをたまたま知りここで購入。）あてずっぽうに歩いてもよく走る道へ出てしまう。このままもう少し気合を入れて歩くと昔からある店”ma maison”へ出てしまう。（いやいや、ma maisonのご隠居カレーもよいがウチに夏休みのもらいもんかぼちゃとひよこまめのカレーを仕込んじまったんでねー。）で、気がついたらウチの近くへきていた。なーんだ。お散歩程度の距離なんじゃん！気になる飲み屋その他いろいろ。うむ。今度明るいうちにまた来よう。

  Nov 28, 2007

• 旅にはでておりませんのです

  寒さにびびって外出をひかえている。さんれんきぅらしいのに、外出したといえば「近所のお肉やさん」「近所のJA」「近所の農家3軒」までだな。あはははは。まだまだ引っ張っております「２０号」案件も気になるし、なんたって寒い。いや、慣れてきたしついにアルパカセーターを解禁しちゃたし。今年はちょっと出すの早いな。暑いかも～とおそるおそる袖を通せばもう冬モード全開。このまま３月までとっかえひっかえするのだ。おそとはさむいかも～とBarbourのキルティング上着を引っ掛けてでかけたら（くそ暑い時期に激安だったTeesdaleのdark olive)さすがにちょっと汗ばむ。冬になると衣類ってもんはありがたいもんだなーとしみじみするっす。馬鹿でっかいたまねぎとにんじん、じゃがいも（キタアカリ）、できすぎ寸前のさやいんげん、それからブロッコリと菜の花を農家の門前でおばちゃんと話しながら買う。毎年この時期菜の花を出す農家があって、見ると買ってしまう。「あ、なのはなひとたば下さい」というと「これは菜の花ではなくてAutumn Poemって名前がついてるのよ」といわれる。ああそうだったっけ。いつも真冬に入る前のほんの短い期間、この菜花が出る。毎度まいど「なのはな」と呼んでは「おーたむぽえむ」と修正されてるのだった。実はかなりこの菜花のファンがいるらしく、無いときも多い。春にいただくのよりも苦味がなくって旨いような気がする。ちょっと汗かきながらうちに戻り、菜の花の黄色をうっとり鑑賞してると旨くなくなるのでそこそこにして、湯通ししてやりましたとさ。お、そういえば「かぶ」も旬ですのー。自宅製ベーコンなどとともに煮てみたりすると旨い。明日また近所のおばちゃんちで仕入れよう。自宅の土の上ではいまだにトマトとパプリカととうがらしががんばってる。（トマトの新芽新枝をもぎまくったら実ががんがん成長しているのだ）小松菜ちゃんも敵になりそうな虫どもが絶えつつあるのでこれからよさそう。というわけで半径1000ｍ以内の移動など。

  Nov 24, 2007

• 「ギャラリーネオエポック」にしかないその他のお品とは。

  　　　ヲザワくんとはおざわくんにくりそつなメキシコから来た胎児人形なのだよ。数年前に製作した「ヲザワくん」写真集。自ら製本したのだ。いやあ、よくやったねえ。わたくし本人も持っていたとおもうけど、ここにある量よりは少ないのでした。

  Nov 21, 2007

• 「画文コレクション」New取り扱い店舗のお知らせだぜ

  ほぼ東京都あきる野市戸倉1514にある「ギャラリー・ネオエポック」。こちらに完備しております。「中南米マガジン」バックナンバーもあるんだぜ。併設施設「地中海レストラン　メリダ」でがっつりとパエリャなんぞいただいたあとに、２階欧風民宿「ももんが」でしっかり眠る。もー云うことなしの休日、になると思うねえ。

  Nov 21, 2007

• NYT1955に掲載されていたほくとれんだー

  色々な記事があるけれど、カメラ関係のはやっぱし面白いっす。

  Nov 17, 2007

• わたし好みの閉店とは

  そりゃもう「東京泰文社」の「だらだら閉店」でしょう。その物件の所有者であったからできたことだろうけど。閉店しますからーと宣言してから（多分市には出なかったんだろうな）シャッターを半分だけ開けて営業していた。「一応閉店したつもりだから全開にしないの」とT田さんは緩めな声で説明してた。だからいつも、昼休みになると営業していたときと同じように寄り、腰をかがめてシャッターをくぐり入店していた。（へんだわ、やっぱりこれって）そしてある日「おたく、こんなのいらない～？」と彼が奥から出してきたのはTHE NEW YORK TIMES1955の8月分だけを綴じたもの。日曜版のファッション関係の広告も全部。どえらいでかい。厚い。どうすんだよこれ、というような「本」。誰かが大事に綴じて製本していたもの。恐らく服飾関係の人だろう。その当時は自分も裁縫に力を入れていたので、泰文社でもそれっぽい本をよく買っていたのだ。値段はもう忘れたけど、信じられない値段だったと思う。あまりに重くてでっかい本なので、ヒモかけした上にデパートでよくくれる（今もあるのかな）プラスティックの持ち手を付けてもらった。だらだら閉店モードに入ってからも随分色々買っていたけれど、かなり最後のほうの買い物だったはず。50～60年代のLIFEなんかはなかなか今でも面白い。駆け出しの頃のユージン・スミスが新人アイドル・スタアのポートレイトなんかを撮っていたりする。internetなどというものがまだ普及してなかった、最後の時期でもある。書店が「どこでもドア」らしく存在していた。東京泰文社は特にわたしにとってはそうだった。で、日本国内的「どこでもドア」、書肆アクセスがへいてんする。ともかくそういうことらしい。

  Nov 17, 2007

• なんだかんだともじゃもじゃのいろいろ

  「書肆アクセス」が明日で閉まってしまう。うわー、これからどこで濃ゆい味付きの本と出合ったらよいのだろう？マジ困るのよ、あたし。でさ。閉店話がオオヤケになってから、すごく騒がれていて。連日あの店内がいっぱいになってて。「最後に見ておこう」とか、思ってるのかな？なーんか、ビデオカメラまで入ってる。個人的な恩義や感傷その他であわてて来訪するというケースも多かろうね。それって、自分のココロのイヴェントのため？そんなに閉店をおまつりに仕立てあげたいのかよ、と今頃になってはせ参じる現象そのものにちょいムカなのさっ。高校生の文化祭じゃあるまいし。いや、そういう気分を感じてしまうのだ。もっとできる事、あるんじゃないのかなあ。アクセスを終わりにもってったのは顧客の側でもあるのに。売り上げあってこそ、なんだから。「へいてんまつり」。自分らはそれでいいかもしれぬが、働いていた複数名の雇用がナクナルということを忘れたり、していないのかね？中には「へいてん」問題をメディアにのっけてきっちり明日も多分来年も、安定した賃金取ってごはん喰い続ける人もいるわけで。それじゃ「中の人」には何の救済措置にもならんのではないか？なんだかこの「生暖かい見守り方」はなんなんだ？とずっと思っている。（話題にならないよりゃいいってこと？）なーんかこの勢い、「鉄」さんたちが地方の電鉄の廃線に群がるのに似てる。（鉄さんたちがいけないというのでわない。念のため）「撮るだけじゃなく、切符買って乗ってください」てやつ。でも、「中の人」たちの一生懸命な姿に接するとそれはうまく云えない。そんなこと、今は言わないで、という空気も感じるし。実は月末に出来上がるらしい「書肆アクセスの本」にも書かせていただいた。お声がけいただいた畠中店長の愛あるご配慮、ほんとに、とっても嬉しかった。締め切りまで数日しかなかったため、直接関わる中南米Mの話を軸にしたけれど、なんかさあ、ほんとわねえ、思うところいっぱいですから、あたし。うっかりこの「へいてんまつり」の神輿の担ぎ手になっているのが微妙ではある。今のイヴェントっぽい勢いの中では、とても云えないから。あたしは一人でココロのなかで「斗」の字の白抜きの旗を振っててやるわ。神輿じゃなくて。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、あまりに満員なアクセスはスルーして（その場に居合わせておセンチな気分に酔うのを考えたら、遠慮することにしたのだ）御茶ノ水方面へ。エコロジーでロハスでチサンチショーでムノーヤクでほにゃららな店で、買い物をする。この手の店の店員、実は苦手なんだよね。（わかってて行くわけだが）店に入れば「いらっしゃ～い」（なんで「ませ」をつけられないのか？）それ、親しげにしているつもり？会計時、レジ横の値下げ品の天然酵母パンがぼろっと目の前で落ちたので、拾って戻してあげたらレジ売ってる店員が「あ、申し訳ないっ」だってさ。この場で適当なフレーズは「申し訳ございません」か「恐れ入ります、ありがとうございます」かな。こっちはタメグチきかれるおぼえはないぜ。エコロジーでロハスでチサンチショーでムノーヤクでほにゃららな知識をつける前に、接客態度を身につけたほうがいいね。キミタチ。レジ袋はいりませんが、礼儀を身につけてください。扱ってるモノはいいんだが、やっぱりこの手の店の店員は嫌いだ。「普通じゃないおみせ」を目指しているんだろうけれど、「おみせ」としての態度は「普通のおみせ」以下だ。「普通のおみせよりももっとよいおみせ」を目指してほしいね。ヨキミセサカエルとラベラーの頭文字には刻印されているではないか（笑）うまそうだったけど、バルサミコの瓶は重そうだから買わなかった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Nov 16, 2007

• 昼間のご近所秘境　九段下ビルに入る

  　　　　　　↑「九段下ビル」はこの建物の向こう側にあるのだ。初めてちゃんとここを目撃したのは高校時代だったと思う。「古本屋街がすごいのよ！」と古典か現代国語のセンセーが話していたのではないか。地下鉄をあがって路上に出ると、いきなりこの「九段下ビル」だ。めまいがするよーな圧倒的な存在感、将来はこのビルのそばで仕事をするんだともうそのときから決めていた。実際、そのとおりのセンでことは動いた。90年代からはこの九段下ビル1階にあった中華屋「洋々亭」に週4回は通っていた。ここの餃子の皮が実にすばらしーかったというのがかなりの理由ではある。そして現在、いくつかの老舗テナントが立ち退き、もう見納めなのかしらんとサウダーヂな気分にひたること暫し。ビル入り口に張られた企画展の張り紙を見つけた。このビルの3階でこのビルの写真展をやっているのだった。ハバナビエハの友人のうちのアパートみたいなやばい階段をのぼると、やばいまんまの展示場がある。現場に現場の写真があるという不思議な気分。3階のやばいガラス窓から見る靖国通りは、メキシコシティのたまに泊まる"EL GRAN HOTEL"（こっちは築100年くらいはいっている）からの景色のように見えた。のぞく場所が違うと、町は違って見えるもんなんだなあ。ともかく、この壊れそうな建築で今から何か始まろうとしている。そのantes/denpues/ahora/futuro/前、後、今、未来、がごっちゃになっている具合がたいへんわくわくするのだった。こんなご近所にハバナビエハがあったなんて。前から侵入してわかってはいたが、白昼堂々はいれるのよ。写真展は18日までだそうな。「書肆アクセス」に立ち寄るついでにこっちもどうぞ。

  Nov 14, 2007

• いぶけくさい夜

  画像は中身とじぇんじぇんかかわりのない、数年ほど前に偶然吉祥寺で会った故・高田渡氏にサインしてもらった1キューバペソ・コンベルティブレ。あ～、サウダ味だぜ。確かあれは、年末であったことよのう。それにしても。ふっふっふ。やっと晴れたぜ。ってなわけで、土日にできなかった「皮付き三枚肉」の燻製を夜な夜なやってみた。月曜の夜から、ごくろうさんなあたくし。作る途中でちょっと切ってかじってみた。おおー、ハバナ・ビエハの街頭風味。今回のは不本意にも北米産の「皮付き三枚肉」なのであった。次回はぜひとも沖縄産のを使いたいもんだ。

  Nov 12, 2007

• 時間と引き換えにするもの/したもの

  ほとんど20年ぶりに会う人たちと、さる密室で集い音を出す。この場所／時間へたどり着くあいだに、音楽することへの関わりかたは皆それぞれ。だもんだからびしっと決まっても決まらなくても八卦。アンテナ1本しか立たない電話で会話しているような不安も少々伴う。でも、そんなもんだろう。3時間あまりその場所でアバれて、ちょっと汗かいたかなと感じる頃にはもうスタヂオのランプは無情にもばちばちと点灯するのであった。なんか、やっと脳内で・・・Loading・・・・78％くらいできたかなという所で終わり。あれだけサルみたいにムキになっていじくりまわして「音楽」をしていた時間を、20年ぶりに会う人たちはよりよい「他の何か」と交換していたのだろう。それが何かはご本人にしかわからないけれど、「何か」と交換しきれなかった酒瓶の滓みたいな部分だけでも味見できたからいいや。よく振って、濃ゆい部分を飲めば新酒のよすがのようなものも微かにちゃんとある。まったく音楽的に音信とらなかった相手と、いきなりびしっと決まる、それ自体が奇跡だし、そんなこと毎回あったら増長しちまいそうだ。（つい二週間ほど前に、そのカードはもう引いてしまったし）割と元気に生きていて、ごめん行けないの～と言い訳考える必要もなく、その場所／時間に集まれただけでも結構奇跡なんだから。別れ際につい思わずhugしてしまう自分に気づく。そんなスイッチを20年のあいだに増設してしまっていたらしい。スペイン語圏ならお約束な行為。自分が獲得していた「他の何か」の一部がそれであった事を酒でぐるぐるした頭で、やっと自覚した。

  Nov 11, 2007

• きっとどっかですれ違っている

  　　　安部礼司くんがうろうろする町はMOTOCONPOが闊歩する町でもある。　　　　現役だぜ！「安部礼司」くん。夕方の休日、ちょい渋滞な国道・県道・市道でFMラジオをかけると、彼がいる。そうかあ、「神保町の某電気メーカー勤務」って設定でしたか。どうりでピンポイントな単語でてくるとは思ってたけど。実在したらどっかのめし屋で、似たような時間にがっついている筈だ。選曲、否定も排除もしずらいぞ。いつかどっかでしょっちゅう耳にしてたぞ。好きでもないのに、なぜ二番まで歌えるんだ自分！！？そういう路線です。

  Nov 10, 2007

• 納品完了っす。

  　　　　　　　畠中店長に、ばっちり笑顔を決めていただきましたのだ。　さて。昨日からああだこおだ云っております「画文コレクション」、神保町「書肆アクセス」に納品してまいりました。にわかづくりのポスターも納めてきましたので、どこかに貼ってあるはずです。とりあえず、それを目印に。見つからない場合は勇気を出してきいてみましょう。どーかみなさん、かわいい紙には旅をさせてやってください。一応20組置いてきましたが、どうなることやら。（あーいや、足りなくなったらすぐ補充に行きますです。）「書肆アクセス」閉店まであとわずか。でも、まだまだやってます。（神保町でこの画文コレが売れると、ちょっとうれしい。）あ、定価500円（税込み）です。では、店頭でお会いしませう。

  Nov 8, 2007

• 10月までごそごそやっていたことの一つ目。「中南米マガジン×Suzuky Satch画文コレクション」

  それはこれです。「中南米マガジン×suzuky satch 画文コレクション」と命名していただいた印刷物。過去10年近く（そんなにやってたか～という自覚がないけれど）、「中南米マガジン」に出し続けた文章（の一部）とイラストをふつーに手に取ることのできるような形にしてみたのでした。コレクションってんですから1～5まであります。50円切手を貼ってポストに投函すればはがきとして使用可能です（って、葉書なんだから）現在中マガでレイアウト・デザインしてくれてるK菅氏とのセッションみたいなもんですかね。（K菅さ～んその節はお世話になりました！）今週中に神保町「書肆アクセス」にもっていきます。「アクセス」開店期間中になんとか間に合いそうです。機会があったらのぞいてみてやってください。まんづ予告だけ、しておきます。あ、現物の色はもっといいですよ、これ。

  Nov 6, 2007

• 去年ハバナヘ行ったときにサラに中南米マガジン18号を渡した。

  いつの間にかsitio de webも新しくなってるじゃないか！と眺めていたら、あらまあ。saritablogができていた。なんとまあ、中南米マガジン18号がそこに！背景には見覚えのある綿レースのテーブルセンター。あら、ｊこれって彼女のうちじゃない。ごめん、気が付かなかった。sarita、ありがとおおおぉ～！!!gracias!!!きっとかの地は今頃気温28度くらいなんであろう。東京多摩西部はちっと寒いぜ。今度は彼女のうちにベーコンでも仕込んでもってってやろう。次回のハバナおでかけまであと何本ベーコン燻すのかはわからないけど。SARITA, PORQUE NO TOMAR CERVEZA "BUCANERO MAX" ......EN PROXIMA ANO!!!サラ～、来年は一緒に”ブカネロ・マックス”飲もうぜ。（ブカネロ・マックス：2年ほど前に出たキューバ製ビールの新商品。なんつったってMAXである。度数が高い。酔えます。）

  Nov 3, 2007

• 予防接種を打ちに行く

  勤め先は一応、出版保健組合というものにも加入しているのだった。数年前から流行性感冒の予防接種を任意で受けることができるようになり、（かからずにいてくれた方が保険使われずに済むから投資としては安いのだろう。）以来毎年通っている。午後3時ごろ、なるべくのんびりと歩いて御茶ノ水小学校の脇の坂をのぼり、明大10号館の音楽部室が学園祭前に一気に音出し声出ししてるのを左側に聞きつつ、予防接種会場出版健保会館へ入る。ここまででかなり坂道をやりすごしているので、汗ばんでしまう。係りの人に体温計と問診票を渡されるが、すぐに検温してもねえ。37.2度などとでてしまう。暑いんだってば。今年はなぜかもんのすごい混雑で、3人の医師たちが数百人の接種希望者を相手にしていた。なんと一時間待ち。普段なら10分もあれば片付くのに今年は一体？やっとこさたどりついた順番。医師の横に座るなり、「はい、腰に手をやって。こういうポーズで」と指示される。椅子に腰かけて腰に手をやる、これはフラメンコの踊り手が「踊ってないとき」にするポーズじゃないの。それを思い出しつつ「はい、ちくっとしますよ～」で、終了。どうもそのポーズで接種すると身体に無駄なチカラがかからず接種しやすいらしいのだが。かるーくインフルエンザごっこをさせられつつ、また坂を下っていく。帰りは別の道を行く。山の上ホテルを両手に眺めつつ、がんがん音出してる楽器屋通りを左手に流してロシア料理サラファンの地下入り口を観察、虔十書林ものぞきたいがぐっと我慢、そこから靖国通りを渡ってすずらん通りへ。だんだんくらくらしてきて、ちょっとお茶していくかなんてもんじゃない。こりゃあまっすぐカイシャへGo！しかなさそうだ。人ごみに近かった健保会館を出たら、かいた汗が冷えて寒い。インフルエンザごっこをしながら坂道を行くと、このまま一気に冬へ下っていく気がする。うわあああ、副反応がきたー。もうね、あっちこっちこわばったりうすーい頭痛もする。予防接種だってわかってるからいいけどさ。流行性のものだからねー、「やまかけ」に過ぎないのはわかってるけれど、冬場の精神の安寧には欠かせないっすね。これって。

  Nov 2, 2007

• ラ・フランスの中で

  食材買い出しツアーだったわけじゃないが、やっぱりこの時期はラ・フランスを買いたくなる。で、買いましたのよ。庄内地方で。そろそろ食べごろかねーと器に放置しといた一個をいじったら、汁が出る。こりゃまずいと思い切ってみると中から何かの幼虫さまが現れた。うわあ、こいつ。しあわせもんだなぁ。こんなうまいものの中に棲んでるなんて。全身食べ物にかこまれてる気分てどんなんだろうねぇ。（それはそれで面倒かもしれないな）この幼虫さまの気分を勝手に想像すると、あまりにしあわせそうだったので喰い進んでる周りは残して放置してやった。で、幼虫さまのお余りを、人間さまもいただきましたとさ。小さい頃に読んだ「木苺の王様」の話では、「わるい魔女」の魔法で木苺につく虫に姿を変えられていた王様が、虫の姿をしているときに殺さずにおいてくれたある家の姉妹が木苺つみに来て山道で迷ったときに助けてくれるのだった。結末が、ありがちな婚姻譚で終わらないなんだか不思議な話。ラ・フランスにも王様はいるのか？六十里越えの道で迷うとかしたら、あてにしてみよう（笑）

  Oct 31, 2007

• 旅先で、肉を買う

  去年、ハバナに行って市場で豚肉を買った。単純にうちで料理してみたかっただけだが。どうせ帰り道のトロントは寒いから大丈夫だろうと適当に包み、暖房効いた窓の外に引っ掛けて一夜をやりすごした。骨のぐりぐりとついたヒレ肉。帰宅後、料理する。なかなかにシワくて味のする豚であった。ほんとは「れちょん」と呼ばれる豚皮混みの塩漬けを買いたかった。街頭で売られている「れちょん」を切ってパンにはさんでちょっとだけワインビネガーかなんかふりかけただけのサンドイッチ状の軽食が、やたらと旨かったのだ。「れちょん」にはキューバ版コーラ「tu cola」（お前さんのコーラ、とかいう意味。黒砂糖か？という濃厚な甘さがイイ！もちろん現地で飲むこと）かMALTA（どろんとしたモルトの入った炭酸飲料。満腹になることうけあい）が似合う。くそ暑い公園で、常温にさらされた「れちょん」をむさぼる。高温かつ常温で発酵させたらしい目の粗いパン生地に、豚脂のとろけ具合がたまらねー、などと感じているといつかキューバ人に「あんた、どこに住んでんの？」などと訊かれるようになることうけあい。結局、「れちょん」は時間切れで買えなかった。あの夢のように荒っぽいワイルドな豚の味に近いものは、なかなか出会えない。日本国において皮つきの豚を見つけるのはあんまり簡単じゃない。今のところすぐ変えそうなのは神奈川県愛川町のブラジル食材屋くらいしか、知らない。そのうち自家製「れちょん」を作ることになりそうな気がする。さて、「旅先で買う肉」。先日の鶴岡でも、買ったぜ。保冷バッグ持参だから勇気100倍。「豚なんこつ」も発見。これも買い。これまた近隣ではあまりお目にかかってないので。この「なんこつ」と利尻昆布さまを低温105℃で2時間煮出してみた。なーんか沖縄そばっぽい出汁になった。旨。いいっすよ「旅先で肉を買う」の。あ、「豆腐」なんかもいいっすね。地元の水の味って感じして。

  Oct 30, 2007

• あ、歩けないっ

  「古本まつり」活況すさまじき舗道を無理やり歩いてみた。が、あ、歩けないー。ふだん見たこともないような方々が、この日のためにどっこらしょとおこしになるらしいのだ。しかし、本には関心あっても誰かと無難にすれ違うことには関心がないので困る。古本まつりは古人まつりでもあったりする。彼らの反射神経は古本にだけ有効らしい。すげえなあ、歳をとるってことは。自分以外の無駄なことには体力をつかわないわけね。ああ、年金が大量の古紙に変わっていく。（読む体力もとっとけよな。）仕方がないので新刊書籍でも見ていよっと。「殺人図像学」マルコス・M・ビジャトーロ/創元推理文庫刊。昨年出た「褐色の街角」から始まってとても気に入っているシリーズ。ラテンアメリカ寄りの向きならなおにやにやできることうけあい。創元文庫さまはほんとに時々だがスペイン語圏のミステリを出してくださる。Paco Ingacio Taibo二世の「影のドミノ・ゲーム」もそうだったけど。Pacoはかなり作品あるからもっと出てきてもいいと思うんだけどねえ。ハヤカワ・ポケミスでも「三つの迷宮」が出てそれきりのよーな。エクトル・ベラスコアラン・シェインという面倒くさい名前の私立探偵（しかも通信教育で探偵の資格を取ったという設定）のシリーズ。いいんだけどなあ、これも。あたしの好むものは売れないらしい。あああ。しかも既に絶版らしい。しゃあないので前後の物語はメキシコの空港で原書買ってちまちまと読み進めたりはしてる。あはは、気長な読書でありますわ。ここのところ新刊書籍屋でおおっと惹かれていつの間にかレジに並んで気がついたらお金と交換して本を手にしていた、みたいな出会い方をする本が少ない。新刊書籍屋にあたしが行かないからかもしれぬ。「古本まつり」が終わるのを待つことにしよーかな。残り物の当たり引きでも楽しみに。写真は「いつもの神保町」。早くこんな状態になってほしいもんよ。

  Oct 30, 2007

• いまひなしぉんといふもの

  鶴岡＠鯉川支店セッションVol.2をやってきた。初回よりも何か輪郭が見えてきたようで面白い。前回から一ヶ月半（そんなに経過したようなついこのあいだのような）、その間とつぜん来た締め切り案件だのなんだのをうおおおおとこなして、気がついたら晩秋になっていたというような状態。例によって「セッションだから」何の打ち合わせもしない。それはもーお約束。そのときできる（であろう）テーマをなんとか引き出しから引っ張り出して指先まで持ってくる。そこで人様の記憶もアテにしてそれをなんとか形にする。誰も譜面を持参しないところがかっこええっす。（譜面のコードには嘘も多いしね）時間と場所だけ決めて打ち合わせと楽譜は無し。顔みて音だしゃナンとかなるでしょというのがセッションだと思うし、予想していないことをやりにいくのもそうなのだと思う。こうやって何かちょっと調子よくできちゃうと、演奏始めたての頃は「おおこのままバンドにしよーそーしよー」などと考えたりするが、そうはあえてしないところがいいわけで。今になればもう。バンドという「くくり」が如何に余分な感情を生み出すかはもうわかってるからさー。期待されたり、したり、されすぎたり、勝手に当てが外れたような気になったり、いやいや練習しちゃったり、あるいはしてなくって間違えちゃって嫌になったり。無駄な想像力と義務が発生してしまうのは今はちょっと。（過去のバンド生活への反省ですかね）「くくり」は人を甘やかすので用心して取り扱わないといかんです。バンドだけじゃなくて、これは。（おお、これもここで反省しておこう）普段から相手方に何のイメージも与えずいきなり演奏に入ったほうが、想像力を酷使することになるから楽しい。「こーいうもんかねー」と想像したものが折り合えた部分でやっとできてるわけだから、なおのこと。自分があてにできるのは今までの経験くらいしかないから。その位、お互い持ち合わせが無いとこでできるのがのぞましいでやんす。というわけで、いつかまた。

  Oct 29, 2007

• もうすぐ始まるもんで。

  もうすぐ神保町の古本まつりが始まります。竹かなにかでこしらえた縁台ふう椅子とか、街頭売り用本箱とか。なんとなく出現しております。既になんだか普段見かけないような風体の人々が大きな荷物を下げてとりつかれたよーに（そのぉ、ヒトゴトですから）歩いている姿を多く見かけるようになった。わたしはこの期間は、なんだか遠慮しちゃうなあ。はるばるどこかからお越しになった方々におゆずりしよう、なんて思ってて。まつり終了後、またまた日常のまつり再開になるわけです。それが100円でも、3冊500円でも、見つけた人がおおっと喜べればそれって「まつり」なんだもんね。しかし、お昼どきにはあたしの席もあけといてほしいもんだ。ラーメン屋でもどこでもいいんだけど。なんで12時代にめし喰うんだよ、おまーら！一日遊びにきてんだろーが！13時すぎたってそこらの店はあいてるぜ！などと60min.の昼休みを色々に使うあたしは時々怒りをおぼえたりして。やはりこれは古本祭りの日常をおくる者が課せられる時間税なのでせうか。

  Oct 24, 2007

• ゲラが届いたのですよ。

  「書肆アクセスという本屋があった-神保町すずらん通り　1976-2007」という書名に決定されたという報告とともに、ゲラがメール便で届きましたのでした。これ、大変な作業量に違いないです。関わられている方々に感謝いたしまする。でもって、11月下旬によのなかに出るそうです。定価1200円。とのこと。で、あたしもちょっこり書かせていただきました。短時間でがっちり悶絶、しっかり締め切り厳守。がんばりました、わたしのレヴェルではかなり。これからあと数文字足すかどうか悩みに入ります。では。おお、そうだ。写真はメキシコシティのソカロ付近ドンセレス通りにある古書店街の看板。ミイラが「本おくれ！」と迫ってきて古書店員がビビってるっていう図らしい。メキシコの「死者の日」も、もーすぐだし。マジで古本漁りに出てきちゃうかもしれんです。

  Oct 23, 2007

• じゆうにしよ

  画像を参照。実はまだ力技の要るオハナシを一本仕上げてないんだが・・・。ええそうです。「リキンビリ工場の話」。（中南米マガジン19号参照）まだ次号の見通しが立っていないのをいいことに、寝かしております。でもでもうーむ、これでも二本ばっかし気になる案件を後にしてきたのだぁ。（これはまた後ほど報告しますです。）だから一時的でもええので「じゆうにしよ」。at last I'm free.(en esta momento puedo estar LIBRE, ?verdad?)

  Oct 22, 2007

• 初収穫なのだよ、これが

  ありゃ～、苗を植えたのは4月の連休ごろだったような気が・・・・。うちのパプリカ達はやっと食えそうな色になりました。この子たちって、実のついてる部分の枝が45度くらい上向いてるのね。当然だけど全部。有利に光合成するためなんだろうけどさ。実が大きくなってくると、その姿が馬鹿にノーテンキな雰囲気。色がつけばますます。というわけで、こちらもあっはっはと馬鹿笑いしながら収穫しましたのよ。こやしのやりかたがせこかったせいか？ふつーのピーマンくらいのサイズ。しかし、香りは強烈。まだまだ緑色のが、がっつりとなっております。収穫は11月でしょーかね。同時に植えたとうがらし（15cmくらいになるもの）もまだ元気。葉虫に食われまくってたrosemary&oreganoも復活。fennelは立ち枯れてるように見えて、根は生きてるみたい。来週にゃまた庄内へ行くんですが、既にお持ち帰り予定の食材を検討中。・「松田製麺」（なぜか近所のデパ地下に出展してた。そばとうどんを持ってきていた。これもよかったが、地元の主婦の店で売ってた極太な平打ち中華麺がすごく気に入った。100円以下で買えるんだからなおすばらしー）・「油揚」（それって生揚げじゃないの～？といつも反射的に思ってしまふあたしは関東育ち。それほどこちらの油揚は厚い。25mmはあると思われる。しかも一丁サイズがB2判だとすれば二丁分すなわちB全判みたいなサイズで売っている。羽黒町の”あねちゃの店”という八百屋さんで出会って驚いて以来、これはいつもお持ち帰り。保冷剤はもちろん持参。生揚げよりも揚がり方が柔らかい。傷みも早いだろうから、と帰宅後は毎日豆腐ものを食うようには、なる。）まだあるけれど、思い出すときりがないのでありました。あたしどもが「うちの店」と認識しているお店はだいたいウチから遠い。まあ、入手するまでの過程込みでいいもんなんだろうから。おとりよせなんていたしません。モノだけ手に入りゃいいってんでもないのよね。

  Oct 21, 2007

• 今週の「アサヒ芸能」146ページ目を。

  まあ、ごらんくださいませ。初めて買っちゃいましたよ「あさげい」。このようなことがないとじっくり読む機会もなかなか出くわさないわけですが、コラムがたくさんあって面白いっすよ。というわけで、146ページをごらんくださひ。お買い上げもなかなかええのではないか。

  Oct 18, 2007

• うぬぬぬぬぬぬ～。

  なんだかやたらと「やること」があるのだ。でもどれも手も気も抜けないなー。個人的なFRONTLINEに立っているようであります。今。いやいや、お座敷がかかるっちゅうのはいいことですから。ちょっとまたでかけてくるぜ。

  Oct 17, 2007

• ほぼ2週間後にまた。

  庄内地方であばれたり音出したり飲んじゃったりします。今からできることは何でしょう。手指を鍛えておくことくらいかねー。ええええ、楽しみなんですったら。

  Oct 14, 2007

• 土のにおい

  小学生の頃、あさがおの芽に水をやってしばらくすると素焼きの植木鉢の土のにおいがもわーっと出て来るのをなんとなく嗅いでるのが好きだった。あさがおの双葉のにおいというのも一緒に。あれは、なんか独特なもんですわ。土鍋煮沸の作業をしていて、ちょっとそれを思い出した。実は前述のまあまあでかい鍋の前に、先月鶴岡にて鯉川支店ライヴした帰り道に寄った胎内市の大手リサイクル屋。ここは何かと妙なもんが出て来るので、なるべく立ち寄ることにしている。（前々回はヴィンテージなタッパーウェア、変な黄色と緑がいい味出してるやつを発見。これに触らない日はないかもというほど愛用中）でもってまた出ましたのよ。イタリアもんの両手つきふたなし土鍋。あ、オーヴンウェアっていうのかねえ。スペイン語のCAZUELAが一番ちょうどいい言葉だと思うんだけど。持ち主が誰かのお土産かなんかを放置しておいたのか不明ですが、英文トリセツが書かれたシールなんか貼られたままで。DISHWASHER SAFE,MICROWAVE　OVEN　OKなのでした。お値段は＠100円。やったー。使えるじゃん。雪国でかわいそうな目に遭っていたLAS CAZUELITASはウチで活躍するのでした。直径15cm。「こめのとぎじる」で大鍋にて煮沸。独特な土のにおいが出て来る。隣で煮沸中の土鍋とはまた違う土のにおい。涼しくなったらやっとなんかやる気がでてきたよーな。

  Oct 14, 2007

• 

  土鍋というかCAZUELAですが

  イタリア・ウンブリア地方で作られている伝統的な赤土のお鍋。gastronomia （ガストロノミア） 直火鍋テラ Lセラミックの次は素焼きかよぉ。という感じですが、偶然出会ってしまったもんでついに買い。メキシコ製を探してたのですが、ううう日本ではイタリアもんの方が手に入りやすいのよね。台所における「鍋類」は二輪車四輪車の妙なパーツやマフラーなんかに近いとこがあって、「おおおぉこれを使うと何か（今よりよさそうなことが）あるかも！」と色々妄想させるんだよねえ。（うん、違うんだよやっぱり。道具で変わるんだよ。）というのをル・クルーゼなんかで味わうと他も気になる。自身のテクニック以上のことをやってくれるのがお道具なんですから。またこれでちょっとうちの味覚にゲタを履かせることになるわけです。んじゃ、ちょっと「米のとぎ汁」で煮沸30分っていう儀式に入ってまいります。

  Oct 14, 2007

• 新しい歯のボーダー

  生えてきたのならいいが、そうじゃなくて。入れたのでした。入れ歯でわない。断っておくが。根っこはファイバーだわウワモノはヤキモノだわでなんだか。しかし、ヤキモノの歯もけっこう違和感なく気持ちいいもんです。やってみて体感するんだけど、医療の快適さは金次第っつうとこはありますね。今年の夏に、キューバつながりの友とやりとりをしていて狩蕪麻礼原作の漫画「ボーダー」の話が出た。（この友とはだいぶ年齢は違うんだけどね。おい、あんたなんでボーダーかよってちょっと笑ってしまった。）「やっぱり読んでましたか！さちさん、ボーダーっぽい感じあるなあって思ってたんですよ！」・・・などと感激されたんだが。素直に喜ぶことにしますわ、あたくし。ちょっと微妙だけど。でもって。「ボーダー」のエピソードで「蜂須賀」が（読んでない人ごめん）前歯を欠いてしまって茶碗を割ってそのカケラをやすりで整形して差し歯を作るってのがあるの。（そのあとまだ話が色々続くんだけど、読みたいひとはどっかで見つけてください。）今回の治療で奥歯の六歳臼歯のウワモノをヤキモノにしてみたんだが、セラミックっていうと、この月光荘（蜂須賀が便所部屋に住んでいるアパート）のことしか連想できなくってもう。それなりに支払っているのに（あっ、茶碗のかけらと同じだよな）などと思いながら口の中でべろべろして遊んでいるのでした。今。「ボーダー」には「あちら側」と「こちら側」という言葉がよく出てくるんだけど、うーん、そおねえ。あれを読んでもう20年は経過していて今思うのは、その「境界」っていうのは表にはなくってココロの中の問題じゃねぇの？なんですね。あっちこっちでいろんな「区別」「分類」「闘争」「種類」「差別」「秘密」を目撃したり経験したところ、そういうもんかな、と思うのでした。「ボーダー」読んでガハハ笑いしていた頃、まだベルリンの壁はあったし、チャウシェスクも生きていたんだもんね。しかし、なんでばれたんでしょう。ボーダー。やーねー、もう（笑）写真はね。セラミックつながりでARABIA,FINLANDのちゃわん。

  Oct 12, 2007

• 「突然の贈り物」

  大貫妙子の名曲（であるあらしい）この歌の、歌詞の意味が実は、さっぱり理解できなかった。一体何を云っているのかも。あるとき、こういう事を歌っているのだとヒトから説明された。うむむ、それでもその「気分」そのものが想像できなかった。矢野顕子のカヴァーでやっと、ちょっとわかりかけた。が、そういうフィルターを通さないといけないわけ。「訪ねてぇ～くれぇるまでぇ～、まあってぇえいぃるわあああ」あたしはできまっしぇん。こんなこと。ただ待つくらいなら、どっか行っちゃいますね。折り合えるとこで会えばいい、会えなかったら次のどこかでいつかまた。会っちゃう人とはどうやっても遭っちゃうもんだと思うから、どこでも。待つのは不可能なんだけど、そういう偶然だのなんだのは得意だかんね。距離は関係ないのです。そういうわけで、この場合。ええ、経験の勝ち、です。だからたとえそおゆう情緒が欠けていても、しょうがないなあ。あはは。

  Oct 11, 2007

• gettin' along

  早すぎる日暮れの中、靖国通りで信号待ちしていると表紙に　TOKYO　とでっかく書かれたガイドを手にした女の子ふたりが隣にいた。職場のすぐ近くに、日本国内旅行のパッケージによく使われるらしい古いホテルがある。成田からのリムジンバスは西神田で高速を降りて、まっすぐここへ向かう。チェックインして部屋に入ったら、荷物を放り出して顔もあらったりして髪もちょっと整えて。バスルームなんかも一応チェックして。それから、適当にお金持って普段着でガイドブック持っておでかけする。初めて入る国で過ごす最初の夜。わくわくするよなぁ、この感覚は。何もかも新鮮でね。よくもわるくも。彼女たちの横にいるだけで、そういう気分が伝わってくる。大抵、海外ではひとりで歩いているのでこりゃあますます楽しいわけで。夜散歩するだけなのに、ああフィルムはどれを持って行こうとか、やっぱりISO800だよなあとか一人で云いながらごそごそやって。わたしの場合初めての町歩きで何をやっているか。まず、パン屋さんをみつける。それからカフェ、中華料理屋。国内のみでやってそうなファミレス。最悪の事態に備えて世界的規模のチェーンの店。こういうのは、夜のほうが見つけやすい。やはりよさげなパン屋さんが見つかると安心する。普段から素泊まりのメキシコシティ激安宿などに泊まるので、（お湯が出てドアに鍵がついてりゃ文句なし）食べる系のLIFELINEが重要になってくる。標高2000Mにある町っつうのもナンですわね。食費をケチって晩飯を抜いたら翌日寒くて立てなくなった（笑）し。とりあえず、全粒粉のパンのがっちりしたやつを部屋に一個確保したい。欲を言えばチョコレート入り巨大クロワッサンかツナかチキン入りパイもほしい。水はロビーにある巨大ミネラルウォーター瓶からいただく。町の空気はヤサグレてるけど人はうれしいくらいにおせっかい。しょんぼりしてると「どーしたんだよ」と話しかけてきたり、（ナンパというにはあまりにも素朴かつストレート）往来の激しい道を渡ろうとするとなぜか一緒に手をつないで（！）わたってくれる（頼んだわけでわナイ）おばちゃんとか。メキシコシティの犯罪発生率がどうのってデータがあるようだが、誰がそういう目に遭ってるんだろうと思ってしまう。きっと、遭っちゃう人たちはおばちゃんと手をつながなかったのだろう（笑）（わかってないなー、あれはおばちゃんに姿を借りたあるかんへる・がぶりえるなんだぜ！）わくわくしている彼女らにおせっかいをする人々は、TOKYOにはあんまりいそうにないけれど。まあね、そういう国なんだよここは。同じようにガイドブックを持った別の二人を「中野行き」で目撃。なんだって中央線沿線なんかに・・・。中野で下車したとすればやはりアレか。中野ブロードウェイ。じゃあ明日は秋葉原へGo！かしらん。たのしんでってちょーだい。

  Oct 9, 2007

• ははは、まだ4合目あたりを通過ですが

  秋田と岩手の間あたりの（うーん何線だったかな）の駅名。「じゅうにしょ」ですが「じゆうにしよ」。「わたし」が「わたし」を「じゆう」にするという意思をあらわすのか、「誰かさん」が「わたし」に「じゆう」にせよと命令しているのか、それとも「わたしと誰かさんを含む複数の人々」が「さあ、じゆうにしよ！」と云っているのかわからんのですが、好きな看板ですね。勝手に名曲”at last I'm free"と絡めて笑ってたりもします。いやいや、現実的にはまだあまりじゆーではないです。4合目あたりを登ってますといっておきます。気分だけじゆうにしよ、と云う感じで紛らわせてるのです。しかしこの黒地に白字センスは「キリスト看板」通称キリカンを思わせます。地方（といっても武蔵野の奥地にはあります）の集落で目に付くあれです。「見よ、締め切りはすぐ来る」「あなたの締め切りは唯一つ」「あなたのペンを信じよ」「締め切り後さばきにあう」・・・・・・いかんいかん、こんなことばっかし考えてちゃ。その日はみんな未来はパールでね。なんのこっちゃい。

  Oct 8, 2007

• 宿題を抱えているとどうして

  しょうもないことに熱中したくなるんでしょう。ほんとに困ります（笑）「うそこメーカー」でいろんな高校や相撲部屋を作って遊ん・・・でる場合では、ないのだよ。本当は。ちょっと遊んで気が済んだので、また宿題にもどります。興味のあるかたは是非。http://maker.usoko.net/「中南米マガジン高校」などを作ってひとりで馬鹿笑いしているあたくし・・・。では。

  Oct 6, 2007

• でかい箱の中にまあまあでかい箱。

  全長38cm以上ある長靴が入る箱、はやっぱりでかいわけで。しかし箱まですっきりとうつくしーところが好きだな。がさつなダンボールも、許せるけれどいいものを見てしまうと眼が肥えるのだ。日本国に住所があってよかったな、と最近思ったのはsierratradingpostで売られてるBarbour of Englandの但し書きに「すんません、この商品は欧州には発送できません」とあったこと。欧州には本気でここの商品でごはん食べてる方々がおられるのだろう。ついでにBarbourからの圧力がかかったのではないか（憶測）。こんな島国はたいして重要視されていないので、衝動買い価格でたのしいことができるのだ。やった！!!!Que viva"Far East Customers"!!!

  Oct 5, 2007

• 「かいしゃ」になったゆうびんやさんの初荷。

  「かいしゃ」っつうと云いすぎかもしれないけれど。ポストに入ってた不在票には「支社」と書いてあったから。再配達登録を電話で済ませてしばらくしたら、いつもウチに配達してくれてるIさんではないお兄さんがでっかい箱をしょってきた。おお、今まで来たうちでは一番長い箱！その中にはこないだここで話した「ながぐつ」様が。結構靴底はがっちりしてるっす。2ｃｍ厚+＠くらいかな。脚まわりは柔らかいので普通のゴムながよりは自由度高いみたい。悪天候いつでも来やがれぃという気分になれます、これは。このばかでかいブツのせいで、ワイオミングからの送料は56ドルになっていた。が、あたしが払ってるのは40ドル。（もちろん他にも買ってたりする）あらまあ。ご負担くださったみたいでありがたい。昨年のハリケーン以後、送料が5ドルほど上がったりしたのだけれどあっちこっちで探す手間や時間を考慮すればまあいいでしょな金額。つーわけで、長靴さまは43.60US$でございました。

  Oct 5, 2007

• 金木犀のにおい

  これを嗅ぐと「前期試験」のことを思い出す。うっとり秋だなあなんてとこに記憶が位置していない。ある日同じ講義を取っているクラスの子と校門の前ですれ違った。おせっかいというのか親切というのか、人の行動を把握していないと気がすまないような体質の人もいるらしくて。「あれ～。今の試験、きてなかったじゃん」「へっ？」おかげさまで前期はばっちり落として素敵な「最履修」組へ転落。あろうことか漢文学の教授さまはあたしが住んでた住宅内の人だった。道端でうっかり会って気まずい（こちらが一方的に）思いをしてみたり。いやに元気にあいさつしてみたり。20代から金木犀のかほりで脳内に悩みがたちのぼる人になっちゃったのだ。思い出したくないことは、いつぞやISO1600で撮ったhabana viejaの画像で忘れることにする。

  Oct 3, 2007

• セッションの火種

  あっはっは、ヒトには報告してみるもんですなあ。9月の鯉川セッション・レポート（報告らしいことはなんもしていないが）をご高覧いただいた御仁から「来月やるぞーっ！」というオルグ・メールが届いた。（そんとき、あたしは曇り空の夜のベランダでべーこん燻製していたんだわよ）げほげほ。いぶしすぎ？　へいへいやりましょうやりましょう。今度の現場は東京でやんすね？さすがに大人だから山中湖や河口湖でスタジオ合宿っつのはナシですか。で、その前にもう一回鯉川セッションがあるのさっ。いろんなことを着々とナンとかしております。目の前ににんじんがあると、やっぱりなんかがんばっちゃうもんだ。セッション効果はたいしたものです。ついでに「しめきり大会」その第一ポイントをもうすぐ通過（できるかな？）これについてはもうすこし経ったらここで騒ぐか話すかしましょ。

  Oct 3, 2007

• TN果実店のロールケーキを食べるには

  「うちのケーキでふとるようでは鍛錬が足りないですな」こう豪語できるほど、TN果実店のお父ちゃんはすごい筋肉持ちだ。毎朝仕事のために中央線に乗るが、その前に15.6分歩く。平均7～8km per hourくらいで毎日歩いているつもり。歩きながら、ここのお父ちゃんが近所の学校へ果物の配達行くのとすれ違う。正確に言うと「毎日すれ違っているらしいことを本人から知らされた」というか。時々、果実店のご子息が造るがっつりとヨーロピアンな洋菓子を買いに行くと、お父ちゃんが「今日も歩きながら歩きタバコしてる人二人抜かしてたでしょ」などと指摘するのだ。抜かしてる本人は面識ある人が配達中とは思ってないからただただがつがつ歩くのみ。しかし、ばればれでしたわね。歩きタバコが大嫌いなので、前に喫煙してる者がいたら目標にして必ず抜く、というルールを決めて早歩きしているのだった。（しかしなんだって日本の軽めの煙草はああもいやな臭いなのだろう）たくさんいればいるだけ記録更新できるわけ。梅雨時の重い空気の中で喫煙されるとかなり腹立つ。この腹立ちで発生したアドレナリンでもって速度があがる、脳内ハイブリッドな状態ができあがっているのでした。そんなことをしている、と件の父ちゃんに話したら「うん何か目標を決めて続けると楽しいでしょ」とうれしそう。実はあと二人、非喫煙者だけど見かけたら抜く、と決めている人（もちろん面識はない）がいる。でも内緒だ。歩く前で吸われても腹の立たない煙草があるとしたら、それは多分MonteCristo numero3とかPoplarだのRomeo y Julietaだろう。あの煙の香りの先にはhabanaがあるような気がしてしょうがない。嗅覚と記憶の引き出しの壁がずいぶんと薄いのかもしれぬ。健康診断で「喫煙しますか」ときかれても、「いいえ。全然」と答えてはいるが、98.75％くらいしか本当ではない。「一年のうち3日くらい、配給の両切りを3本ほど」とか答えるのが自分にとっては正解。あの気候、空気、環境、まわりの人たちという条件が旨くしているようなものだから、かなり限定された嗜好品かもしれない。くそ甘い砂糖が飽和しかかった強いcafe cubanoとpoplar"人民”煙草。そのほかの360日以上はそこまで濃ゆいものがなくてもよいので、いきなり果実店のご子息製ロールケーキでいいわけよ。鍛錬しているとちゃんと喰えるのだ。明日もあの父ちゃんとすれ違うんだろうなぁ。

  Oct 2, 2007

• りえちゃん（ｓ）！

  （S)複数形にしたのは、りえちゃんの他にも書店員さんがいるからだ。神保町すずらん通りにある「書肆アクセス」が11月に閉店してしまう。「りえちゃん」、畠中理恵子氏には中南米マガジン経由で公私ともどもお世話になりっぱなしであった。何かひとつエピソードを思いだそうとしても、どれもこれもこんがらがってて全部ひっかっかってきてしまう。それがたいそう切ないうえにもどかしい。本日、連れ合いさまは休暇であった。久しぶりに夜の神保町デートである（単に彼は秋葉原帰りだったりするのだが）。シャッターを閉めるべくディスプレイのお片づけをしているりえちゃんをつかまえ、二名で表敬訪問する。（あれ、あたし昼間も行ったんじゃなかったっけ）ほとんどそれは、閉店準備の邪魔をしにいったようなものだったのだが、（いつもこんな襲撃ばかりしてごめんよぉ）本格的な閉店業務と通常営業を同時に行っている、見るからに大変そうな状態には恐れいる。それでいて、いつものほやーんとした店の空気はちゃんとしているのだから。今はわたしらが何やったっておせっかいかお邪魔にしかならなそうだから、せめて飛馬の明子姉ちゃんみたいに電柱の影から見守っておこーと思う。りえちゃん、来年の二月あたり。真冬に酒蔵のぞきに行こーぜ。ぱしぱしと酵母の活動する音をききながら、炭酸っ気や酸味の強いもろみをすすったりしよう。二日酔い上等なんだから、もう。神保町でも、ガラス戸の向こう側が空っぽな店だの空き地が目につきはじめた。変化につきものの副作用や消化不良に慣れちゃわなくたっていいのだ。行きたい店はいつまでたったって行きたい店には変わりないのだから。

  Oct 1, 2007

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