2009/08/25(火)15:43
天才ってこういうコトか。
日曜日に、三人三様という企画展を見に行ってきました。
土門拳、亀倉雄策、勅使河原蒼風。
兄弟と言われるほど仲の良かった三人のアーティストの作品展です。
不勉強で申し訳なかったのですが、勅使河原氏のことはよく知らず。
草月流の創始者、勅使河原宏氏の父上、この程度の認識でした。
本人はもう亡くなっているし、作品展と言っても生の生け花が見られるわけもなく
どんな感じかなぁ、と思っていたのですが・・・・。
この人、屏風に絵を描いていたり、彫刻やってたり、絵もたくさん残していて
華道家だとばかり思っていたけれど、そうじゃないんだと衝撃を受けました。
もちろん、生け花も素晴らしかったです。ダイナミックかつ繊細って、こういう事か!
生け花に全く興味のない私でもそんな風に思うんだもの。
その写真を撮ったのはもちろん土門拳なわけで
実は初めて、生け花を被写体とした土門拳の写真を見ました。
何度も彼の記念館には足を運んでいますが、いつ見ても、どの作品を見ても
彼が1枚の写真に込める気迫はものすごくて。
彼の写真の前に立つと、いつもビリビリとした衝撃を受けるのですが
その被写体が、生け花であっても、気迫は同じなんだ・・・とこれまた衝撃でした。
でも今回、この企画展にどーーーしても行きたかった理由は、
もう一人が亀倉雄策だったことなんですけどね。エヘヘ。
大好きなグラフィックデザイナー。いや、大好きなんて言ってはいけない、
雲の上の神様のようなデザイナーだと思ってるんですけど。
今まで本でしか見れなかった亀倉雄策のポスターを、原寸大で初めて見る事ができました。
1964年、東京オリンピックのポスターが有名ですが
それも原寸大で初めて見ることができて本当にカンゲキしました。
1964年に、この構図を考えて、こんなにも大胆に写真を使ったデザインを作ってたのか!
1958年・・・って、今から50年前にこの色使いやってたわけ?
・・・っつーか、このデザイナーの意思を全て反映して、
この色を出してる印刷屋さんの技術ってどうよ??
もう、見るもの1枚1枚がみんなこんな感じの驚きですよ。
ほんと充実した企画展、最終日に何とか見に行けたんですが
もう一回といわず、何度でも見に行きたいと思うそんな素晴らしい空間でした。
亀倉雄策のポスターを、直接見られる日が来るとは・・・・。
ありがたやありがたや・・・・(拝)