おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の砂糖です。今朝は‘朝食の質がストレスやうつに影響?’という報告です。
スペインの青少年527例を対象に、ストレスやうつ病の認知に基づき、朝食の摂取および質と、健康関連QOL(HRQOL)との関連について、スペイン・アリカンテ大学の研究者らが調査を行い、報告した。
主な結果は以下のとおり。
・HRQOLでは、気分、感情、両親との関係、家庭生活について、朝食摂取の有無により差が認められた。
・朝食摂取者において、HRQOLが低かった。
・ストレスも同様に差が認められ、朝食摂取者において、ストレスのレベルが高かった。
・朝食摂取者の朝食の質を分析したところ、良質な朝食摂取は、低質または超低質の朝食摂取と比較し、より良いHRQOLが示唆され、ストレスとうつ病のレベルも低かった。
・非朝食摂取者では、朝食が低質または超低質の朝食摂取者と比較し、より良いHRQOLおよび、ストレスとうつ病が低いレベルを示した。
著者らは「本知見は、朝食摂取の有無よりも、良質な朝食を摂取することの重要性を示唆している。このことは、臨床医や栄養士にとってとくに重要であり、青少年におけるHRQOL、ストレス、うつ病に対して、朝食の質が有意に影響を及ぼすことを考慮する必要がある」としている。
以前から朝食摂取の重要性は言われていますが、今回の報告でも分かる様に若い人たちの方が更に朝食摂取は重要なのかも?知れません。ただ、今回の報告では朝食の質についての言及がないのでどの様な食事の質が良いのかは分かりませんが、日本で言えば差し詰め納豆に味噌汁というところでしょうか。