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Satokoの徒然きままなときどき日記

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2003.09.05
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カテゴリ:カテゴリ未分類
きょうは第22回日本婦人クリスチャン・ランチョンというものにいってきました。
そこで、ゲスト・スピーカーの惠子ホームズさんのお話を伺ってきました。

第2次世界大戦中に英軍極東捕虜が泰麺鉄道(タイとビルマをつなぐ鉄道)完成後、三重県紀和町の入鹿銅山で使役させられた、16人が死亡し、土地の人たちが彼らの為にひとつの墓を作ったそうなのです。

わたしは日本が捕虜としてたくさんの英国人を捕らえていたことは知ってはいたものの、「戦場のメリークリスマス」程度の知識でしかなかったことをとても恥じました。

ホームズさんはその三重県紀和町のご出身で88年にもどられたときに、そのお墓が美しいメモリアル・パークになっていたことを見て感動し、そこで働いていた捕虜や遺族を探しに行きたいという強い願いに駆られたそうなのです。

91年に罵声をあびつつも、ロンドンで行われた全国捕虜大会に出かけられ、そこではじめてその人たちがいかに苦しみ、日本への強い憎悪と、心の痛みを悟られたそうなのです。

クリスチャンである、ホームズさんは、戦争で傷ついた人たちの心の癒しと和解のために働くようにと神に促されているのを知り・・・それから「心と癒しの和解の旅」で、たくさんの関係者を日本に招き、人々の為につくされて来た方です。

スピーチのなかで、歩けなかった元捕虜の方が日本に来て、しばらくしてから英国にもどり、すっかり健康になったという話をされてあのですが・・・それは医学的に体が病んでいたのではなく、心の思い病に侵されていたその方が、精神の呪縛から解き放たれた為に本来の自分の姿にようやく戻ることができたのだと、説明されていました。

また、捕虜として、銅山で亡くなられた方の縁者の方は、いままで日本は見たこともないし、日本人についても憎悪があるだけで、知ろうともしなかったものの、「憎しみ」を持って日本に出向いてきたにもかかわらず、その国民のみなが優しい、誠意いっぱいの人々であったことに感動し、その長年の「憎しみ」が「許す心」に変わったという話もされていました。

すべての日本軍人がおかしくなっていたわけではなく、将校の中には人間味にあふれ、捕虜も同じ人間として、捕虜みなから慕われていた人もあったというのを聞いて、すこしだけ気が楽にはなりましたが・・同じ日本人として非人道的なことをした人たちがあったことを悔やんで、悲しみで目の前が曇りました。

わたしは、三重県に住んでいたことがあり、ホームズさんがこの「和解の旅」でよく保土ヶ谷(横浜)の墓地を訪問されるということを伺い、以前保土ヶ谷の近くに住んでいたこともあり・・・近寄らせていただいて、お話をせずにはいられませんでした。

とても澄んだ目をしていらっしゃって、きっとこの方なしには、何千もの人がいまだに「憎悪」の中に暮らし続けなければいけなかったのではと実感しました。この方がいらっしゃったからきっとたくさんの方の心が解けたのだとも感じました。

戦争は人を狂わせ、悲しませます。
いまも世界では切れ目なくどこかで戦いが起こっていますが・・
そのうち、神はそれをみて、わたしたちを許さない時代になってしまうのではないかと・・・どうか神がいい方向に世界を導いてくださいますように。

興味がおありでしたら、ここを一度ご訪問ください。(英語のみですが)
http://www.agape-reconciliation.org/began.htm





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最終更新日  2003.11.14 03:13:52
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