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テーマ:今日の出来事(286837)
カテゴリ:社会
テスラは自動運転機能からレーダーを外すことに決めました。まだテスト段階ですがその思想には説得力があります。その一つにコードが短くなるというものです。従来のシステムにはカメラ以外にもレーダー、赤外線、ミリ波レーダーなど様々なセンサーからのデータが大量に来ます。それらを統合するだけでも大変なのです。ビジュアル方式に徹すれば画像のデータだけで済みます。画像解析の技術進歩に集中すれば自動運転のプログラムの基本コードは短くなりそれだけバクが減り信頼性が高くなる、というわけです。私も多少アプリを作ったことがあるのでこれはわかります。複雑なコードはメンテナンスが大変なのです。入力ソースが多いとそれだけデータの評価に関わるコードが多くなります。これは何か不具合があったときに原因を特定することが難しくなるわけです。 で、本当にテスラの完全自律型自動運転は実現するでしょうか。ゲームが好きな私ですが、これには疑問があります。ゲームも相当進歩しましたが、オープンワールドでの自動運転が実に不安定なのです。街に入るとバンバン人とか建物の角とかにぶつかります。速度の調節も雑です。一方レースでの車の挙動は見事です。グラフィックも素晴らしい。でもNPCは運転しているというよりはレールの上をなぞっている感じです。車の挙動をそれらしく表現しているので自動運転ではなさそうです。プレイヤーを楽しませてくれるために動きを調整していると考えられます。 もしゲームで完全に自動運転が実現したら本物の車でも可能性はあるでしょう。今の状態では賢い自動運転の実現は難しいと私は思います。まあゲームの本質には関わりないので大したコードが使われていないからだと想像できます。 では本物の自動運転はどうやって実現するのでしょうか。実は試行錯誤を繰り返して自律的に学んでいくソフトウェアが必要なのです。経験を蓄積できるアルゴリズムをプログラムするわけです。これはデータの幾何級数的増加を引き起こします。優秀なプログラムほどコードのデータが多くなるのです。将棋のような大変限られた世界でもプログラムは1秒間に8000万回以上手を読みます。そのデータをどう評価するかはまだまだ発展の余地があります。そこでいわば人の脳と同じような学習機能をデザインするわけです。ここはまだ解決されていません。が、実現すれば人の脳を超えて機械の速度と正確性で人が全く歯の立たない力を発揮することになるでしょう。 イーロンマスクは画像解析による自動運転では例え道路標識が間違えていたり道路の白線が消えていたりしても正しく運転できることが求められると言っています。これは理想的で正しいですがチェスや将棋の必勝手をコンピュータに計算させようとするものです。終わりがありません。カオス理論で考えるなら膨大な量の複雑なコードが蓄積されます。こうなるともはや人間には点検できないのです。全て“正しい”判断はコード任せになります。人は運転に関して主体的に判断することが許されなくなるのです。コードの命じるままに車を操作します。運転しているようでさせられているわけです。 ガラケーからスマホにあっという間に変わったから車も自動運転のEVにガラリと変わるだろうという予想があります。その可能性は高い。しかし、これはマーケティングによる誘導です。徹頭徹尾儲けるためなのです。それでガラケーが店頭から消えスマホしか売っていないからみんなスマホになったわけで、今でもガラケー程度の使い方しかしていない人は多いのです。販売戦略に仕方なく受け身で従っているだけなのです。そういう人には今のiPhone13などの高性能スマホはオーバースペックです。信頼性の高いガラケーが安く売っていたらそれに変える人もいると思います。本当に高性能スマホを値段相応に好きで使いこなしている人は数えるほどしかいないでしょう。ショップの店員ですらその性能を完全には把握していないと思います。売ることだけが全てなのです。 自動運転もそうなるような気がします。自分の行きたいところが勝手にアプリで決められてしまうわけです。全てはマーケティングが決めるのです。そして多くの人がその方が楽だと思うようになります。今でもだいぶ怪しいですが人の本来持っている能力が偏ってしまい生きる力が弱くなってしまう恐れがあります。新しいタイプの公害の発生です。 Destiny 体験版を遊びつくしてみた。 貴婦人の乗馬他 オーケストレーション にほんブログ村 ↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります! もう一つのアリとキリギリス by 倖和(サチナゴム) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年11月29日 08時05分16秒
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