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父の日の前日に、日本にいる両親から小包が届きました。
本や雑誌、日本食などの隙間に、小さな封筒に入った父からの手紙と息子への誕生日プレゼントの代わりのおこづかいが入っていました。 いつも電話で話していても、「元気か?」「身体に気をつけなさい」位しか多くを語らない父は、時々このように私へ普段伝えられない「想い」を手紙に託してきます。 達筆な父の書いた手紙は、まるで作文のようで、私に何をどうのという事よりも、自分の日常の様子が描写されていました。 ・・・8月で満76歳になり、「後期高齢者」と呼ばれる年代に入ること。だけど、至って健康で、朝夕に犬の散歩を日課にしていて、町内会の役員の仕事もボケ防止にやっていること、「パソコン」がなかなか覚えられず大変だが、私や姉とインターネットをやりたいので、頑張るといった内容でした。この辺りは本当に父の様子がよくわかり、思わず笑みがこぼれました。 そして、手紙も半ば差し掛かった時に、私が思わず涙してしまったのが下記の言葉でした。 「ダニエルも元気で通学のことだと思う。元気で丈夫に育てることが、さとみに与えられた人生の一つであると思う。人間誰にも宿命というものがある。これは神に与えられたことであるからいたしかたないものだ。これを如何に全うすかで価値(人間として)が定められるものだと思う。・・・・」 その他諸々と続きもあったのですが、これが特に印象強い言葉でした。 アメリカで離婚してシングルマザーになった私の事を心配していながら、心配しているというと、私に叱られるので、父も努力をして、私を励まそうとしてくれている表れの言葉です。 今はこうやって生活も落ち着いてきたので、安心していると思いますが、ここ過去2-3年は私は本当に沢山泣いてきたので、父もそれが未だかなり心に残っているのだと思います。 きっといつも電話で言いたいのだろうけど、照れもあり、なかなか言葉に出せない父は、こうして想いを伝えてくれました。 父の日で私が何かプレゼントすべきのところ、父にこのような素敵なプレゼントをもらい、しばし号泣した私でした。 「お父さん、いつもありがとう。いつまでも元気で健康で長生きしてね。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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