「勝てない戦」を選ぶという尊厳── STAR WARS ジェダイ:サバイバーが教える“平和”の苦い真実の件。
『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』をプレイしていて、私は一つの問いに向き合わされました。 それは、帝国側に下った議員が主人公カル・ケスティスに投げかけた言葉です。「なぜ勝てない戦をする?」議員は市民を守るために降伏を選びました。 彼は「降伏の味は最初は苦いが、やがて甘くなる」と語り、 市民は生きてこそ市民であると信じています。この議員の考え方は、決して間違いではありません。むしろ現実の国際政治に照らせば、極めて“常識的”です。暴力の独占者に従うことで、暴力の連鎖を止めるという発想は、 平和憲法の理念にも通じるものがあります。しかし、私はこの議員の言葉にどうしても違和感を覚えました。◆ 降伏の平和は本当に「甘くなる」のか歴史を振り返れば、降伏した市民ほど過酷な運命を辿ることがあります。- 占領後の大量虐殺 - 強制労働 - 子どもの連れ去り - 徴兵・徴用 - 文化破壊 - 監視社会化 ウクライナ戦争でも、占領地の住民がロシア軍として徴用され、ウクライナ人同士が戦わされるという悲劇が起きました。「戦争さえなければ平和だ」という考え方は、あまりにも“甘い”のではないでしょうか。降伏の先にある平和は、必ずしも市民を守ってくれるわけではありません。◆ カル・ケスティスはテロリストなのか帝国側から見れば、カルは完全にテロリストです。破壊活動、暗殺、軍事施設への攻撃…… 彼の行動は現実世界の基準で言えば、非国家主体による武装闘争そのものです。しかし、スター・ウォーズの物語構造はこうです。帝国は合法的な国家ではなく、クーデターで成立した暴政である。つまりカルは、正統性を奪われた秩序を取り戻すためのレジスタンスとして描かれています。それでも、彼の戦いはあまりにも過酷です。敵味方を問わず多くの命が失われ、ジェダイ・オーダー再建の見通しは立たないままです。カルは「勝てない戦」を続ける運命にあります。◆ それでも抵抗を選ぶ理由──尊厳の問題私は、議員の論理も理解できます。 しかし、最終的に心が傾くのは “尊厳のための抵抗”です。なぜなら、 降伏は生存を保証しないからです。そしてもう一つ、より根源的な理由があります。尊厳を失った平和は、平和とは呼べない。人間はただ生きていればいいわけではありません。自由を奪われ、監視され、同胞を殺す側に立たされるような“平和”は、生存の名を借りた支配にすぎません。カルが戦う理由は、勝利のためではありません。自分が自分であるために戦うのです。これは現実の安全保障にも通じます。 戦争を避けることは重要ですが、 「降伏すれば平和が訪れる」という幻想に寄りかかることはできません。◆ カルの未来──悲劇の構造カルはおそらく、オビ=ワンのように名誉とともに死ぬでしょう。彼の戦いは勝利のためではなく、尊厳を守るための抵抗だからです。スター・ウォーズは、戦争と平和が表裏一体であることを、そして平和の名の下に尊厳が奪われる危険を、物語として私たちに突きつけています。 ◆ おわりに『ジェダイ:サバイバー』は単なるアクションゲームではありません。 これは、 「生き延びるために降伏するか」 「尊厳のために戦うか」 という、古くて新しい問いを投げかける作品です。私は、たとえ勝てない戦であっても、尊厳を守るための抵抗に価値があると感じています。平和とは、ただ戦争がない状態ではなく、 人間が人間として生きられる状態のことなのだと、このゲームは静かに教えてくれます。 Destiny 体験版を遊びつくしてみた。 War of Dotsノルマンジー作戦? 貴婦人の乗馬他 オーケストレーションにほんブログ村にほんブログ村↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります!