空中散歩:コナベの日記

2010/02/12(金)12:33

かかみがはら航空宇宙科学博物館見学記(3)

旅(49)

前回の見学記で、展示室内に置かれている巨大な飛行機、飛鳥のコトを書きましたけれど、その隣にも相当デカい御方が翼を休めておりました。 飛鳥の隣にいるのですから、当然彼の名はチャゲ。 ・・・失礼しました。 戦前、戦時中に高性能な飛行艇を開発した新明和工業(当時は川西飛行機)が、戦後に新型飛行艇を開発する為の試験機として、米国のグラマン・HU-16C/UF-1を改造した、UF-XSです。 彼も飛鳥同様、世界に一機、ここでしか見られない貴重な航空機なのだそうです。 飛鳥の全体像を撮影した場所からは後ろ向きで良く見えないので、上手く撮れなくて、どうして近くで見上げるような写真しか残せませんでしたけれど、その分巨大な感じは伝わるのかなぁなんて思います。 この機体で様々な試験を行って、対潜哨戒飛行艇のPS-1や、博物館にもあるUS-1、そして最新型のUS-2へと繋がって行くのだそうで、戦時中から受け継がれている日本の飛行艇の開発技術は世界に誇れるモノだというのが、マニアとしては嬉しい限りです。 武器禁輸の関係もあって、実現は難しいのでしょうけれど、現行機を民生型にして輸出すれば、東南アジアの島国や湖の多い地域等、需要はあると思うんですけどねぇ・・・。 ところで、展示室にやたらとデカい機体が二機も置かれているので、やっぱりスペース的にキツキツなのは仕方無いようです。 空間の有効利用か、はたまた苦肉の策でしょうか。 UF-XSの翼の下付近には、航空自衛隊で使用していた初等練習機、T-3が置かれておりました。 このT-3、コクピットへの体験搭乗が出来たようですけれど、小さなお子様でもう行列が。 こういう時はやっぱりチビッコ優先の方が良いでしょうから、自分は遠慮してきちゃいました。 見学に来て気付いたのですけれど、意外と家族連れで来られていた方が多く。 チビッコの数も相当なモンでした。 子供達が飛鳥やUF-XSをビックリした顔をしながら見上げたり、TS-3の操縦席に目を輝かせて乗り込んでいたのが印象的でしたねぇ。 あの子達の中からいつかは日本の航空業界を引っ張って行ってくれる優秀な人材が育ってくれればと思いますし、そのためのきっかけにもなる、こういう博物館って大事だよなとも思ったのでありました。

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