2010/09/08(水)18:34
ヤングアダルトパパ【山本幸久】
自分でも、すっかり山本幸久氏にはまってるなーと自覚してます。
ハイ。
で、今回読んだのは14歳で父親になった少年の話。
ヤングアダルトパパ
父親の知人女性とひょんなことから同居生活を送ることになり、
そのカノジョとやることやっちゃったらカノジョが妊娠。
生まれた子どもがかわいくて、夏休みの間、父性愛いっぱいに子育てに参加してたら
カノジョがある日、子供を置いていなくなっちゃった。
もうすぐ学校が始まる、息子をどうしよう・・・
14歳のパパが保育園探しを始めながら、子供に愛情いっぱい注ぎながら
奮闘するお話です。
面白いというよりは・・・大人の情けなさが露呈している作品かな。
幼馴染のヤンチャ坊主とその彼女、友人が絡み、手助けしてくれて、
先の見えない日々のなかで、少年の強さと愛情と友情にいろいろと
大人としては思うところもありますが。
余計なエピソードが入っていたりもするけれど
両親の離婚、母親の再婚、自由奔放な父親と
この状況は今の時代、どこにでもありうる状況ですね。
石田衣良さんの書いた「チッチと子」は父親視点での父子関係を描いた作品だったけど
山本幸久さんの書いたこの本は、子供の視点でありながら
父親になっているという、どちらの視点もあって面白かったです。
山本さんの描く主人公は、いつも一生懸命な気がします。
一生懸命な人は、しょっちゅうから回ったりもするけれど
それでも魅力的、そんな風に思ってます。